【📓NotebookLM実務Tips】ソースにプロンプトを登録してGemのように呼び出す方法 ― スライド作成が劇的に効率化する裏技
「NotebookLMでスライドを作成」というSNSやwebニュースを多数見かけます。おそらく、すでに使用されている方も多いと思います。
私もその一人です。ソースを読み込ませて、スライドを生成して、「これは便利だ」と思った。
ところが、使い込んでいくうちに、いくつかの「あれ?」に気づきました。ネットで調べても、あまり出てこない話をまとめてみました。同じ体験をした方がいて、少しでも参考になれば幸いです。

1. スライドの文字は「テキスト」ではなく「ドット」
スライド作成機能が実装された当初、出力形式はPDFのみでした。
そこに、PowerPoint形式で出力できる機能が実装され、喜んだ方も多かったと思います。
しかし!試してみて、少し拍子抜け。
スライドが完成して、タイトルの一文字だけ直したい。そう思ってクリックしても、文字は選択できません。
実は、NotebookLMが生成するスライドは、テキストと図解が一体になった画像として出力されています。 ファイルの中身はJPG画像をPowerPointファイルに貼り付けた構造で、文字もドット(画素)で描かれたものです。
Windowsの「ペイント」で文字を書いた時のことを想像してください。あの文字は、画面上では「文字に見える」だけで、実態はドットの集まりです。NotebookLMのスライドの文字は、それと同じ状態です。
テキストボックスとして独立していないため、ユーザー側で文字だけを切り出して編集することは、現状の仕様ではできません。NotebookLMにも確認してみたところ、文字も図の一部として生成しているので、切り離すことはできないとのこと。
「文字を編集しやすいデザインにして」というのは、NotebookLMの設計方針と異なるので、かなりハードルが高いようです。
「小さな修正だけなのに」と感じた方は、ぜひこの仕様を頭に入れておいてください。

2. 修正を繰り返すと、スライドの質が下がっていく
次に気づいたのは、修正のたびに何かが少しずつ崩れていく感覚でした。
「この図をもう少し○○にして」「この文字表現を○○に変えて」——そうやって修正を重ねていくと、最初に生成された時の品質が、少しずつ失われていきます。
私の体験では、10回ほど修正を繰り返すと、ほぼ何も変わらないか、むしろレイアウトが崩れていく印象でした。
これはNotebookLMに限らず、AIとのやり取り全般に言えることかもしれません。修正指示が積み重なるにつれ、AIが「何を守るべきか」の判断が難しくなっていくのだと思います。
実務上の対策として、大きな修正は新たなプロンプトで作成し直す方が結果的に早い場合もあります。「修正」ではなく「作り直し」の判断を早めに下す方が、時間の節約になります。「プロンプトを毎回打つのは大変」、「コピペも面倒」という方は、3を試してみてください。

3. ソースに「プロンプト」を登録すると、チャット画面から呼び出せる
これは困った体験ではなく、意外な発見です。
ある時、「GeminiのGemの代わりに、Googleドキュメント形式のプロンプトをGoogleドライブから呼び出して実行できる」というネット情報を見かけました。もしかしてと思い、試しにNotebookLMのソースにGoogleドキュメントのプロンプトを登録してみました。
そうすると、まず、ソースの概略表示に「○○のプロンプトです」のコメント。NotebookLMはプロンプトとして認識できていました。
期待は高まり、チャット画面から実行を指示!
「ソースの○○のプロンプトを実行して」。
——チャット画面からそのプロンプトをそのまま呼び出して実行できることが分かりました。
通常、NotebookLMのソースは「AIが参照する知識」として使うものです。しかし、プロンプトを書いたドキュメントを登録しておけば、毎回同じ指示を入力する手間が省けます。そう、GeminiのGemのように使えます。
特定の分析フォーマットや、繰り返し使う質問テンプレートをソースに入れておく使い方は、ネットではあまり見かけません。業務での定型作業に活用することも可能です。
案件によって変わる箇所は、「ユーザーからの個別指示に沿う」とか「個別にユーザーに確認すること」と記載しておけばよいだけです。

この3つを知った上で、どう使うか
仕様を整理するとこうなります。

NotebookLMのスライド機能は、「一発でそれなりのものを作る」には非常に便利なツールです。ただし、細かく作り込みたい場合や、後から修正を繰り返す用途には向いていません。「作り込む」より「使い捨て的に活用する」 という発想で向き合うと、ストレスなく使えます。AIに自由度を持たせて、自分にはなかった構成やイメージの気づきを得るという点にメリットを感じます。
しかしながら、無料プランでは1日に作成できる制限があるので、気軽に多用するのも難しいところ。そういう意味では、作り込むのはスライドよりも、構成やイメージだとも思っています。
この2つの相反するアプローチ、そのバランスを判断するのが、これからの人間に求められることかもしれませんね。

※本記事は2026年3月時点の動作確認に基づいています。NotebookLMの仕様はアップデートにより変更される場合があります。
