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内科医から麻酔科医へ、そして院長に。私が「健康診断 予防医療外来」を始める理由

    医師になってから今日まで、
    私のキャリアはいつも“必要とされる場所”に導かれるようにして進んできました。
    内科医として始まり、麻酔科医として手術室に立ち、
    そして今、院長として病院全体を見渡す位置にいます。
    そんな私が、なぜ今「健康診断 予防医療外来」を始めるのか。
    今日はその理由を、少しだけお話ししたいと思います。


    私は医師としてのキャリアを、内科からスタートしました。
    しかし、働き始めて間もなく体調を崩し、短期間ですが休職した時期があります。
    あの頃の私は、
    「自分はどんな医師になりたいのか」
    「どう生きたいのか」
    そんな根本的な問いにまだ向き合いきれていなかったのだと思います。
    復帰後は、父が経営する病院で内科医として働き始めました。
    父は整形外科医で、院内の医師の多くも整形外科医。
    外科医も多く、個人病院としては手術数が非常に多い環境でした。
    しかし、その一方で病院には長年続く大きな課題がありました。

    それは——
    「麻酔科医が足りない」ということ。
    常勤・非常勤を問わず募集しても、なかなか十分な人数が揃わない。
    手術を行いたくても、麻酔科医が不足しているために、
    病院が持つ力を十分に発揮できない状況でした。
    その頃の私は、まだ院長ではありませんでしたが、
    病院を運営する理事の一人という立場でもありました。
    父が若い頃からこの病院を育てるために懸命に働いてきた姿を見て育ち、
    医師になってからは、その裏にある苦労や責任の重さを
    より深く理解するようになりました。
    だからこそ、
    「私にできることは何だろう」
    と強く考えるようになりました。
    私は内科医として働きながら、
    同時に病院全体の状況をどう良くしていけるかを悩み、
    そしてあるとき、自然にこう思ったのです。
    「私が麻酔科医になればいい」
    そこから他院で研修を受け、麻酔科医としての道を歩み始めました。
    病院が必要としている場所に身を置くことは、
    当時の私にとってとても自然な決断でした。
    ただ、その裏側でずっと消えなかった思いがありました。
    それは、医師になりたての頃から抱いていた
    アンチエイジング医学への興味 です。
    アンチエイジング医学は範囲が広く、
    もちろん「美容目的の若返り」も大切な一領域です。
    その分野で活躍されている先生方には深い敬意を抱いています。
    でも私が特に心を惹かれ続けたのは、
    “病気になりにくい身体づくり” という領域でした。
    手術室に立つたびに思うのです。
    ● もっと早く疲労や睡眠の乱れに気づけていたら…
    ● 栄養不足を改善できていたら…
    ● 筋力の低下を防げていたら…
    ● この方は手術を避けられたかもしれない、と。
    手術が必要な状態に至るまでには、
    たくさんの“小さなサイン”が積み重なっています。
    そのサインに気づく“入口の医療”が必要だと強く思うようになりました。
    そう気づいたとき、
    私がずっと願ってきたことはとてもシンプルでした。
    「予防」と「治療」の両方に関わる医師でありたい。
    麻酔科医として治療の最前線に立ちながら、
    日常の不調や衰えにも寄り添う医療を届けたい。
    その思いが重なり、
    私はこれから
    『健康診断 予防医療外来』
    そして
    『デイケアでの健康づくり』
    という新しい挑戦を始めることにしました。
    もちろん、麻酔科医として手術麻酔は続けます。
    ニーズがあり、必要としてくださる方がいる限り、責任を持って関わり続けます。
    でも同時に、
    もっと早い段階で誰かの体と心を整え、
    「自分らしく生きる毎日」を支える医療も届けたいのです。


    私は見かけは“おっとりしている”と言われることが多いですが、
    中身はなかなかのせっかちです。
    「これが必要だ」と思ったら、すぐに動きたくなってしまうタイプです。
    本来なら、十分な準備をしてから動いたほうが良いのかもしれません。
    でも私は“タイミング”がとても大切だと思っています。
    そして今は、
    「始めるなら今」だと感じました。


    というわけで ——
    来週から『健康診断 予防医療来』をスタートします。
    最初は本当に小さな外来です。
    月・火・水曜の15時~17時の限られた枠で、
    できる内容も限られています。

    ・問診(食事・睡眠・運動など)
    ・採血(術前採血と同じ項目)
    ・体組成測定
    ・生活習慣・栄養・睡眠のアドバイス
    ・必要に応じたサプリメントの提案
    ・再診はオンラインも可能

    特別な検査が揃っているわけではありませんが、
    “今できること” は確実にあります。
    アンチエイジング医学の学び、
    麻酔科医としての経験、
    内科医としての視点、
    そしてデイケアで得た気づき。
    それらすべてが、静かにひとつにつながり、
    外来を立ち上げる後押しになりました。
    これは小さな一歩ですが、私にとっては大切な一歩です。

    疲れが取れない方、睡眠に悩んでいる方、
    最近体力の低下を感じている方、
    健康診断の結果が気になる方、
    なんとなく不調を抱えて毎日を過ごしている方。

    どうか気軽にご相談ください。
    あなたの体が発しているサインを一緒に拾いながら、
    無理のない改善方法を考えていきたいと思っています。
    これから、この外来を少しずつ育てていきます。
    温かく見守っていただけると嬉しいです。




    おしらせ
    「検査は正常なのに、なんとなくだるい」
    「疲れがとれない」
    「最近、体力が落ちてきた気がする」

    そんな方のために、この外来を作りました。
    一緒に、あなたの体が出しているサインを拾いに来てください。

    ▶ 健康診断予防医療外来(ヒロシマ平松病院)
    https://www.marimokai.or.jp/introduction/anti-aging-and-well-being-outpatient/

    広島・月火水曜 15〜17時|完全予約制|Tel: 082-256-3650

     
     
    アラフィフから歌とダンスにハマった女医です。 広島の民間病院の院長をしています。 予防医療とウェルビーイングを仕事とプライベートの両方でテーマにしています。 年齢を重ねても自分らしく楽しむ生き方を発信しています。 気が向いた時にInstagramでも発信してます。

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