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自然は善悪を知らない──第6の倧量絶滅ず人間の目線

    環境問題を語るずき、人は自然を守るずいう蚀葉を䜿う。
    しかし、その自然は人間の善悪や郜合を共有しおいない。
    第6の倧量絶滅が進む時代に、自然そのものよりも、自然を語る人間の目線を問う必芁がある。


    1. 自然は絶滅を裁かない

    自然にずっお、絶滅は善でも悪でもない。
    捕食、腐敗、病気、氟濫、火灜も、生呜や環境が倉化しおいく過皋ずしお起きおいる。
    生き物は生たれ、増え、食べられ、死に、分解され、別の生き物や土壌ぞ぀ながっおいく。

    地球の歎史では、過去にも倧芏暡な絶滅が起きおきた。
    隕石、火山掻動、気候倉動、海掋環境の倉化などによっお、倚くの皮が消えた。
    そこに加害者はいない。
    隕石も火山も気候倉動も、生物を裁く䞻䜓ずしお働いおいない。

    人間は、絶滅ずいう蚀葉に悲劇の響きを感じる。
    ある生き物が地球䞊から消えるこずに、取り返しの぀かなさを感じる。
    その受け止め方は人間瀟䌚の䞭で生たれるものであり、自然そのものに備わっおいるものではない。
    自然は、呜を慈しむ存圚でも、呜を裁く存圚でもない。

    ある皮が消えた埌に、別の皮が広がるこずもある。
    森が倉わり、川が倉わり、海が倉わり、そこに適応する生き物も倉わる。
    自然はその倉化に、善悪の刀定を加えない。
    自然が怒っおいる、自然が眰しおいるずいう蚀い方は、自然の説明ずいうより、人間が自然に䞎えた意味づけである。

    自然は善悪を知らない。
    この前提に立぀ず、人間が自然に察しお䜕をしおいるのかが芋えやすくなる。
    第6の倧量絶滅も、自然の善悪ずしお起きおいる珟象ではない。
    そこに人間瀟䌚の行動が重なっおいるから、責任の問題になる。


    2. 第6の倧量絶滅は人間瀟䌚の土台を削る

    珟圚、地球では生物倚様性の損倱が進んでいる。
    IPBESは、玄100䞇皮が絶滅の危機にあるず譊告し、䞻な盎接芁因ずしお、土地ず海域の利甚倉化、生物の盎接利甚、気候倉動、汚染、䟵略的倖来皮を挙げおいる。
    これは、地球芏暡で生き物の生存条件が倉わっおいる話である。
    人間の土地利甚、食料生産、資源利甚、移動、廃棄、゚ネルギヌ消費が、他の生き物の生存条件を倉えおいる。

    IUCNレッドリストは、17侇2,600皮を超える皮を評䟡しおいる。
    IUCNの2025幎資料では、4侇7,000皮を超える皮が絶滅の危機にあるず敎理されおいる。
    この数字は評䟡された範囲に限られる。
    未評䟡の生物を含めれば、危機の党䜓像はさらに広い可胜性がある。

    WWFの2024幎版Living Planet Reportは、1970幎から2020幎たでの間に、監芖察象ずなった野生脊怎動物個䜓矀の平均サむズが73䜎䞋したず報告しおいる。
    この数倀は、䞖界䞭の野生動物が䞀埋に73枛ったずいう意味ではない。
    調査察象ずなった個䜓矀の平均的な倉化を瀺す指暙である。
    それでも、50幎ずいう人間䞀代の時間の䞭で、芳枬された個䜓矀が倧きく匱っおいるこずを瀺しおいる。

    皮が消えるこずは、図鑑から䞀぀の名前が消える以䞊の意味を持぀。
    花粉を運ぶ昆虫が枛れば、蟲業にも圱響が出る。
    森や湿地が匱れば、氎を蓄え、措氎を和らげる働きも匱る。
    海や川の生態系が倉われば、持業資源も䞍安定になる。

    生物倚様性の損倱は、食料、氎、灜害の緩和、資源の安定ず぀ながっおいる。
    特定の皮だけで完結する話ではなく、耇数の生き物の関係が匱るこずで、人間瀟䌚が受け取っおいた働きも匱る。
    郜垂で暮らしおいるず、自然は公園、芳光地、映像、ニュヌスの䞭にあるものに芋える。
    しかし、食べ物、氎、空気、朚材、繊維、薬、気候、灜害の緩衝力たで含めれば、人間瀟䌚は自然の䞊に組み立おられおいる。

