
【雑記】フェルメールとの長いお別れ
今年フェルメールの真珠の耳飾りの少女が中之島美術館にやってくる。
今回で日本での公開は最後になるかもしれないということで注目度が増しているが、応募した前売り抽選は外れてしまった。
まだ、チケット入手のチャンスは残されてはいるのだが。
私の夫のフェルメール作品への愛は長く誠実なものだ。
何十年も前に購入した解説付きのフェルメールの本が何冊も、ほんの少し角が丸まってはいるが大切に本棚中央に置かれている。
私も絵画を観るのは好きな方だが、それらの絵の解説を読むのが楽しく、フェルメールの絵が好きになり国内で絵画展があれば出向いた。
14年前、神戸市立博物館で真珠の耳飾りの少女の特別展があり、夫と出かけた。
長い列が少しずつ進み、とうとう彼女が真向かいに現れた。
思わず「はじめまして。」と心で話しかけた記憶が残っている。
けれども絵の中の少女に、会ったばかりなのに
「それでは、また。」
と言われたような気がした。
掴みどころがなく儚げな表情に、私もお別れを告げた。
もし、今年中之島美術館の特別展に行くことができたら、今回こそ長いお別れの挨拶を伝えに行くことになる。
「またね、もしあなたのお家、マリッツハイスでいつかお会いできたなら。」と。
けれど入場が叶わない場合は、神戸での
「それでは、また。」
が最後の挨拶になるかもしれない。
「どうぞお元気で。」
きっと世界中の人たちがあなたに会いにオランダを訪れるでしょう。
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