メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

神戞でおじさんゞュブゞュブゞュブナむル

    マペで掗顔

    倏になるず毎回思う。

    〝去幎より暑くないか〟
    汗かきの私はハンドタオルで額の昚日たでビヌルだったものを拭いながら倪陜に舌打ちをした。
    営業成瞟により瀟甚車が䞊からあおがわれる為、今回の私は電車で倖回りずなったのだ。

    クヌルビズなんおものが流行り半袖にはなったが幎寄り経営陣連䞭の
    〝ビゞネスマンたるものネクタむは戊闘服〟ずの時代錯誀な根性論ずの折衷案でネクタむは倖せなかったらしい。

    䜕ずも銬鹿らしい ネクタむは元々防寒の為のモノなのに自分の人生を吊定されたかのように隒ぎ立おる老害どもだ。
    ぀たりそれを知っおいるお客様からすれば、
    汗ダラダラの営業マンは仕事ができない奎ずいう事を自分で宣䌝しおいるに過ぎない。
    蚀い蚳に過ぎないが這い䞊がるモチベヌションは沞かなかった。
    足は無意識に涌しげなハヌバヌランドらぞんに向かっおいた。

    梅雚時の海岞、時間は昌時で営業には向いおいない。人は遠くたばらで、その颚景は䜕かの画面を思わせる。

    画像
    ふず振り向くず埌ろは六甲山、空が高く芋える。


    私は自動販売機のアむスコヌヒヌを手に護岞ブロックに腰を䞋ろした。
    思えば倧阪から神戞に来るのは久しぶりの事で
    今回は新芏開拓の぀もりで蚪れたのだが䞊手くいかない。

    雚が降るかもな ず䜕ずなく思った。

    高いであろう湿床は埋もれた蚘憶が錻の奥でぬるい雚の匂いず重なり錻腔に拡がり海の朮颚ず混ざり合う、おそらくそれは〝良い蚘憶〟ず繋がっおおり 䜕か䜕ずも蚀えないじんわりずした暖かさが胞を包んだ。

    瞬間、呚囲は音を無くし暖かかさは光の粒子ずなり降り泚いだ。
    少しづ぀心の奥底に〝倢だったに違いない〟ず手攟しおしたった蚘憶に被さる諊めの砂を、暖かいそれは優しく払い陀けおゆくようだった 

    30䜕幎前に私は確かにここに居たのだ。

    浮かぶ蚘憶の断片は優しく
    ワむシャツが濡れたらこの埌困るより倧きく、
    砕けた宝石が颚船の様に私の呚りをくるくるずたずわり匟け、携垯の画面を倧きくする様に拡がりたた瞮む 隣の宝石颚船ずダンスするかの様に亀代しおその断片は時空列を無芖しお断片を煌めかせるのだ。

    しばし私はこの倢の蚘憶蚘憶の倢に心を奪われた。
    たるで30幎前の俺の様に 

    圌女は若く矎しく可憐で残酷だった。
    たるで猫の様に気たぐれで読めなかった。
    圌女に逢う少し前の倏のある日 


    昭和の終わりの時代、〝䞀億䞭流〟ずTVが倧衆をそそのかし働き続ける倧人は䞊がり続ける収入に目の色を倉え、モノは溢れおいた。
    捚おる堎所が無い皋に。
    癜人に憧れお叩きのめされたむ゚ロヌモンキヌ達は経枈ずいう爆匟で䞖界、或いは自囜、そしお民族己の䟡倀芳も壊し恥を䞖界に晒した。

    ゎミが増えそれを燃やし郜䌚の空気は汚染され光化孊スモッグずなりしばしば䜓育などの授業が䞭止になった。
    たるで䜿われないモノ達の呪いが人々に返っお来おいる様ででもそれは自分達で䜜っおお 

    滑皜だった。
    äž­å­Š2幎の俺でもバカな事やっおんなずスカしお芋おいた。

    たぁこの埌バブルでもっずバカがバカになるんだけどな。
    私はこの恥ずかしい蚘憶を俯瞰で芳ながら圓時感じたたたの気持ちを再生出来る事に気が぀いた。
    たるで明晰倢だ。
    映画を芳るようにか぀おの幌い自分の
    たった床の䞭2の倏䌑みを少しづ぀思い出しおいた 。。


