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父がくれた炊飯器

    今日は父の日ですね💐

    母の日に比べると、少し影が薄いような気がします。

    でも私にとっては、お母さんもお父さんも、役割は違っていても大切な存在です。

    私の父は寡黙な人です。

    感情を言葉にするのが得意ではありません。

    「大好きだよ」 「応援しているよ」

    そんな言葉を言われた記憶はほとんどありません。

    だから子どもの頃は、父が何を考えているのかわからないこともありました。

    でも、大人になって振り返ると、父はずっと行動で気持ちを伝えてくれていたように思います。

    私が病気で苦しんでいるときは、誰よりも先に心配してくれました。

    抑うつ状態で寝たきりになっていた頃は、ごはんを買ってきて部屋まで運んでくれました。

    何かお願いごとをすると、

    「めんどくさいなあ」

    と言いながらも、結局やってくれます。

    口では文句を言うのに、断られたことはほとんどありません。

    父は、自分のことにはあまりお金を使いません。

    自分の身の回りのことは後回しにする人で、服も長く大切に着ていますし、自分のための贅沢もほとんどしません。

    そんな父ですが、私が一人暮らしを始めたときや就職したときには、なけなしのお金でいろいろ買ってくれました。

    その中のひとつが炊飯器です。

    当時は何気なく受け取ったその炊飯器も、今思えば父なりの応援だったのだと思います。

    「頑張れ」

    とも、

    「応援している」

    とも言わない父でした。

    でも、その炊飯器には言葉にしなかった気持ちが詰まっていたような気がします。

    実は、その炊飯器は今は使っていません。

    けれど捨てられなくて、10年以上経った今も部屋の棚に飾ってあります。

    私にとってそれは家電ではなく、父の愛情そのものだからです。

    私たちは時々、言葉だけを見てしまいます。

    「好きと言ってくれない」

    「気持ちを伝えてくれない」

    「何を考えているかわからない」

    そう感じることもあるかもしれません。

    もちろん、言葉は大切です。

    でも、人によっては言葉より行動で気持ちを伝える人もいます。

    だから、もし大切な人との関係で悩んだときは、言葉だけではなく行動にも目を向けてみてほしいのです。

    見えている部分だけではなく、見えていない部分にも。

    そこには気づいていなかった優しさや愛情が隠れていることがあります。

    父の日だからこそ、そんなことを考えました。

    ─ shio ─

     
     
    その人の世界を知ろうとすること。 わかったつもりにならないために。 正しさで測らないために。 誰も否定せず、 その人がどうありたいのかを大切にしたい。 生きづらさや支援について 立ち止まりながら考えたことを綴っています。 すべてのいのちが愛され、 尊重される世界を願って🌿

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