
【創作絵本】神様のズレズレ大作戦
■タイトル
神様のズレズレ大作戦
■副題
〜調和を探す三人の神様のおはなし〜
■帯コピー
神様たちは、
なかよくなる方法が
わかりませんでした。
だから人間をつくりました。
この壮大でちょっと不器用な実験は、
いまも続いています。
人と人とのズレを、
少しだけ愛おしく思える絵本です。

■1ページ目
むかしむかし。
まだ世界が静かだったころ。
三人の神様がいました。
■2~3ページ目
一人は幸せでした。
なんでもできました。
困ることもありませんでした。
けれど。
なにかが足りませんでした。
■4~5ページ目
「いっしょに笑いたいな」
真ん中の神様が言いました。
三人は考えました。
どうしたら仲良くなれるんだろう。
どうしたら調和して循環できるんだろう。
でも三人には分かりませんでした。
だって、
みんな完璧だったから。
■6~7ページ目
そこで三人は作戦を立てました。
「わからないなら、
だれかがやっているところを見よう!」
こうして生まれたのが、
人間でした。
人のあいだ。と書いて、人間。
自分とだれかのあいだで
揺れながら、
調和の意味を考える存在です。
■8~9ページ目
人間たちは、
出会いました。
好きになりました。
けんかしました。
泣きました。
笑いました。
■10~11ページ目
「なんでわかってくれないの!」
「なんでそんなこと言うの!」
世界には、
たくさんのズレが生まれました。
神様たちは、
そのたびに胸が痛みました。
「やっぱり無理だったんだよ」
ほかの神様たちは言いました。
「ほらね」
「だから言ったのに」
■12~13ページ目
けれど。
真ん中の神様だけは、
静かに首を振りました。
「わたしは信じている」
「ズレは壊すためじゃない」
「見つけるためにある」
「自分を」
「相手を」
「そして、
みんなで作る世界を」
長い長い時間が流れました。
■14~15ページ目
ある日。
ひとりの人間が生まれました。
たくさん迷いました。
たくさん傷つきました。
たくさん考えました。
そしてあるとき、
気づいたのです。
■16~17ページ目
「調和は、
同じになることじゃない」
「違うまま、
一緒にいることなんだ」
その瞬間。
三人の神様は顔を見合わせました。
そして、
にっこり笑いました。
■18~19ページ目
真ん中の神様は言いました。
「ほらね」
「わたしたちの大作戦は、
ちゃんと育っていたよ」
■20~21ページ目
空のどこかで、
三人の神様は今も見ています。
あなたが誰かとズレたとき。
悲しくなったとき。
分かり合えないと思ったとき。
そのズレは、
もしかしたら。
神様のズレズレ大作戦の
途中なのかもしれません。
おしまい

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