
約束の地へ (詩集『旅立ち』 #14)
あの日の出会いの意味だとか
痛みや涙の意味だとか
私の真ん中に落ち着いた
すでになんの疑問も無く
迷いも憂いも期待さえも
神は優しいだけじゃない
天使は可愛いだけじゃない
手荒い方法で叩き起こした
そうでもしなきゃいつまでも
私は夢を見ていたでしょう
対岸にいたもうひとつの
私を揺さぶり続けた石も
おそらく叩き落とされた
なにがなんだかわからないまま
深い海に落とされた
幻想ごっこは終わったの
現実しかもう見えないの
でもその先に待っている
見たこともない未来なら
無いとは言い切れないでしょう
なぜかしら感じているの
いつかはもっと大きな光に
たぶん同時に別方向から
たどり着くんじゃないかって
なぜかしら感じているの
その時が来たらお互いに
笑顔を交わし合えるでしょう
磨き上げられた石をかかえ
あの約束が果たせたと
あの約束の地は此処と