
英語を勉強しているつもりが、会話を楽しんでいた。
毎朝6時30分。
私は職場へ行き、仕事を始める前にオンライン英会話を30分受けている。
海外学会で発表することになったのをきっかけに始めた習慣だ。
正直に言うと、毎朝レッスンを受けるのは簡単ではない。
パソコンを開く前には、「今日も頑張るか」と少し気合がいる。
眠い日もあるし、今日は休んでもいいかなと思う日もある。
でも、不思議なことにレッスンが始まると、その気持ちはどこかへ行ってしまう。
先生と話し始めると、少しずつ頭が目覚めてくる。
英語を聞いて、自分の言葉で返す。
25分間、頭はフル回転だ。
レッスンが終わる頃には、「今日もいいことをしたな」という気持ちになっている。
そして、「よし、今日も仕事を頑張るか」と自然に思える。
お気に入りの先生も何人かいる。
でも私は、あえて初めての先生を選ぶことも多い。
今日はどんな先生だろう。
そんな小さな楽しみがあるからだ。
元気いっぱいで、こちらまで笑顔になる先生。
穏やかな口調で、ゆっくり話してくれる先生。
とにかく質問が多く、おしゃべり好きな先生。
少し落ち着きがなく、画面の向こうでそわそわ動いている先生。
先生が変わると、レッスンの雰囲気もまったく変わる。
特に元気な先生のレッスンを受けた日は、不思議とこちらまで元気になる。
直接会ったことはない。
住んでいる国も違う。
文化も違う。
それでも画面越しに笑顔で話す25分間が、私に元気をくれる。
最初は、英語を勉強するために始めた。
海外学会で少しでも話せるようになりたかったからだ。
でも、続けているうちに気が付いた。
私は英語を勉強しているだけではなかった。
先生との会話そのものを楽しんでいたのだ。
いろいろな国の人と話し、その人らしさに触れる。
その時間が好きだった。
しかも、それが英語の勉強にもなっている。
考えてみれば、一石二鳥である。
私は昔から楽観的で、前向きな性格だ。
その性格のおかげで、どんなことでも何か一つくらいは楽しいことを見つけられる。
英語の勉強も、その一つだったのかもしれない。
もちろん、英語はまだまだ上手ではない。
今勉強していることが、将来どこで役に立つのかも分からない。
それでも毎朝、世界のどこかにいる誰かと笑って話し、少し元気をもらってから仕事を始める。
そんな一日の始まりは、悪くない。
こうして振り返ると、やっぱり私は楽観的なのだと思う。
そして、そんな自分の性格が結構好きである。