Day0: 2月3日(火)羽田空港/出発
いよいよ世界一周の旅のスタート。2026年2月3日(日)23時55分 羽田空港発、クアラルンプール経由で最初の目的地のバリに向かう。
この日は妻が一日家にいてくれた。家では一度バックパックに入れた荷物をまた出してチェックして入れ直して、を何度も繰り返した。それを妻にも見せたり、「どこに何が入っているか」「普段はパスポートはここにあるけど、移動の時はここに保管しておく」といった自分なりに作ったシステムを無駄に説明したりした。パスポートの保管(首からぶら下げるホルダーに入れて服の中で保管)について褒められると、少し安心して自信がついた。
家を出たのは夕方で、もうあたりは暗い。ただ暗いだけで、何だか重々しい感じがする。電車内もいつもより静かな気がした。逆に自分はいつも以上にうるさかったと思う。
羽田空港に着いて、メインにしようと考えているデビットカード(wiseカード)への入金が上手くできず、送金元のみずほ銀行アプリを誤って削除してしまった。元々は、出国前の空港ではやるだけの準備は全て完了して妻とゆっくり話をするという光景をイメージしていた。しかし実際は、冷や汗をかきながらずっとスマホの画面を見てAI(Gemini)に質問し続けるというものだった。結局アプリの復元やデビットカードへのチャージはできず、今日のところは一旦諦めた。
コーヒーのラージサイズは飲み切らず、イミグレーションに向かう時間がきた。「夢が叶う!」といったワクワク感や興奮はほとんどなかった。それよりも不安や緊張が大きかった。普段は旅先でさえあまり撮らない写真を妻と撮り、保安検査に向かう列に向かった。直近にNHKオンデマンドで『虎と翼』を見ていたせいか、別れ際は仲野太賀が戦争に向かう時のシーンを思い出した。すぐに、自分が方々にわがままを言って行く世界一周と戦争を同じにしてはいけないと思ったけど。
保安検査に向かう列に並んでる間、妻にリアクションをした。すごく大袈裟なんだけど20%くらいは本気で、「絶対に生きて帰ってくるぞ!致命的な怪我や病気をすることなく無事に帰ってくるぞ!」と心の中で思った。妻が見えなくなる瞬間まで、手を振った。
搭乗ゲート前では音楽を聴いた。ミスチルの「星になれたら」の後、浜田省吾の「家路」を聴いたら、そっちの方が良かった。もっと明るくポップで洒落た音楽を聴いて旅立ちたいと思ってたけど、「そんなもんかなぁ」と思った。
搭乗の時、客室乗務員から「Welcome Boy!」と言われた。「えっBoyって言われた!?」と思ったが、後から聞いたら「Welcome Aboard!」という定型句だったらしい。
