インドの人たち優しいのね、チェンナイ
6年ぶりのインドは、東側にあるチェンナイからスタート。
ここから、おおよそ西へ向かって3週間ほど移動していく。それが今回のインド旅だった。
確実にびびっている。
インドに関する情報は、探せば探すほど出てくる。しかも、一度そういう情報を見始めると、アルゴリズムでもう無限に流れてくる。
「今度インド行くよ〜」と旅先のホステルで話せば、だいたい誰かが思い出を語ってくれる。
インドへ行ったことがある人って、結構多い。
レイプされた。
サリーを高額で買わされそうになった。
場所を聞くと、みんな違うことを言う。
お腹を壊した。
電車が10時間以上遅れた。
いろんな話を聞いた。そう、それに素直にびびっていた。
チェンナイに着いたぞ

いざチェンナイへ降り立つと、早速ATMが見つからない。
看板通りに進んだ先は工事中。
2つ目は、途中で看板が消えたうえに、そもそも存在しなかった。
近くにいた、エレベーターを見守っているスタッフのおじさん(これは何の仕事なんだ)に聞いて、ようやく発見。
やっと駅へ向かおうとエレベーターに乗ると、さっき入国審査をしてくれた、マリオみたいな人が「ちょっと待って〜!」と走ってきた。

どうやら休憩時間だったらしく、同僚と一緒にやってきた。
入国審査も、かなりびびっていた。
「もしかして、ビザちゃんと申請できてなかった…?」と不安になっていたら、めちゃくちゃ険しい顔でいろいろ聞かれて、こちらは完全に挙動不審。「ササササイタマ…」みたいな感じだった。
でも別にビザは問題なくて、ただ面白がられていただけだったらしい。
隣の係員と話していたのも、「なんかダメなのかな…」と思っていたけど、ただ雑談していただけ。エレベーターで再会したときも、「こいつがさっきのサイタマだよ、はっはっは」みたいな感じ。
なんだこいつら、と思いながらも、駅の改札前でお別れ。最後は大きな声で「サイタマ〜!」と手を振ってくれた。メトロに乗って、チェンナイのジョージタウンへ向かう。
たまたま女性専用車両に乗っていて、降りるときには隣のお姉さんがバックパックを外へ出してくれた。
このときでさえ、「盗まれる…?」と警戒していたことは、ちょっと謝りたい。
チェンナイの街へ繰り出す

宿で少し休憩してから、周辺を散策。
お腹を壊したくなかったので、屋台の油の様子や、お客さんの回転率を観察しながらお店を選ぶ。
案外どのお店もきれいな油を使っていて、結局、人が多いところで食べた。

たっぷりの揚げ物。だいたい似たような味だったけど、これは人生初インド飯。
なんだか、ちゃんとわくわくした。
チェンナイを散歩

次の日からは散歩。とにかく散歩。
最初はびびってカメラを隠していたのだけど、途中から、撮っていると声をかけられることが増えた。
「カメラ!カメラ!」と呼ばれて振り向くと、なぜかポーズしている。とりあえず撮って、画面を見せる。
すると満足したのか、そのままどこかへ消えていく。最初は、「こんなことしている間に、お金盗まれる…?」と不安だった。
でも、そんなことはなかった。ただ写真を撮ってもらって、それで満足していた。なんなら、道端で暮らしていた家族の写真も撮った。

「この子が横を向いてる!」と言われて、数テイク撮り直したけど、別に送るわけでもない。
撮って、見て、笑って終わり。
こうしてチェンナイでは、いろんな人の写真を撮った。

チャイを飲んで、ビリヤニを食べて。
道端のお店でいろんなものを食べて、毎日おいしくて幸せだった。
チャイはいつだって、体も心もあたためてくれた。
髪を切った

ずっと長くて、洗うのが面倒だった髪を切った。
入ったのは、道端にあった美容院。おばさんがひとりでやっているお店で、入ると前の人が眉毛を整えていた。
「座って待ってて!」と言われて、給水機の水を飲みながらぼーっと待つ。
前の人が帰って、自分の番。帰り際になにか言われたけど、とりあえず手を振っておいた。
てるてる坊主みたいなものを被せられると、立ったまま髪を切られた。
座るのかと思って椅子へ移動しようとしたら、「こっちこっち」と指差され、そのまま鏡の前でざくざく切られていく。150ルピーで、無事に散髪は終了。
日本人の髪を切るのは初めてだったらしく、最後に一緒に写真を撮った。
チェンナイありがとう

最初はすごくびびっていたチェンナイ。というか、インドそのもの。でも、どうやら南インドは思っていたより穏やかだったみたい。
チェンナイでいろんな人と話して、インドへの恐怖心はかなり薄れた。
おかげで、そのあとの旅も素直に楽しめるようになった気がする。特に理由もなく最初の街に選んだチェンナイ。
でも、そのおかげでここからの3週間を存分に楽しめたように思う。
ありがと、チェンナイの人たち。
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どこかの国で屋台のおやつを食べます