
結婚相談所とマッチングアプリ、結局どっちが「安い」のか? 公的統計で試算する2026年版コスト比較
「アプリは安い、相談所は高い」——なんとなくそう思っている人は多いのではないでしょうか。
実際、結婚相談所の運営会社系メディアがすでに詳細な試算を公開していて、そこでは「支払い条件次第で総額は逆転する」という結論が出ています。月額数千円のアプリでも、月払いで長期間続ければ、相談所の総額に並んだり追い越したりすることがある、という内容です。
ただ、この手の比較記事には気になる点があります。総額の比較で終わっていて、「実際に成婚した人1組あたり、実質いくらかかっているのか」まで踏み込んだものが見当たらないのです。総額が安くても、成婚に至る確率が低ければ「安物買いの銭失い」になりかねません。
この記事は、結婚相談所とマッチングアプリのどちらに予算を投じるか迷っている人に向けて、総額の比較だけでなく、公開されている成婚率データも掛け合わせた「実質コスト」まで、出典付きで試算しました。
なぜこの記事を書いたか
記事①(マッチングアプリの比較)を書いたあと、「そもそもアプリと相談所、どちらから始めるべきなのか」という、もう一段手前の疑問が残りました。調べてみると、結婚相談所の運営会社が作っているメディアに、かなり精緻な総額試算の記事がすでにありました。支払い条件(一括か月払いか)によって総額が逆転するという指摘は的確で、参考になります。
ただし、そのメディアは結婚相談所側の運営会社によるものです。相談所に有利な結論に誘導されていないとは言い切れません。また、その記事も含め、「総額」の比較にとどまっていて、「成婚率を掛け合わせた実質コスト」まで試算したものは見当たりませんでした。
そこで、相談所ともアプリ運営会社とも利害関係のない立場から、出典のある数字だけを使って、総額と成婚率の両方を突き合わせた記事を作ることにしました。
目次
この記事で使っている情報源
IBJ(日本結婚相談所連盟)「成婚白書2025」(一次資料・PR TIMES、IBJ公式サイト)
経済産業省「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究」(2005年、国立国会図書館アーカイブ経由の一次PDF)
各結婚相談所の公式サイト・料金比較メディア(ナレソメノート、Collect.等)
フォーマリッジ「結婚相談所とマッチングアプリはどっちが高い?」(総額試算の先行事例として比較・引用)
リクルート公式・日経・ITmedia(ゼクシィ縁結びエージェントのサービス終了報道)
出典が確認できない数字は使っていません。「マッチングアプリの成婚率は2〜5%」「結婚までの平均期間は2年」のような、検索でよく見かける数字も、一次調査元が特定できなかったため今回は不採用にしています。
こんな方に向けた記事です
結婚相談所とマッチングアプリ、どちらに予算を投じるか迷っている人
すでにアプリを使っているが結果が出ず、相談所への切り替え・併用を検討し始めた人
「安いから」「高いから」という印象ではなく、数字を突き合わせて判断したい人
逆に、「相談所を使ってよかった/悪かった」という個人の実体験・感情的なエピソードを求めている方には、体験談系の記事の方が向いていると思います。この記事は徹底して「比較・試算のための資料」としての価値を狙っています。
正直、この記事にまとめた費用データと成婚率データを自分で集めて突き合わせようとすると、それなりの時間がかかります。缶コーヒー数本分くらいの金額で、その手間をショートカットできると考えていただければと思います。
では実際、1年活動した場合の総額はいくらになり、成婚率まで踏まえると実質的にどちらが「得」なのか——ここから見ていきます。