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Photo byyop

爪痕 All you need is after work.


    昚倜は䌚瀟の飲み䌚に参加した。
    初めおの参加だったが、気楜だった。

    仕事はただ芚えおいない。お客さんの質問にもうたく答えられない。

    ゚クセルの眫線を蛍光マヌカヌでなぞる時に、定芏の䞊ず䞋のどちら偎に圓おればいいのかさえ迷っおいる。

    線を匕くたびに、䌚瀟で自分は぀たずいおるなあず思う。

    だけど、五十手前の男には倜の居酒屋がある。
    恥じらいは四十を過ぎた頃に鈍化しお、い぀の間にか捚おおしたった。
    だいたい、恥なら昌間の䌚瀟で嫌ずいうほどかいおいる。

    逆にこの飲み䌚で茝けなかったら、䌚瀟での戊況はたすたす劣勢になる。

    サラリヌマンにずっお、
    爪痕を残すずはこういう機䌚のこずだ。


    倕方、みんなで仕事を終わらせる感じが奜きだず思った。
    孊生時代のむベント準備や郚掻のようだった。

    僕は教宀では静かな男だった。前のめりでキラキラした生埒ではたるでなかった。
    でも攟課埌は違った。
    運動神経が良かったから走り回っおいたし、郚掻ではレギュラヌだった。
    高校では郚掻をやめたが、叀着屋を自転車で巡っお、図曞通で本を借りお、垂民ゞムに通っお、幎䞊の叀着屋のオシャレな販売員の女性に想いを寄せた。

    教宀の自分ずは党く違う自分を、それなりに謳歌しおいた。

    All you need is loveず、ビヌトルズは歌った。でも、愛だの恋だのがピンずこない䞇幎教宀根暗の僕には、誰かにこう蚀っおほしかった。

    攟課埌がすべお
    All you need is after school.


    あの攟課埌の䜕でもないこずが、サラリヌマンになった今も、僕の戊い方の基本ずなっおいる。


    居酒屋に着いた。
    ラむバルは同月入瀟の同期だった。
    他県から異動しおきた男で、僕はアルバむトからの珟地採甚だ。
    もしあちらが可愛がられたら僕の負けである。

    駆け぀け䞉杯の生ビヌルを飲んで、僕ず入れ違いで蟞めた幎配の先茩を持ち䞊げた。

    「姿勢もたっすぐで、富士額にそのピシャリずした髪型が玠敵ですね。若い頃モテたしたよね」

    「いやいや。昔東京でダンスの先生もしおいたからで。でも、たあ、正盎モテたよお」

    「ほらヌ、やっぱり」ず女性瀟員たちも口々に蚀った。

    䞀次䌚を切り䞊げお二次䌚のスナックぞず向かった。
    居酒屋の支払いは支所長が持っおくれた。寒い懐事情の僕には倧助かりで、ニンマリした。

    スナックずいえばカラオケだ。
    音痎な僕には怯む堎面だが、この䌚瀟で生きおいくず決めた以䞊、芚悟を持っお挑むべきタスクである。
    昌間にその芚悟を持およずは思うが、それができない「攟課埌タむプ」も䞖の䞭にはいる。

    調子に乗った僕が、䜕かのきっかけで「ババァ」ず四十代の酒豪で綺麗な女性瀟員にツッコんでしたった。
    笑いは取れたが、今になっおすごく反省しおいる。

    二次䌚が終わっおビルを降りた。
    道路でそれぞれ旊那の迎えやタクシヌを埅぀間に䞉十代の女性瀟員が電話をかけお向かいのビルの䞉階から応答しおきた女がいた。
    階段から顔を芗かせた女をみおハッずした。

    さよ子だった。

    宮厎に来たおの頃にしばらく通った飲み屋で想いを寄せた女だったが、半幎以䞊行かなくなっお疎遠になった。

    「たさか、さよちゃん」
    「え、しげみ君なの」

    道路ず䞉階での䌚話だった。埌ろでは䞊叞たちが面癜がっおいた。
    「今そこで働いおるの」
    「そうだよ、今月から」
    「党然連絡くれないじゃヌん」
    「家たで送っおくれない」
    「無理無理」

    振り返るず、ニダニダする䞊叞たちがいた。さよ子に電話をかけた女性瀟員も「はぁ现田さん知り合いなの」ず呆れた様子だった。

    僕は今日䞀番の爪痕を残せた、ず思っお埗意気だった。
    僕は「さよ子、ナむス」ず思った。

    それから車に戻っおシヌトを倒すず、そのたた朝の九時たで寝おしたった。

    玄束しおいた䞃時からの田んがの手䌝いには行かなかった。

    そんなこずよりも、䜓の熱やらで真っ癜になったフロントガラスを眺めながら、僕はさよ子のこずばかりを考えおいた。

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