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ムニスマリ゚星に斌ける挫談


    やあ、どうもご機嫌よう。
    いやあ、いい矀れだね
    メノンがびしヌっず揃っおる。
    最近じゃあ珍しいよ。
    だいたい前列の誰かが、メノンを斜めにしおるもんだからね。

    ああ、そこの貎方。
    第䞉たぶたは閉じたたたで頌むよ。
    開けたら私の幌幎期が芋えちゃうからね。
    私の幌幎期はただあったかいんだから。
    誰もそんなもの芋たくないだろ
    私だっお芋たくないさ。

    さお、みなさん。
    ゟヌ石、掗っおる

    いや、笑うずころじゃない。
    これは倧事な話なんだ。
    ムニスマリ゚でゟヌ石を掗っおないや぀は、すぐわかるさ。
    たず、冒頭でぜったいに笑わない。そうだろ
    そしおなぜか必ずこう蚀うんだ。

    「うちはメノン埪環匏だから」

    おいおいお出たしだぜ、メノン埪環匏

    そう蚀うや぀の巣にはだいたい、ぶよぶよのゟ゚ンがいる。
    しかも本人よりずぐろを巻いおいるずきた。

    この前、旧友の巣に行ったんだ。
    入口でゟ゚ンがこっちを芋お、こう蚀った。

    「埅ちかねたぞ」

    勘匁しおくれよ、ここは地球のパスタ・ノェンダヌじゃないんだからさ

    巣膜の瞁でじっず膚れおるゟ゚ン、いるだろ
    あの膚れ方。ムニスマリ゚の連䞭ならわかるはずだ。

    「ゟ゚ン、いったい䜕をしおるんだ」

    「䜕も」

    その瞬間に埌ろでゟヌ石が鳎った。
    ほらね昔から蚀うだろ。

    「非のないゟ゚ンに石は鳎らぬ」

    もう、ノンノンに鳎っおたね
    しかも䞉䞉䞃拍子さ。
    たったく、ゟ゚ンの䞉䞉䞃拍子ほど嫌なものはないよ。

    それで思い出したけど、最近の若いや぀ら、ガルマ期を軜く芋すぎじゃないかね

    ガルマ期だよ。自己が増える時期だ。
    もちろん、若いんだから気持ちはわかる。
    私だっお昔はそうだったさ。
    でも共有くがみには来るんじゃない。頌むからさ。

    この前、朝のくがみに沈んでたんだ。
    こっちはゎヌダリのように静かに沈みたいだけ。
    䞀日の始たりに、ちょっずメノンを敎えたかっただけなんだ。

    そこぞ、ガルマ期ど真ん䞭の若いや぀が来た。
    もう、党身からシノァ粉。
    くがみが真っ癜けっけ
    私の隣で、䞃方向に謝っおるんだ。

    そい぀が蚀う。

    「すみたせん、今、自己が少し増えおお」

    おいおい、君の巊から二番目が私のゟヌ石に挚拶しおるっおの。

    ガルマ期の若者は、急に態床が倧きくなりがちさ。

    「我々ずしおは」

    いやいや我々じゃない。
    君だよ、君。
    今朝たでは䞀頭だったじゃないか。

    でも責められないね。
    誰しもが経隓する時期だからね。
    私も若い頃はひどかったものさ。

    初めおガルマ期に入った日、母巣に垰ったんだ。

    「芋おがく、䞃぀になった」

    母巣はたったく驚かなかった。
    母巣っおすごいよね。
    こっちが䞃぀になっおも、たず棚を芋る。

    そしお䞀番小さい私を指さしお、こう蚀った。

    「䞃぀の圱に䞀理なし」

    その日から私は、くがみでは䞀頭ず぀沈むこずにしおいるよ。

    母巣っお党郚わかっちゃうんだよね。
    ちゃんずしおる぀もりでもね。

    メノンを敎える。
    シノァ粉を払う。
    ゟヌ石にチャムチャムする。
    第䞉クチバシも閉じ気味で前に進む。

    でも母巣に入った瞬間。
    ふヌっ。
    党郚ほどけちゃうわけ。

    母巣が蚀う。

    「ほら、たた底が出おるわよ」

    おい、倧の成䜓に底っお蚀うんじゃない

    母巣は、すぐ昔の話をする。

    「この子は初めおくがみに沈んだ日、逆向きだったのよ」

    おい、逆向きのくがみ話はやめおくれ
    あれを出されたら、その日はもう䜕も勝おやしない。

    なあ、公共くがみで逆向きに沈んだこず、あるだろ
     ほら、黙るなっお。
    党員ある顔しおるじゃあないか。

    この前なんか、ひどいや぀がいた。
    若いや぀が逆向きに沈んでたんだ。
    それだけならいい。
    ムニスマリ゚で䞀床も逆向きに沈んだこずがないや぀なんお、だいたい嘘぀きか、氎だ。

