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第3章 🌙家庭設計ノート 第1話 家庭は小さな会社

    ―家庭経営という考え方―

    ある朝のことです。

    冷蔵庫を開けた瞬間、
    私は静かに固まりました。

    牛乳がない。
    パンもない。

    そして
    昨日スーパーで買ったはずの卵もない。

    え?

    なんで?

    一瞬考えて
    すぐ思い出しました。

    昨日の夜のことです。

    子どもたちが突然キッチンに集まって

    「イェーイ!ホットケーキパーティーだ〜!」
    「わーい!」
    「ママ見て!めっちゃ上手に焼けた!」

    フライパンの上で
    ホットケーキがぷくっと膨らみます。

    甘い匂い。
    笑い声。
    そして

    「美味しい!もう一回作ろう!」
    「もう一枚焼こう!」
    「まだ卵ある?」

    ……。

    あの勢いなら
    そりゃ卵もなくなるわ。

    冷蔵庫の中は
    見事にスッカラカンでした💦

    そのとき
    子どもが言いました。

    「ママ、今日お弁当の日だよ。」
    「……。」

    一瞬
    時間が止まりました。

    頭の中で
    高速の計算が始まります。

    ご飯はある。

    冷凍の唐揚げもある。
    ウインナーは……?

    あった。
    よし、いける。

    フライパンを出し
    唐揚げとウインナーを焼きながら

    私は
    ふと思いました。

    これって……

    会社みたいだなって。

    材料を確認し
    時間を計算し
    足りないものを補って

    なんとか一つの
    お弁当を作る。

    家庭って
    こういうことの連続です。

    時間を回す。
    お金を回す。
    予定を回す。

    そして
    感情も回す。

    怒りすぎないように。
    疲れすぎないように。
    空気が悪くならないように。

    家庭は
    静かに回っています。

    でも

    私が**「家庭を設計しよう」**と思ったきっかけは
    もっと前にありました。

    子どもが
    生まれる前の夜です。

    テーブルの上に
    通帳と電卓を置きました。

    そのとき私は
    仕事を辞めたくないけど辞めないとな〜と思っていました。

    出産したら
    収入が減る。

    それは
    分かっていました。

    でも

    実際に
    数字を並べてみると

    頭の中で
    何かが崩れました。

    カタカタカタカタ……
    電卓を叩きます。

    家賃。
    生活費。
    保険。

    そして
    未来の子育て費用。

    カタカタカタカタ……
    「え💦」

    もう一度
    カタカタカタカタ……

    「ええっ💦」

    何度やっても
    結果は同じでした。

    「はぁ〜っ……..。」
    「足りない。」

    生活だけで
    精一杯。

    子どものお金が
    どこにも入らない。

    その瞬間

    ものすごく
    怖くなりました。

    どうやって増やせばいんだろう?

    どうやって節約すればいんだろう?

    そもそも

    子育てって、いったいいくらかかるの?

    私は
    何も知りませんでした。

    本当に
    何も知らなかった。

    できれば

    知育もさせたい。

    可愛い服も
    着させてあげたい。

    人並みに
    オシャレもさせてあげたい。

    でも

    お金がない。

    さらに

    別の恐怖も
    押し寄せました。

    もし
    夫が病気になったら?

    もし
    交通事故にあったら?

    住宅費は
    削れないし。

    家賃を引いた残りの
    生活費は….。

    もう
    見えていました。
    実は計算する前から
    なんとなくわかっていた。

    そのとき
    あらためて、現実を思い知らされました。

    詰んだ。

    これ
    どうすんの?

    「……。」

    本当にどうするの?

    未来が見えないって
    こんなに怖いんだ。

    正直に言うと

    ちょっと
    泣きそうになりました。

    なのに、なぜか
    笑ってしまったんです。

    「ついに来たか」
    って。

    怖かった。
    本当に怖かった。

    でもそのとき
    私は思いました。

    逃げても、
    この未来は消えない。

    だったら

    私が考えるしかない。

    誰かが
    なんとかしてくれるわけじゃない。

    母になった私は

    この家庭の未来を
    少しずつでも
    作っていくしかない。

    その夜
    私は初めて

    「家庭を設計しよう」
    と思いました。

    そのとき
    ふと思いました。

    もしこれが
    会社だったら

    どうするんだろう。

    社長が
    「まあなんとかなるか」

    とか言って
    何もしなかったら

    その会社は
    きっと、多分、続きません。

    会社なら

    収入を見る
    支出を見る。
    未来を計算する。

    当たり前に
    やるはずです。

    そのとき
    思いました。

    家庭も
    同じじゃない?

    家庭も
    小さな会社。

    なら

    母は
    ただ守る人ではなく

    整える人。
    設計する人。

    それが
    家庭経営という考え方です。

    難しいことではありません。

    むしろ
    とても小さなこと。

    月の支出を
    一度書き出してみる。

    子どもと
    未来の話をしてみる。

    休日の時間を
    少し整えてみる。

    それだけで

    家庭は
    少し変わります。

    母は
    すべてを抱える人ではなく

    整える人。

    それで
    いいのだと思います。

    だから今日は

    ほんの小さな
    一歩でいい。
    ちょっと整えてみませんか?

    🌙 今日の小さなワーク(5分)

    紙かスマホのメモに
    この3つを書いてみてください。

    ① 今、家庭で一番気になっていること

    例
    お金
    時間
    朝のバタバタ
    子どもの勉強

    ② それはいつ起きる?

    例
    月末
    朝
    夜
    休日

    ③ それを1ミリ軽くする行動は?

    例
    固定費(住宅費、保険代など毎月同じ金額の費用)を書き出す
    前日に準備する
    宿題の時間を決める
    予定を共有する

    答えが出なくても
    大丈夫です。

    でも
    書いてみると

    少しだけ
    未来が見えます。

    それが

    家庭設計の最初の一歩。

    家庭は
    なんとなくでも回ります。

    でも

    少し設計すると
    実は、楽が増えます。

    あなたの

    今抱えている
    心の重さも
    少し軽くなります。

    🌙あとがき

    本当のことを言うと

    私は最初から
    家庭を設計できていたわけではありません。

    むしろ
    ずっと怖かった。

    お金のこと。
    子どもの未来。
    自分の人生。

    全部
    手探りでした。

    今でも
    完璧ではありません。

    遠回りも
    いっぱいしています。

    でも

    ある日
    気づいたんです。

    家庭は

    誰かが
    完璧にする場所じゃない。

    少しずつ
    整えていく場所なんだって。

    このnoteは
    特別な人の成功の話ではありません。

    どこにでもいる
    普通の母が

    家庭を
    少しずつ整えていく物語です。

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    もしよかったら

    あなたの家庭で
    今いちばん気になっていることを

    コメントで
    そっと教えてください。

    母たちの知恵を
    少しずつ集めて

    この場所を

    家庭を設計する母の図書館

    にしていけたら
    嬉しいです。

    また
    静かな夜に。

    🌙しずうさ

    最後まで、
    読んでいただきありがとうございます。

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    三人の娘の母。 家庭の中で後回しにしてきた“私”を見つけ、 母の未来をやさしく整える 物語とワークを届けています。

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