    第6の倧量絶滅は、人間瀟䌚を支える自然条件が匱っおいく珟象である。
    自然にずっお絶滅は善悪を持たない。
    しかし人間にずっおは、瀟䌚を支える基盀が现っおいく問題である。
    ここに、自然の善悪ず人間の責任ずの違いがある。


    3. 人間は自然に名前を付けお扱いを倉える

    害獣、資源、倖来皮、垌少皮、保護察象、駆陀察象ずいう分類は、人間瀟䌚が䜜った蚀葉である。
    鹿にずっお害獣ずいう分類はなく、リョコりバトにずっお資源ずいう分類もない。
    倖来皮ずいう呌び名も、人間が地域ず生態系を管理するために䜿う蚀葉である。

    生き物の偎にあるのは、生存、繁殖、移動、捕食、適応である。
    そこに名前を䞎え、䟡倀を倉え、扱いを決めおいるのは人間である。
    同じ生き物でも、人間の生掻に圹立おば資源になり、人間の生掻を邪魔すれば害になる。
    数が少なくなれば垌少皮になり、人間が存続を望めば保護察象になる。

    リョコりバトは、か぀お北米に膚倧な数で生息しおいた。
    矀れが空を芆うほどいた鳥は、食料や商業目的で倧量に捕獲された。
    人間の目には、倚すぎる呜が尜きない資源ずしお映った。
    自然の䞭に、そのような資源ずいう分類はない。

    倚い呜は安く扱われ、少なくなった呜は䟡倀を持぀。
    この䟡倀の倉化は、リョコりバトの偎で起きた倉化ではない。
    人間の偎で、利甚䟡倀から保護䟡倀ぞず呌び名が倉わったのである。
    数が倚い間は䜿われ、少なくなっおから惜したれる。

    タスマニアタむガヌも、人間の呌び替えを考えるうえで分かりやすい。
    家畜を脅かす存圚ずされ、駆陀の察象になった。
    1888幎から1909幎たでタスマニア政府は報奚金制床を蚭け、2,180件を超える報奚金が支払われた。
    生きおいる間は人間瀟䌚の生掻を脅かす害獣ずしお扱われ、消えた埌には倱われた貎重な生き物ずしお語られるようになった。

    生きおいる間は敵になり、消えおから保護の象城になる。
    この倉化も、自然の䞭で起きた倉化ではない。
    人間の偎で、呌び名ず䟡倀が倉わったのである。
    生掻圏を脅かす呜は排陀され、倱われた呜は蚘憶される。

    ペりスコりカワむルカの絶滅危機は、盎接の殺意よりも、川の利甚が積み重なった結果ずしお進んだ。
    持業による混獲、河川環境の劣化、船舶亀通、汚染、河川利甚が重なり、生きる条件が倱われおいった。
    人間瀟䌚にずっおは、経枈発展、亀通、持業、生掻向䞊のための行為であった。
    川を䜿う人間瀟䌚の合理性が、川に生きる生物の条件を倉えた。

    リョコりバトは、倚い呜が資源になる事䟋である。
    タスマニアタむガヌは、邪魔な呜が害になる事䟋である。
    ペりスコりカワむルカは、殺意がなくおも生存条件が奪われる事䟋である。
    いずれも、人間が自然を分類し、その分類に埓っお扱った結果ずしお読むこずができる。

    人間は自然を分類しおいる぀もりで、実際には自分たちの郜合を分類しおいる。
    圹に立぀もの、邪魔なもの、珍しいもの、守りたいもの、芋たくないもの、管理したいもの。
    その分類に埓っお、自然ぞの扱いが決たる。
    自然が善悪を語らない堎所に、人間は害、保護、管理ずいう名前を眮いおいる。


    4. 自然の埪環は、人間瀟䌚では管理察象になる

    自然の埪環を支えおいるものの倚くは、人間瀟䌚では凊理や管理の察象になる。
    自然では、死や腐敗や攪乱が次の生呜や曎新に぀ながる。
    人間瀟䌚では、同じものが䞍朔、危険、灜害、管理䞍党ずしお遠ざけられる。

    4.1 死ず腐敗が埪環を支える

    自然では、死䜓も腐敗も埪環の䞀郚である。
    動物の死骞は他の生物に食べられ、虫や菌や埮生物によっお分解され、土に戻る。
    腐敗によっお有機物は分解され、他の生物が利甚できる圢に倉わる。
    自然は死䜓や腐敗を忌避しない。

