私の夢日記
私は夢を見た。 これは、あくまで私が見た夢に過ぎない。 私が見たのは、死後の夢だった。 私は知らない人に出会った。 私は聞いた。 「ここはどこ?」 そう聞くと、彼はこう答えた。 「どこだろうね」 私は驚いた。 「どこだろう」と返すやつなんて、そうそういない。 だから私は聞いた。 「あなたも、ここがどこだか知らないの?」 すると彼は言った。 「いや、知っているよ。ここがどこかなんて」 「じゃあ、なんで答えてくれないの?」 「それはね――……おっと、時間がない。またね」 彼はそう言うと、すぐにどこかへ走り去った。 私は心の中で、変なやつだな、と思った。 まあいいか。そう思い、私は歩いた。 気づけば私は、赤と緑の大きな建物の前にいた。 その建物は空へ伸びるように高く、大きかった。 壁は赤く、ところどころ緑色だった。 私は「大きな建物だな」と思いながら、中を歩いた。 私は人に声をかけた。 「ここはどこ?」 すると、その人もこう答えた。 「どこだろうね」 私は内心、「またか?」と思った。 気味が悪かった。 私は自分で調べることにした。 歩き回るうちに、私はなんとなく理解していった。 ここが、どこなのか。 そこにはたくさんの人がいた。 みんな何かをしていた。 その中で、一人の子供に会った。 「何をしているの?」 そう尋ねると、子供はこう答えた。 「なにって、これだよ」 意味が分からず、私はもう一度尋ねた。 「これって何?」 「お姉ちゃん、分からないの? これだよ」 私はまったく理解できなかった。 私はその場を離れ、また歩いた。 そして私は、自分の火葬を見た。 そこでようやく気づいた。 ――私、死んだんだ。 「そっか」 やりたいこと、あったのになぁ。 そこには、はっきりと母がいた。 泣いていた。 なんとも言えない気分だった。 けれど、不思議と強い感情は湧かなかった。 悲しいとか、怖いとか、そういうものが何も出てこなかった。 たぶん私は、理解を拒んでいた。 目の前で自分が燃やされている。 母が泣いている。 もう戻れない。 それなのに、どこか他人事みたいだった。 ただ頭の奥で、ぼんやりと、 「ああ、終わったんだ」 という声だけが響いていた。 でも、一つだけ明確に分かった。 私は、順番を間違えた。 母が、あんなふうに泣くはずじゃなかった。 「そっか。私、死んだのか」 終わったのか。 やっと。 そのあと、私は白いやつと話した。 「私、死んだみたいです」 白いやつは軽く答えた。 「そうか」 まるで他人事みたいだった。 そして最後に、一言こう言った。 「またおいでね」 そこで夢が覚めた。 私は生きていた。 ――夢か。 そう思った瞬間、私は軽い絶望感を抱いた。 やっと死ねたのに。 また足を動かさなければならない。 また、生きなくてはならない。 そんなことを思いながら、私はふと思い出した。 「またおいでね」 どくり、と心臓が鳴った。 ひゅっ、と息が詰まる。 その瞬間、私はあの言葉を恐怖だと感じた。 そして同時に、こう思った。――死にたくない。