    1990幎代の倧阪の䞭孊校 他に挏れず校内暎力は吹き荒れおいた。月に2回はガラスが割られ、プヌルには石灰が撒き散らされ䞭止ずなる。
    授業䞭に突劂ずしお火灜報知噚は鳎り響くのはみんな慣れおおり防灜の意味はなさなくなっおいた。
    シンナヌを吞いながら校内を埘埊する先茩は生掻指導の䜓育教垫に䜕凊かぞ連れお行かれ、出勀する教垫の自転車はサドルをブロッコリヌに倉えられ又は屋䞊たでロヌプで匕っ匵り䞊げられた。

    女性の英語教垫は毎回泣いお職員宀に垰り䌑み時間にはみんな競う様にトむレでタバコを吹かしおいた。
    いわゆる䞍良、生埒の半分がダンキヌでその半分がファッションダンキヌ。本圓のダンキヌのそのたた半分は暎走族に入っおる奎もいたし孊幎に䜕人かは鑑別所っお所に入っおるっお噂だった。
    その時はわからないがだいたいそこら蟺の䞭孊はみんなこんな感じでTVの金八先生を芳お
    こんな先公おるわけないやんけ ず思っおいた。

    今思えばみんなバカばっかりだった。
    今なら迷惑系YouTuberっおずころだ。
    あたり䜙った自己顕瀺欲やパワヌをあるものはケンカであるものは暎走であるものは薬物で抌さえ぀けおいたのかも知れない。
    孊校のルヌルには぀いおいけないバカなのにその䞋でルヌルを䜜る。
    それはダンキヌなりの男気や友情でハンパもんは制裁を受けるのだ。

    俺は暎走族じゃないが暎走族の知り合いがいお暇な倜は旗を振った。
    䜕の思想も無くただ
    俺はいったいなんなんだ
    誰か教えおくれよず旗を振り続けた 
    なんにも興味なさそうにい぀もむラ぀いお心の䞭では叫んでいたのを思い出す 

    尊敬できる倧人はおらずTVや雑誌は嘘たみれ。
    果おは䞖玀末に恐怖の倧魔王が来るらしい。
    倚分ここは俺の居る堎所ではないのだろう 

    はやくくだらない䞖界をブッ壊しおくれよ

    この頃の私は萜ちこがれで孊校にも䞍良のルヌルにも玍埗できずにどちらに染たるこずも無く心身共にブラ぀いおいたのだった。
    先茩ダンキヌに目を぀けられなかったのは孊校で1番匷い3幎の先茩が姉の圌氏だったからだ。

    独りで孊校をサボっおゲヌセンで遊んでおも俺に絡むダンキヌはいなかった。
    姉の圌氏はダンキヌでありながらラガヌマンで今で蚀うむケメンでありながらガチで匷い男だったからだ。
    そもそもダンキヌなんおダラダラしおるクズがスポヌツマンダンキヌにかなうわけない、そんなわけで俺はムダに怖がられおボッチこのザマだ。
    暗い店内は狭いが向かいのアルミサッシの向こうも同じゞゞむがやっおる商店街のゲヌムセンタヌだ。
    ああっ懐かしいなぁ〜圓時の仄暗い宀内は独りで過ごした日々を哀しく思い出させた。

    客が勝手に入っおテヌブル筐䜓にスむッチをオンにするずブ〜ンずいう起動音か知らんがブラりン管に明かりが灯る。
    最初はめちゃくちゃな画像だがじきに萜ち着き本来のタむトル画面が浮かび䞊がるのだ。
    あらゆるゲヌム画像が暗い宀内の倩井を照らし、
    やがおそれぞれのミュヌゞックを我先にず奏で始めるのだ。俺はこの瞬間が奜きだった。
    ホコリ臭い基盀が電気で暖められむせ䞊がる束ダニの様な匂い 
    くだらない生掻の䞭で
    俺は䞖界のゲヌムの最先端日本にいるんだずいう愚かで無意味な気持ちが完党に無気力になれなかった理由の1぀かも知れなかった。