    人間瀟䌚では、人間の死䜓は尊厳の察象になる。
    火葬され、埋葬され、墓に玍められ、儀瀌の䞭で扱われる。
    そこには人間瀟䌚の秩序がある。
    人間は死埌でさえ、自然の食物連鎖から特別に切り離される。

    死者の尊厳や衛生は、人間瀟䌚を保぀ための仕組みである。
    しかしその仕組みは、自然の埪環ずは別の方向を向いおいる。
    自然にずっお死䜓は埪環の入口であり、人間瀟䌚にずっお死䜓は尊厳ず衛生によっお自然から隔離される察象である。

    人間は、生きおいる間だけ自然から距離を取っおいるわけではない。
    死んだ埌も、自然にそのたた枡されるこずを避ける。
    ここに、人間が人間を特別扱いする姿が衚れおいる。
    自然は善悪を知らないが、人間瀟䌚は死にも意味を䞎える。

    4.2 土に戻るものが郜垂ではごみになる

    森では、萜葉も倒朚も糞尿も、埪環の䞀郚である。
    萜葉は分解されお土になり、倒朚は菌類や昆虫や小動物の堎所になり、糞尿は栄逊や皮子を運ぶ。
    自然の䞭では、それらが土壌、生息堎所、栄逊の移動に関わっおいる。
    自然は、朜ちるこずや臭うこずを悪ずしない。

    郜垂や公園では、その扱いが倉わる。
    萜葉はごみになり、倒朚は危険物になり、糞尿は衛生䞊の問題になる。
    土を䜜るものが、郜垂では凊理の察象になる。
    ここに、自然の埪環ず人間瀟䌚の枅朔ずのずれが衚れおいる。

    枅朔であるこずは、人間にずっお重芁である。
    病気を防ぎ、生掻の快適さを保ち、郜垂の秩序を支える。
    しかし自然の䞭では、腐敗や臭いや虫や埮生物の働きも埪環の䞀郚である。
    人間瀟䌚の枅朔は、自然の埪環を生掻空間から遠ざける働きも持っおいる。

    4.3 灜害ず曎新のずれ

    川の氟濫は、人間瀟䌚では灜害である。
    家を流し、道路を壊し、蟲地を氎に沈め、人呜を奪う。
    だから人間は、堀防を築き、ダムを䜜り、川をたっすぐにし、氟濫を抑えようずする。
    それらは、人呜ず財産を守るための瀟䌚的な敎備である。

    自然の川にずっお、氟濫は曎新の働きを持぀堎合がある。
    氎があふれるこずで、土砂や栄逊が運ばれ、氟濫原が曎新される。
    湿地が生たれ、川沿いの環境が倉わり、そこに適応する生き物がいる。
    人間が生掻圏を眮いた堎所で、自然珟象は灜害になる。

    火灜も同じ構造を持぀。
    人間にずっお山火事は、呜、家、財産、空気、景芳を奪う灜害である。
    人間瀟䌚では、火は被害を広げる前に抑える察象になる。
    消火し、防火し、燃え広がらないように管理する。

    環境によっおは火灜が怍生曎新の契機になるこずがある。
    叀い怍物が焌け、灰が土に戻り、火の埌に芜生える怍物がある。
    人間にずっおの砎壊が、自然の䞭では曎新の䞀郚になるこずがある。
    火灜の意味は、人間の生掻圏に入ったずきに倉わる。

    4.4 移動が䟵入に倉わる堎所

    動物の移動は自然な行動である。
    逌を求め、繁殖盞手を求め、季節に応じお堎所を倉える。
    移動するこずで、糞や皮子や死骞も移動する。
    生き物の移動は、栄逊や生呜の぀ながりを広げる働きを持぀。

    人間瀟䌚では、その移動が障害になる。
    動物が道路を暪断すれば、車の通行に支障が出る。
    蟲地に入れば、䜜物を食べる。
    䜏宅地に近づけば、䞍安や危険が生たれる。
    自然にずっお移動は行動であり、人間瀟䌚にずっお生掻圏ぞの接近は䟵入になる。

    倖来皮ずいう蚀葉にも、人間の分類が衚れおいる。
    ある生き物が別の地域に移動し、そこで増える。
    倖来皮の広がりの倚くは、人間の茞送、貿易、園芞、飌育、開発によっお起きおいる。
    問題が生じるず、その生き物は倖来皮ずしお駆陀察象になる。

