メインコンテンツへスキップ
見出し画像

詩「土星の環を指に」

    キミと笑い逢った時間は
    数回のまばたきの間に過ぎ去ったよう

    「じゃ、またね」
    名残り惜しさに、少し長い抱擁
    まだ残る温もりに包まれたまま
    夕暮れのホームで別々の行き先へ

    駅を降りると日は既に沈んでいた
    ポケットの奥から取り出した指輪

    夜空を見上げ
    月にかざしてみれば
    銀色に滲む、土星の環のよう

    今のうちに、薬指に戻し
    何も知らぬ顔で帰路についた

    画像



    水守わをんさんの「うたの輪」に参加させていただきました。
    ショートショートのような妄想詩です。



     
     
    きっと誰にでもある、 だけど気にも留めず通り過ぎていた景色。 ふと立ち止まり、詩やエッセイにできればと思います。 自分なりの詩文で、 笑いと哀愁の間をうろうろしながら。

    あなたへのおすすめ