    でもそい぀、逆向きのたた蚀った。

    「これが俺の沈み方なんで」

    おいおい。
    ゲ曜の朝から哲孊を持ち蟌むなよ。

    するず奥の叀い殻が、片目だけ開けお蚀った。

    「ニル玉奜きほど先に名乗る」

    くがみがどっず揺れたね。笑いでさ
    あず少しクァ北で。

    クァ北ずいえば、巣膜祭が近いね。

    みなさん、巣膜は匵り替える掟
    それずも、去幎の膜で抌し通す掟

    私は断然、匵り替える掟だ。
    だっお叀い巣膜で祭に出るず、すぐわかる。

    「あ、去幎の膜だ」

    恥ずかしいだろ。
    去幎の膜で今幎のメノンをするなんお。
    でも、うちの察偶䜓は蚀うんだ。

    「匵り替えなくたっおいいのに。あなたは少し擊れた膜のほうが䌌合う」

    それは耒めおるのかい
    それずも僕を叀膜扱いしおるのかい

    で、僕が巣膜を匵り替えようずするず、察偶䜓が暪で芋おいる。

    「そこ、匕っ匵りすぎ」
    「違う、䞋から」
    「その角床はクァ北に倱瀌」

    クァ北に倱瀌

    おいおい。私はただ巣膜を匵っおるんだ。
    倖亀問題を起こしおるわけじゃない。

    でも、ムニスマリ゚では本圓にある。
    巣膜の角床ひず぀で、クァ北が機嫌を損ねる。

    前に隣星のや぀が巣膜祭に来お、知らずに巣膜を斜めに匵ったんだ。
    䌚堎は䞀瞬ゎヌダリのように静たり返った。

    そい぀は慌おお蚀った。

    「すみたせん、䜜法を知らなくお」

    するず審刀殻が近づいお、こう蚀った。

    「知らぬ背䞭もクァ北には衚」

    そのあず圌の背䞭は䞉日間しゃべりっぱなしさ
    いいや぀だったよ。
    背䞭はね。

    さお、ニル玉の話をしよう。

    最近のニル玉、なんだか小さくなっおない

    なっおるよね。
    昔のニル玉は、もっず抵抗したのに。
    胎肛に入れた瞬間、

    「ただだ」

    っお感じがあったね。

    今のニル玉は、すぐ諊める。
    咀嚌する前から半分萎びおる感じね。

    こしらえおる連䞭はこう蚀うんだ。

    「食べやすく改良したした」

    違うね
    ニル玉に食べやすさなんお求めおない。
    こっちはスポヌツに行っおるんだ。

    父殻はい぀も蚀っおいた。

    「ニル玉を远えぬ者は己の蕊も远えない」

    立掟な蚀葉だ。

    ある日、父殻ず䞀緒にニル玉を食べに行った。
    父殻はニル玉を胎肛に入れた瞬間、完党に芋倱った。

    私は聞いた。

    「父殻、蕊は」

    父殻は遠くを芋お、こう蚀った。

    「逃げた」

    血は争えないや。

    父殻っお、立掟なこずは蚀う。
    でも、だいたいニル玉には負けるのさ。

    私が初めお䞀匹でくがみに沈む日も、父殻は蚀った。

    「沈むずきは底を信じるな――己のメノンを」

    いい蚀葉だず思ったね。
    それでくがみに行ったら、逆向きに沈んだ。

    父殻、角床も教えおくれよ

    察偶䜓ずの生掻も、たあ倧倉だ。

    最初は党郚ロマンなんだよ。
    初めお同じくがみに沈んだ日。
    初めおシノァ粉を分けた日。
    そしお、はじめお出䌚った日。
    察偶䜓は私の第二クチバシを芋お蚀った。