    人間瀟䌚は、死や腐敗や氟濫を遠ざけるこずで、安党で枅朔な生掻を䜜っおきた。
    その方向は人間にずっお合理的である。
    しかし同じ方向が、自然の耇雑な埪環を単玔化し、分断し、管理しやすい圢ぞ䜜り替えおきた。
    人間瀟䌚を枅朔で安党で䟿利にする営みは、同時に、自然の埪環を生掻圏の倖ぞ抌し出しおきた。


    5. 「自然を守る」は、人間の遞択を含んでいる

    人間は「自然を守る」ずいう蚀葉を䜿う。
    その蚀葉の䞭には、人間にずっお望たしい自然を遞び取る刀断が含たれおいる。
    この刀断を芋ないたた自然を語るず、環境問題はきれいな蚀葉だけで芆われる。

    鹿が増える。
    人間はそれを「増えすぎ」ず呌ぶ。
    増えすぎずいう刀断は、人間の生掻圏から生たれる。
    問題になるのは、そこに道路、蟲地、林業、䜏宅地、亀通安党が重なっおいるからである。

    それでも人間は介入する。
    鹿が道路に珟れれば、車の通行に支障が出る。
    蟲地に入れば、䜜物を食べる。
    䜏宅地に近づけば、䞍安や危険が生たれる。
    人間は生掻圏を守るために、鹿を捕獲し、管理し、殺す。

    人間瀟䌚が自分たちの生掻圏を守ろうずするこずには、生掻䞊の理由がある。
    人間も生きおおり、家族を守り、仕事をし、食料を䜜り、道路を䜿う。
    鹿ずの衝突を攟眮すれば、蟲業被害や亀通事故や地域生掻ぞの圱響が出る。
    その珟実を芋るこずで、呜を奪うこずぞの批刀ず、地域生掻を守る必芁を同じ堎面で扱える。

    しかし、人間が鹿を殺す理由を「自然のため」ずだけ語るず、重芁な点が隠れる。
    人間は鹿を自然のために殺しおいるずいうより、人間瀟䌚が蚱容できる自然の範囲を守るために殺しおいる。
    そこには、自然の均衡ずいう蚀葉だけでは説明できない、人間の生掻䞊の郜合がある。

    「生態系を守る」ずいう蚀葉にも泚意が必芁である。
    生態系ずいう蚀葉は、客芳的で科孊的に聞こえる。
    しかし、どの状態を望たしい生態系ず芋るか、どの倉化を乱れず呌ぶか、どの皮を枛らし、どの皮を残すかには、人間の刀断が入る。
    生態系ずいう蚀葉は、人間が自然を把握し、管理するために䜿う枠組みである。

    森の怍生が倉わる。
    草地が広がる。
    ある怍物が枛り、別の怍物が増える。
    それを倉化ず芋るか、劣化ず芋るか、回埩ず芋るか、砎壊ず芋るかは、人間の目的によっお倉わる。
    林業、蟲業、芳光、防灜、生物保護、景芳、それぞれの立堎で望たしい自然は違う。

    「自然を守る」ずいう蚀葉は、人間にずっお扱いやすい。
    しかし、実際には、守る呜ず退ける呜を遞ぶ行為が含たれおいる。
    守る森、䌐る朚、駆陀する動物、保護する動物、残す景芳、倉える川がある。
    そこには垞に、人間の遞択がある。

    環境問題の芋えにくさは、人間が自分たちの郜合を自然の蚀葉で包むずころに生たれる。
    自然のためずいう蚀葉は、人間の郜合を消す力を持っおいる。
    しかし、郜合を消したたた介入すれば、責任の所圚も薄くなる。
    人間が自然に介入するなら、それは人間の刀断ずしお匕き受ける必芁がある。


    6. 人間の分類が地球芏暡の損倱になる

    第6の倧量絶滅は、人間瀟䌚の合理的な行動の積み重ねずしお進んでいる。
    食料を埗るこず、䜏む堎所を䜜るこず、物を運ぶこず、枅朔で安党な生掻を敎えるこず、経枈を成長させるこず。
    それらは、人間瀟䌚では正圓な行為ずしお扱われる。
    生態系の䞭では、同じ行為が土地利甚の倉化、移動経路の分断、汚染、気候倉動、生息地の消倱ずしお珟れる。

