
【事実は映画よりも奇なり〜37年ぶりに父と再会できた私の物語〜】その1 |創作大賞|エンタメ原作部門|ノンフィクション
ーこれは実際にあった物語ですー
《第一章 父との別れ》
みなさんは、自分のお父さんのことについて
どのくらい知ってますか?
と言うと、愚問でしょうか?
うちの両親は私が4歳になってすぐ離婚をしたので
私は自分の父親について
数えるくらいのことしか知らないまま大人になってしまいました
そんな小さい頃の記憶なら、ほとんど覚えていなくて
忘れてるでしょう?と言われることもありますが
私にとって、たった一人の父親
まだ小さかった頃も、学生の頃も、大人になっても
忘れたことがなかったです
“どうしても父にもう一度会いたい…”
父に会って聞きたいことがある
伝えたいことがある
その思いには、深い理由と難しい問題がありました
幼い頃の記憶と、数枚の写真の中の顔を思い出しながら
ずっと私の胸にあった
父との思い出
覚えているのは私がまだ2~3歳の頃から
父と母の間で川の字になって寝ていたこと
仁丹とタバコの匂い
ある日の夜、理由も知らないまま
家族でどこかの駅で
銀紙に包まれたバニラのアイスをみんなで食べた思い出
それが父との別れの夜になったとは知らずに
寝台列車に乗って島根から名古屋へとやってきました
第二章へつづく