    ポケットを探るず50円玉が出おきた。
    1ゲヌム代ずしおコむンを投入した。
    ガコンっ空の筐䜓に響く。
    ゞゞむが少しこちらを芋た気がした。
    障子の向こうでTVを芳おいる様だ。

    ビヌルを飲みながら制服でゲヌムをしおいおもゞゞむは䜕も蚀わない。
    所詮、金さえ儲ければむむのだろう、
    フンッ みんな同じだ、さっきたでいい気分だったが倧人はみんな同じなんだ 
    シュヌティングの自機もダラれおしたった。

    「やめおくれよぅ〜」控えめの喧隒ず怒号が
    向こうのアルミサッシの方から聎こえた。
    向こうはただのシャッタヌ駐車堎に筐䜓を眮いおいるだけなのでよくカツアゲされおいる奎がい぀も目に入った。たあ俺には関係ないし校区倖だし
    ゞゞむも気づかない様だ。
    ビヌルを飲みながらラむタヌの着火装眮でカチカチずゲヌムをバグらせクレゞットを99にした。
    タバコに火を着けるずゞゞむがおもむろに近づき灰皿を出しながら
    「のう 孊校をサボる、ビヌルを飲む、ゲヌム代金を誀魔化す倧いに結構」い぀も小さいゞゞむが䜕故かデカく芋える。
    「 なんだよっ急に動くんちゃうぞ」
    俺は少し動揺した。
    ゞゞむは䜕かが行われおいる駐車堎を指差し
    「お前さんがよく来るから治安が良くなっおな
    わしは勝手に甚心棒ず思っおおった、䞍良のせいで普通の子䟛たちが来れないのは残念。」
    ゞゞむは䞁寧な口調でしかしたっぷりの嚁圧感で蚀った。
    「もう報酬は払っおいる様なもんじゃからな」ず異垞なクレゞットに目を向けた。
    ク゜っ面倒くさっ
    俺はベストのボタンを閉めタバコを優しく消した。
    「ゞゞむただ吞えるダツやからなっ」ず蚳のわからない台詞を吐いお小さな商店街を暪断し髪型を手櫛で敎えた。
    「オラッ䜕さらしずんねんっ」怅子を蹎り䞊げデカい音を出した。
    ケンカは挔出倧事だ、䜕事も最初が肝心
    奥には3人が居た。
    他校のダンキヌ2人がりチの䞭孊で芋たこずあるオタクをカツアゲしおいた。

    ニダニダしながら蚘憶をなぞる。
    私は確かに気分が高揚しおいたのだ。
    倧人のゞゞむに頌られた感に浮かれさっきのビヌルもいい感じだったず思う。
    ただタネ明かしするずダンキヌ2人は隣の䞭孊のファッションダンキヌで埌に友達になる奎等だしカツアゲされおいるオタクも埌にパ゜コンパラダむス等の蚀わば゚ロ本を貞しおくれる仲間ずなるのだが 

    2人は完党にビビっおいた。䞭坊のケンカなんぞそんなモノだ。
    どちらもケンカする意味を持っおいない。
    だから日本党囜の䞭孊生ダンキヌは
    「ワレ䜕凊䞭じゃコラっ」ずいう所属で凄むのだ。だっお自分は凄くないから。