    「育ちがいい開きね」

    もうそれで萜ちたね。
    第二クチバシを耒められお萜ちない個䜓なんお、ムニスマリ゚にはいないだろ。

    でも長く䞀緒にいるず倉わる。昔は、

    「あなたの第二クチバシ、きれい」

    だったのが、今は、

    「第二クチバシで袋を開けないで」

    これが生掻っおもんだ。

    ロマンっお、だいたい最埌は袋を開けるのに䜿われる。

    それでも察偶䜓はすごい。
    こっちが隠しおるこずを、すぐ芋抜くんだからね。

    この前も、叀いシノァ粉をこっそり瓶に戻したんだ。
    あるだろ
    ないいや、あるだろ。
    ムニスマリ゚で長くやっおたら䞀回はあるさ。

    ガルマ期二日目のシノァ粉。
    捚おるにはただ早い。出しおおくには少々重い。
    だから瓶に戻したんだ。

    するず背埌から察偶䜓が蚀った。

    「いた、朝を保存したね」

    おそろしいね。

    でも察偶䜓だっおやるんだ。

    この前、ゟヌ石の暪に䜕か眮いおあった。
    小さくお、薄い、ちょっず鳎るや぀。

    私が聞いた。

    「これ䜕」

    「あずで䜿うや぀」

    出た。ムニスマリ゚で䞀番怖い蚀葉。

    あずで䜿うや぀

    母巣にもある。父殻にもある。察偶䜓にもある。

    あずで䜿うシノァ粉。あずで䜿う膜片。あずで䜿うニル玉の圱。あずで䜿うゟヌ石の裏。

    いったいい぀なんだ、あずっお。
    この星は、あずが倚すぎるんだ。

    でも叀い䞖代は匷いね。
    うちの祖母殻なんお、倧メノンの幎に䞉日間、半分だけ也いたたた過ごしたらしい。

    半也きで䞉日だぜ。
    今の若いや぀なら䞀時間で矀れ盀に曞くね。

    「半也き、ホント぀らい鱒」
    「ムニスマリ゚終わ終わの景」
    「ゎヌダリなんかシノァ喰らえ」

    祖母殻は違う。
    黙っお也く。

    でも、その祖母殻が唯䞀怒るのが、ゟヌ石の眮き方。
    少しでもズレるず、

    「巣が泣くよ」

    巣、泣く
    ゟヌ石ひず぀で
    モノの感情が现かすぎるんだ。
    でもたあ、それがムニスマリ゚だ。

    朝起きお、メノンを芋る。
    シノァ粉を払う。
    ゟヌ石にチャムチャムをする。
    察偶䜓に蕊をずやかく蚀われる。
    母巣から“あずで䜿うや぀”が届く。
    父殻はたた立掟なこずを蚀っお、ニル玉に負ける。

    宇宙がどうずか、文明がどうずか、進化がどうずか、そういう倧きい話じゃない。

    結局、ゟヌ石なんだ。

    ちゃんず掗えるか。
    盞手のメノンに気づけるか。
    それだけだ。

      ず、ここで終わればきれいだった。
    でも今倜は、そうはいかない。
    最埌に、ひどい話をしよう。

    昚日のこずだ。
    ガルマ明けで、私のメノンは浅かった。
    シノァ粉は出っぱなし。ゟヌ石も、なんか芋おる。

    あるだろ
    ゟヌ石が、なんか芋おる日。

    そんな状態で巣に戻るず、暗がりに䞞いものがあった。
    私は思った。

    「あ、ニル玉だ」

    疲れおいるず、党郚ニル玉に芋える。
    ムニスマリ゚の成䜓ならわかるはずだ。

    だから、それを口で远ったんだ。
    逃げるず思っおね。
    ニル玉は逃げるからさ。

    ずころが逃げない。
    むしろ、こっちを芋おるんだ。

    それは察偶䜓だった。

    客垭のみなさん、今、ちゃんず嫌なメノン出たね。
    ありがずう。健康な蚌拠だ。

    私は慌おお蚀った。

    「ごめん、ニル玉かず思っお」

    するず察偶䜓は、第四たぶたをゆっくり開けお、こう蚀った。

    「じゃあ、なぜ父殻の角床で远ったの」

    終わりだ。

    その瞬間、くがみは裏返る。
    ゟヌ石は䞋の角で笑う。
    ニル玉は逃げない。
    逃げないんだ。芋おるんだよ。

    ぀たり、ニル玉ず勘違いしお察偶䜓を父殻の角床で远ったら、
    ずんでもない䞋角メノンになった。

    これがホントの、
    ゲシャメむテクピャミ

    ありがずう
    いい倜を
    垰りに察偶䜓をニル玉ず間違えないようにな。
    間違えたずしおも、父殻の角床だけはくれぐれもやめおくれ。


     
     
    癜石ポピヌのセンタヌを担圓しおいたす。 メゞャヌデビュヌ第䞀歌集『遠距離チャヌハン』発売䞭。 各曞店・通販サむトにお泚文可胜です。 【各曞店・通販サむト】 https://shop.kasamashoin.jp/bd/isbn/9784305710789/

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