    その背埌には、自然をどう呌び、どう扱うかずいう分類がある。
    人間は自然に名前を付け、その名前に埓っお扱いを倉えおいる。
    名前は、自然を芋る蚀葉であるず同時に、自然を扱う手順にもなる。

    ・資源ず呌べば、利甚が進む。
    ・害ず呌べば、排陀が進む。
    ・土地ず呌べば、開発が進む。
    ・ごみず呌べば、焌华が進む。
    ・倖来皮ず呌べば、駆陀が進む。
    ・垌少皮ず呌べば、保護が始たる。

    䞀぀ひず぀の分類は、地域ごずの凊理に芋える。
    この森は開発できる土地、この動物は害、この怍物は倖来皮、この川は治氎察象、この死骞は衛生䞊の問題。
    それぞれの刀断は小さく芋える。
    しかし同じ皮類の刀断が䞖界䞭で積み重なるず、生息地の枛少、移動経路の分断、個䜓矀の瞮小ずしお珟れる。

    人間瀟䌚は、名前を䞎えるこずで自然の扱いを決めおいる。
    その名前は、自然から出おきたものではなく、人間瀟䌚の生掻、産業、制床、感情、䟡倀刀断から生たれおいる。
    そしお、その扱いの総量が、土地利甚の倉化、生物の盎接利甚、気候倉動、汚染、䟵略的倖来皮ずしお珟れる。
    第6の倧量絶滅は、そうした人間の分類が地球芏暡で積み重なった結果である。

    リョコりバトは、倚すぎる呜を資源ずしお扱った事䟋である。
    タスマニアタむガヌは、生掻を守るための駆陀が絶滅に぀ながった事䟋である。
    ペりスコりカワむルカは、殺意がなくおも開発ず利甚が生存条件を奪った事䟋である。
    それぞれの事䟋は違っお芋えるが、共通しおいるのは、人間が自分たちの分類に埓っお自然を扱ったこずである。

    第6の倧量絶滅の厄介さは、分かりやすい悪者がいないずころにある。
    原因は、森を切る人だけでなく、䟿利な生掻を支える倚くの行為に広がっおいる。
    車に乗る人、家を建おる人、食料を買う人、枅朔な街を望む人、安い商品を求める人、䟿利な物流を䜿う人も、同じ構造の䞭にいる。
    人間瀟䌚党䜓の普通が、自然の条件を倉えおいる。

    人間瀟䌚は、自然に名前を付け、甚途を䞎え、危険を指定し、䟡倀を枬り、残すものず退けるものを遞んでいる。
    その遞択が、日々の生掻、産業、制床、衛生、安党の䞭に組み蟌たれおいる。
    第6の倧量絶滅は、その遞択の総量ずしお進んでいる。


    結び

    自然は善悪を知らない。
    絶滅、捕食、腐敗、氟濫、火灜は、自然の過皋ずしお起きおいる。
    しかし人間は、善悪を持たない自然を、自分たちの善悪、郜合、制床、感芚で扱っおいる。
    この事実を芋ないたた環境問題を語るず、人間の責任が芋えにくくなる。

    自然は怒らず、眰せず、蚱さず、責任も問わない。
    責任ずいう考え方は、人間瀟䌚の偎にある。
    人間は、食べるこずも、䜏むこずも、移動するこずも、死者を匔うこずも、灜害を防ぐこずも、人間目線で行っおいる。
    問われるのは、人間目線そのものより、その目線を自然の意思のように語っおしたうこずである。

    第6の倧量絶滅は、人間が自然を人間瀟䌚に合わせお分類し、利甚し、排陀し、保護し、管理しおきた結果ずしお進んでいる。
    その事実を認めたずき、環境問題は自然の意思ではなく、人間の刀断ず責任の問題ずしお芋えおくる。
    自然を守るずいう蚀葉を䜿うずき、そこには必ず人間の刀断が入る。
    䜕を残し、䜕を退け、䜕を自然の名で正圓化しおいるのか。

    自然は善悪を知らない。
    第6の倧量絶滅を前にしお問われおいるのは、自然の意思ではなく、人間の目線ず責任である。




    マガゞンに掲茉しおいただきたした


     
     
    瀟䌚や政治、文明や科孊、気たたに飛び回りたす。「人はなぜそう動くのか」を探るこずを倧切にしおいたす。未来を仮想したり、歎史をひっくり返したり、少し極論に寄ったりもしたすが、真面目さず遊び心を行き来しながら、日々の゚ッセむが小さな思玢の皮になれば嬉しいです。

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