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誰でもAIでプロダクトがつくれる時代のプロダクトマネージャーのあり方 〜pmconf2025に参加して〜

    はじめに

    こんにちは。

    noteは過去からぼちぼち書いていたり中断したりを繰り返しているのですが、改めて高武(@shun_triathlete)と申します。

    現在は株式会社マネーフォワードでバックオフィス向けToB SaaSプロダクトのプロダクトマネージャーをしています。

    気づけば今年もあと僅か。
    皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

    私の趣味の1つがマラソンなのですが、12月29日という年末にもの好きなマラソンレースがあり、ここでパーソナルベスト(ランナー人口で3%位しかいないと言われている3時間切り)を更新すべく最終調整を行っている所です。

    ただ、今は忘年会シーズン真っ盛り。
    油断すると一瞬で太ってしまう時期。

    ランナー界隈には、「体重を1kg減らすと、マラソンタイムが3分速くなる」という都市伝説があります。

    この言葉を信じて毎回の飲み会では、ビールではなくハイボール、揚げ物ではなく枝豆、と数々の誘惑を乗り越えてやり過ごすという何かの拷問かと思うような日々を送っております。

    皆さんにおかれましては、おいしいものを存分に食べて心身ともに一年の頑張りを労っていただければと思います。

    AI時代、プロダクトマネジメントはどうなる?

    さて、前口上はここまでとして、今年はAIの進化が凄まじい一年でした。

    そんな中、AI時代の仕事のあり方について再定義するような議論や発信を沢山目にした一年でもあったかなと思います。

    先日、同僚のPM陣と共に参加した、pmconf2025 東京においてもAI時代のプロダクトマネジメントやプロダクトマネージャーのあり方について、様々なセッション・議論が展開されていました。

    今回はpmconf2025の参加を通じて、私としての現状認識と、今後の仕事の向き合い方を整理してみました。

    0.AIによってプロダクトづくりの「民主化」が進む。結果、誰でも「それっぽく」プロダクトはつくれるようになる

    これまでにテクノロジーの進化によって

    「情報」が民主化された(誰でもネットで情報にアクセスできるようになった)
    「発信」が民主化された(誰でもホームページやブログで情報を伝えられるようになった)
    「商売」が民主化された(誰でもネットでお店を持ち売り買いできるようになった)

    といったように時代の変化を捉えるとすると、いまはAIの登場により

    「ものづくり(プロダクトづくり)」が民主化された

    といった捉え方ができるのではないかと思っています。

    今日、Lovableやv0、Claude CodeやCursorといったAI開発ツール・プラットフォームの進化によって、アイデアさえあれば「それっぽい」プロダクトは自らつくれる時代になってきています。

    極端な例ですが、AIに「xxxxというペルソナに対し、想定される課題に対して解決できるプロダクトを設計し実装して」といっただけでプロダクトがつくれる世界が本当に現実味を帯びてきている。

    また、私は現在ToB SaaSのプロダクトマネジメントをしていますが、AIエージェントの台頭によって、データさえあればSaaSは不要になるという「SaaS is Dead」論も今年話題になりました。

    今回「SaaS is Dead」論については、当社も含めて各社が考えを発信していて、私がわざわざ語ることでもないので、本noteではAI時代のプロダクトマネジメント、プロダクトマネージャーのあり方に焦点を当てます。

    いま時点では完全なAI任せには限界・課題があるものの、今後の進化によって、「自分が欲しいもの」「自社が欲しいもの」はある程度自分たちでつくれてしまう世界がやってくる未来も十分に考えられそうです。

    単純な機能だけでは模倣も容易で、一気にプロダクトがコモディティ化していく時代。

    とした場合に、ユーザーからしてわざわざ対価を支払う価値があり、利用され、生き残るプロダクトってどんなものなのだろうか?

    ひとつあるとすると、顧客、そして顧客の課題を深く理解し、複雑な課題や顧客が認識できていない潜在的な課題も含めて解決できるプロダクトだけが生き残っていくのだろうということ。

    また、SaaS観点では様々な顧客の課題に対する集合知、そしてベストプラクティスが反映された業務モデルこそが「SaaS is Dead」になるのかならないのかの分水嶺になるのではないでしょうか。

    では、この様なプロダクトのあり方に対して、プロダクトマネージャーに求められることは何だろうか。

    pmconfの様々なセッションへの参加も通じて3点にまとめてみました。

    1.重要なのはこれまでも、これからも、深い顧客理解。ただ、AIの活用度で差が開く

    プロダクトマネジメントにおいて顧客理解の深さが重要であることはこれまでもこれからも変わらない。

    但しそのディスカバリーの質、そしてスピードはAIの活用度合いで差がついていくのかなと思います。

    まず質について。

    これまではセールスやカスタマーサクセス、そしてカスタマーサポートといった様々な接点で顧客から得ていた貴重な生の声が、非構造データであるがゆえに埋もれてしまい、プロダクトマネージャー側のインサイトが断片的に留まっていた…という話は少なからずあると思います。

    例えば、商談メモ、サポート問い合わせ、CSの活動ログ、通話録音、社内Slackのやり取りなど。価値ある一次情報が、散らばって埋もれたままになってしまっている。

    これからは、非構造的な顧客情報も含めてAIによりデータとして資産化し、
    より多面的な観点でインサイトを得て、課題やロードマップ検討の精度を高めていく事が一つの優位性になっていく。

