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春の風が運んできた、新しい変化と向き合う時間

    4月という季節は、街の景色だけでなく、私たちの身の回りにもさまざまな「新しさ」を運んできます。
    私の住むグループホームにも先日、新しい変化が訪れました。
    月初め、ホームの管理者さんが、一人の新しいスタッフさんを連れて挨拶に来てくれた時のことです。

    まだ見ぬ「その人」を知るための、静かな助走

    新しいスタッフさんと対面してから、早いものでしばらくの月日が流れました。
    正直に言えば、その方がどんな背景を持ち、これから私とどう関わっていくのか、まだ霧の中にいるような感覚です。
    「この人はどんなふうに笑うんだろう」
    「私の日常をどんなふうに支えてくれるんだろう」
    分からないことはたくさんあります。
    でも、焦って答えを出す必要はないのだと、自分に言い聞かせています。
    今はまだ、お互いの存在が少しずつ馴染んでいくための「助走」の期間。
    無理に距離を詰めようとせず、自分の中にある違和感や好奇心をそのまま受け止めていたいと思っています。

    疑問の渦中で見つけた「自分のペース」

    変化には、必ずと言っていいほど「疑問」が伴います。
    新しいスタッフさんの立場はどうなるのか。
    そして、これまでずっと見守ってくださったこれまでの管理者さんは、これからどう関わっていくのか。
    そんな実務的な疑問が、ふとした瞬間に心の中を巡ります。
    かつての私なら、白黒はっきりさせたいという思いから、すぐに答えを求めて落ち着かなくなっていたかもしれません。
    けれど今の私は、その「分からない」というグレーな状態も、一つの過程として大切にしたいと感じています。
    一歩ずつ、一段ずつ。
    自分が納得できるスピードで、周囲の状況を理解していくこと。
    それが、私にとって最も心地よい歩み方なのだと気づき始めました。

    焦らず、ゆっくりと打ち解けていく喜び

    最近、ほんの少しずつですが、新しいスタッフさんとの間に流れる空気が柔らかくなってきた気がします。
    劇的な変化ではありません。
    日常の何気ないやり取りの中で、ほんの少しだけ緊張が解けたり、声のトーンからその方の優しさを感じ取ったり。
    そんな小さな積み重ねが、私にとっての「打ち解ける」ということなのかもしれません。
    新しい出会いは、時に心をざわつかせます。でも、そのざわつきさえも春の訪れの一部として楽しみながら、明日もまた私のペースで、この新しい日常を編み込んでいこうと思います。

     
     
     
    日々のこと、心に浮かぶ物語、そして生きづらさを抱える方へのメッセージ。 ジャンルを問わず、心が安らぐ言葉を届けています。 また、Amazon アソシエイトとして、栞里は適格販売により収入を得ています。

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