
仙台紀行⑤ 松島で一句詠む編
『松島や あぁ松島や 松島や』
というのは日本三景の一つ、宮城県の松島を訪れた松尾芭蕉が詠んだ句らしいが。
※弟子の曾良は詠んだけど芭蕉は詠んでいないという説もある。
この名句に対して私は長年疑問に思っているのだが、本当にこれは名句と呼べるのか。
今風に言うと、「松島ヤバすぎてワシの語彙力が滅なんですけど」みたいな感情が芭蕉さんの中にあったのだと思われます。
失礼ながら「芭蕉、マジ感動」しか伝わってこない。せっかくの松島の情景を置き去りにしてないか?
「そんな句じゃあ何も伝わりませんよ芭蕉さん」とギャグマンガ日和の曾良くんが後ろから蹴りを入れてそうである。
ともあれ芭蕉さんの心を震わせたその絶景を確かめるべく私は仙台から松島に向かった。

松島海岸駅で電車を降りると、かなりの人が遊覧船乗り場に雪崩れ込んで行くのが見えたので、私はその裏をかいてやろう。
先に瑞巌寺と伊達政宗歴史館を見学して、人が少なくなったタイミングで遊覧船に乗る作戦である。
だが瑞巌寺は千円の入場料に見合っているかと言われると分からない。
私みたいに宗教、とりわけ日本の仏教をナメている無知な人間は行かなくても良かったかなと思ってしまう。
まぁ牡蠣カレーパンでも喰って落ち着こう。


思った以上にゴロッと牡蠣が出てくる。
しかも割と大きめなものが三つ。
一口食べると牡蠣がブワッと香り、ミルキーかつジューシー。濃厚。カレーともよく調和している。
通常、スパイスは魚介の香りを殺すと思うのだが、牡蠣の旨さを引き出すカレールーをかなり研究したのだろうと感じる。一個450円なのでこれはオススメできますぜ!
さて。
腹ごしらえも済んだので船で海に出よう。
申し込んだのは1350円の「政宗コース」。
1000円の「島巡り芭蕉コース」もあるが、政宗コースの方が島の近くまで接近してじっくりと見せてくれるらしい。
というか。


海に出る以前からもう絶景じゃないか。
ベトナムのハロン湾を思い出すな。
そしていざ出航。
へっぽこフォトギャラリー開始。






これは、なかなか。
好天に恵まれて本当に良かった。
しかしどうして岩肌がこんな削れ方をするのだろうか。本当に不思議だ。
この辺の地層のせいだろうか。
絶景とは関係ないが、私がとりわけ気になったのはこれだ。

この素人丸出しのぼんやり画像でお分かり頂けるだろうか。明らかに変なのだが。
クルーズ終盤に現れたこの島。
真ん中の一部のエリアだけ木が全て枯れており、白い枝や幹が見えているのだ。

なぜ島の一部の木だけが枯れ果てているのか謎である。あるいは、木じゃないのか?
私もアシタカばりに曇りなき眼でガン見してみたが、結局よく分からなかったよサン。
誰か何か知りませんか?
五十分ほどでクルーズは終了。
いやぁ満足であった。松尾芭蕉が感動したのも納得の絶景であった。
ここで一句。
『松島の 牡蠣と船のみ 金使え』
イナ蔵、心の俳句。
こうして仙台の旅は幕を閉じた。