
「過食嘔吐は心の問題じゃない!?」10年前の私が衝撃を受けた一冊
過食症や過食嘔吐について調べていると、
「心の問題」
「家族関係」
「過去の心の傷」
という言葉によく出会います。
私自身も、長い間、それが原因だと考えてきました。
だから、10年ほど前に
『The Brain over Binge Recovery Guide』
という本を読んだとき、ものすごく驚きました。
著者の考え方は、とてもシンプル💡✨️
「過食嘔吐は、心に問題があるから起こるとは限らない。
過食嘔吐を繰り返しているうちに、
過食や嘔吐によって得られる快感を脳が覚え、
それが『習慣』として定着してしまうのが原因だ」
と言うのです。
つまり、
“ It's just a bad habit.”
(そんなのただの悪い習慣よ!)
というわけです。
当時の私は、
「心の問題を解決しなくても治せるの?!」
と衝撃を受けました。
というのも、私には、
過食嘔吐を理解して、治療に協力してくれる家族
がいなかったからです。
特に母との関係には、長い間苦しんでいました。
だから、もし本当に過食嘔吐は『悪い習慣』にすぎないのなら、
誰かの協力がなくても、
自分一人で治せるかもしれない!
と思ったのです。
著者は、
「過食嘔吐を繰り返すことで、
その行動につながる神経回路が太く強くなっていき、
やがてストレスがなくても、
過食や嘔吐をしたいという衝動が起こりやすくなる」
と解説しています。
だから、
ストレス⇒過食嘔吐という回路に従うのではなく、
新しい行動(ストレス解消方法)を繰り返して、
別の回路を育てていくことで過食嘔吐を解消できる
と説明しています。
脳には「可塑性」と呼ばれる性質があり、
繰り返される考え方や行動を変えていけば、
脳の神経回路を新たに構築することができる。
そんな脳科学の考え方を使って、過食嘔吐からの回復を唱える本でした。
私は、この本に希望を見つけました。
「私の過食嘔吐も、ただの悪い習慣なんだ!」
そう信じて、一生懸命、本に書いてある方法をいろいろやってみました。
…でも、私の場合は、それだけでは治りませんでした。
なぜなら、
私の過食嘔吐には、
心の傷が深く関係していたからです。
だからといって、
私はこの本を「役に立たなかった本」だとは思っていません。
むしろ逆です。
この本は、私に、
「過食嘔吐を乗り越える方法は、
ひとつではないのかもしれない!」
という新しい視点をくれました。
それまで私は、過食嘔吐は、カウンセリングなど、
誰かの力を借りなければ治らないのだと思っていました。
でも、この本は、
「自分の力で取り組める回復方法も
あるのではないか?」
という新たな可能性を見せてくれたのです。
もちろん、この本の考え方がすべての人に当てはまるわけではありません。
私自身がそうでした。
でも、だからこそ思うのです。
今知られている治療法や考え方だけが、
過食嘔吐から抜け出すための唯一の方法とは
限らないのではないか?
まだ知られていない考え方や、自分に合った方法が、
どこかにあるのではないか?
10年前、この本を読んだ私は、その新しい可能性に救われました。
そして、
「自分はもう治らない」と思っている人に、
希望を捨てないでほしい
と思っています。
「ふーん、こんな考え方もあるんだ」と、
少し視野を広げるだけでもいい。
今まで気づかなかった、
あなただけの回復への道が、
これから見つかるかもしれません🐰❤️
※ちなみに、私は英検2級しか持っていないので、
当時は、この本を辞書を引きながら一ヶ月くらいかけて読みました💦
アメリカは、過食症・過食嘔吐の本場で、
たくさんの新しい本が出版されているので、
時々Amazon.comを覗いています。
必要に迫られると人は頑張れるので😂、英語の勉強中の方は、
一度、本場の摂食障害の本に挑戦してみてはいかがでしょう?
なにかオススメの本が見つかったら、教えていただけたら嬉しいです。