    次にスピード。

    顧客の声がデータとして利活用できるように資産化する仕組みが構築できているか、で仮説出しや検証にかける時間に大きく差がついてくると思います。この点においてもAIの活用度合いが問われます。

    単にPMに閉じた話ではなく、組織横断としてのこのインサイトマネジメント設計が問われ、この様な文字面で書くのは簡単ですが組織の規模が大きくなるほど情報のタコツボ化との戦いであって、大きく差が出る部分になってくるのではないかと考えています。

    今回のpmconfでは、そのようなインサイトマネジメントのあり方や具体的な手法について参考になるセッションがいくつもありました。

    2.プロダクトマネージャーの仕事はますます「決めること」と「人を動かす」ことに重心が移っていく

    従来PMの主要なアウトプットだったものについて、AIにより

    正しそうなプロダクト戦略・ロードマップ
    正しそうなプロダクトアイデア
    正しそうなPRD

    といったように「正しそうな選択肢」までは自動的に提示されるようになる。

    ただ、最終的にその中身を精査し選び取り、ステークホルダーに対して「なぜそれなのか」、「なぜそれはNoなのか」と説明責任を果たし、理解を得て動かしていくのはどこまで行っても人間の仕事。

    正しそうな戦略やアイデアがあったとして、形にして世に放ち、顧客に届けることが出来なければ何の価値も持たない。

    プロダクトマネジメントという仕事がつまるところ「誰かの課題を解決すること」だとすると、

    誰の、どんな課題を解くべきなのかを決めて
    リソースを集め
    プロダクトをつくり
    届けたい顧客に知ってもらい
    買ってもらい
    使い続けてもらう
    使い続けてもらえるようにビジネスとして成立させる

    といったように一連のサービス/事業全体にオーナーシップを持ち、ステークホルダーと協働しバリューチェーンを築くまでが範疇であるはず。

    だからこそ、今に始まった話ではないですが、「なぜそれなのか」、WHYを言語化し、説明責任を持って意思決定することが、プロダクトマネージャーの存在意義であり続けるのだと考えています。

    PM Careerを運営されているShinさんのXで語られていたことがとても腑に落ちる内容だったので引用させていただきます。

    そもそもPMの本質的な役割は「意思決定」と「調整」だが、生成AIは両方に侵食してくる。
    ・仕様策定→ChatGPTで草案
    ・ユーザー調査→AIでサマリと洞察
    ・開発との仕様調整→自動文書生成
    これまで“PMがやってた作業”が自動化されつつある。

    AI時代のPMは「意思決定の設計者」になる必要がある。
    AIが出した100の選択肢から、どれを採るか?なぜそうするのか?意思決定のプロセスを設計し、透明性を持ってチームに伝える力が問われる。

    AI時代における「プロダクトマネージャー」という仕事は、これまでの延長では語れない。ChatGPTや自動化の進化で「PM不要論」すら出てくる中で、PMに求められるスキルや立ち位置はどう変わるのかを整理してみます📝

    — Shin丨AI×プロダクト開発の専門家🤵🏻 (@shin_sasaki19) July 14, 2025

    今回のpmconfでも意思決定であったり、ステークホルダーマネジメントであったり、プロダクトマネージャーとしての守備範囲(プロダクト開発に閉じず事業/サービス全体を見る人になろう)といったテーマのセッションが数々展開されていました。

    3.自身にとって「愛せる課題」と向き合う

    前段で顧客解像度がこれまでもこれからも重要であり、「それっぽい」プロダクトが誰でもつくれる時代の中で中途半端なものは価値を失い、突き詰めたものだけが残るという話をさせていただきました。

    とすると、自身にとって、顧客と同等ないし顧客以上に「愛せるテーマ、愛せる課題」であるか、というのが今後より重要性を増してくるのではないかと思っています。

    結論、「好きなことを突き詰める」というのが巡り巡って大事なのかなと。

    おわりに

    以上、pmconf2025を受けての現時点での私なりの整理です。

    ぜひ皆さんの考えもお聞きしてみたいです。

    さも色々と分かっているように書いてきましたが、まさに自身へのブーメランであり、至らない点が沢山あることを痛感しています。

    自らをアップデートしていかないとAIによって存在価値を失うプロダクトマネージャーになりかねないぞと危機感を感じる昨今。

    ただ、こんな変化の大きい時代にプロダクトづくりに携われていること自体を楽しんで、まさに今年のpmconfテーマである「未来への挑戦」をしていこうと気持ちを新たにしています。

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    マネーフォワードのPM陣で記念撮影

    尚、現在マネーフォワードではプロダクトマネージャーを絶賛募集中です。

    マネーフォワードでは多様なバックグラウンドを持ったプロダクトマネージャーが様々な領域でまさに「未来への挑戦」をしていて、とても刺激的な環境があります。

    マネーフォワードが対峙しているのはまさにAIプロダクトマネジメントの一丁目一番地です。

    一緒にユーザーに新しい価値を届けて行きませんか?

    ご興味持って頂けたら会社は勿論のこと、私個人宛でもお気軽にコンタクトください!

    ここまでご覧いただきありがとうございました。

    皆さん良いお年をお迎えください!

     
     
    トライアスリート/ランナー/鵜の木parkrun イベントディレクター/Bizdev/プロダクトマネージャー 仕事、プライベート問わず学びや挑戦の記録を書いています。

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