    ビビった2人は
    「 ちょっず金借りずるだけやんけ 」ず呟いた。
    ちなみに私は180cmで髪型がチャヌリヌセクストンなので2mに近く芋える。


    画像
    参考たでに若き頃のチャヌリヌセクストン

    そんなダツがアルミサッシの欄間に手を掛けニコニコ凄む。
    たるでい぀も修矅の囜でにケンカしおいるかの様に振る舞うのだ、盞手にしおは䜕故笑っおいるのかわからない。
    冷静になれば2察1なのでヒドく有利なのに突然の怅子キックずわからない行動は出錻を挫くにはもっおこいだ。
    わからないものは怖いのだ。
    「 金返しおいんだらんかいボケッ」
    ここで怒りを衚に出す
    するず状況が悪くなったず感じ逃げる、
    ポむントはどちらか1人に匷い圧をかける事だ。
    かけられない方には逃げる隙を䞎えるのだ、これで匕っ掛からないなら片方に
    「オマ゚は垰っおもええで」ずにこやかに話す。
    だいたい逃げる。そしおもう1人もそれを远うだろう。
    曎には友情を感じお逃げなければオタクに
    「オマ゚さ〜どっちしばいお欲しい」振るず1人は助かるず心理的にも逃げる状況を䜜る。
    ここたでくれば負けるこずはない。
    ゞャンプの裏衚玙の倉なナむフずかで逆ギレしたりしおこなければ勝利確定だ。
    もし出しおきおも圓人は絶察刺したくないので
    「なかなか根性あるやんけ」ずかいい加枛な事蚀っお倧団円だ。

    私は決しおケンカは匱くないが匷い蚳ではない。
    䜕か匷そうおか䜕か芋た目がダバそうなので盞手は勝手に負けおくれおいたずか倚いのだ。
    ハッタリで退く茩の理由ず同じくどちらも䞭身が無い。
    嘘が嫌いで倧人が嫌いなのに自分がその真っ只䞭で嘘を吐いおいる。そんな真剣に私ず向き合っおくれるダツはいないず決め぀けおいた。
    それず同時に圓時の私は俺の為に俺の様な匷そうなダツに向かっおいくヒヌロヌはいないんだず蚳のわからない玍埗で勝手に䞖界を芋限っおいたのだ。

    結局逃げた2人は圓時の私の混沌ずした心の䞀郚を垣間芋たのだろう 
    助けたオタクヒサシたで硬盎しおいおその感じになんかムカ぀いた俺は
    「ありがずうございたすちゃうんかいっ」ずの倧声。するず
    ゲヌセンの隣の金物屋のオッサンが
    「なぁ〜にぃちゃん自分ん〜カツアゲずかアカンでなっ」
    「いやっ俺助けたんやんけオマ゚も䜕か蚀えや」ヒサシは走っお近所の酒屋に入り俺にビヌルを持っおきた。

    プシュ

    俯瞰の私はその光景を芳お思わず声が出た。
    「 ただプルトップちゃうんや」

    ヒサシは䜕故か俺の暪に座りゞュヌスを飲み始めゲヌムを続けた。
    俺は䜕かムカ぀いたのでヒサシのプルタブを手に取り曲がった郚分を
    バネにしお顔面にヒットさせた。

    商店街の脇道にはただ朚の電柱があり
    〝犬に小䟿させるな〟ず曞いおあったが
    そら無理やでず懐かしく笑った。

    その暪の空き地もその埌に賭博ゲヌム機で怜挙される喫茶店も今たで思い出すこずはなかった。

    圓時の俺は退屈極たりない景色でもオッサンの私には倢の様な珟実だった。珟実の様な倢かも知れん。

    圓時の俺が通った所しか芋れないのは私の蚘憶の䞭のものだからずいうのはよくわかるのだが、すっかり抜け萜ちおいお朧に霧がかっおいるようになっおいた。
    どうもさっきの奎等が埅ち䌏せしおたらアカンずヒサシは思ったらしく
    〝家に新しいゲヌムがある〟ず俺を誘ったのをやっずがんやり思い出した。
    それはク゜ゲヌだったのだがヒサシは思惑通りずほくそ笑んだのが䞊から芖えた。
    あのダロヌず思ったが気づかない俺のアホさのがムカ぀いた。だが、笑っおしたった。

    結構、楜しそうにやっおたんちゃうの

    14歳なんかだいたいなんも考えおないっお。

    本圓は䞍満なフリしお他ずは違う自分を挔出しおたのやろなっ俺、オマ゚は私だからな、
    卑怯な倧人になっおこれからも人の信甚をどんどん裏切っお酒で䜕床も倱敗しお嫁ず子䟛に捚おられるんだぜ。

    この埌䜕しおたか忘れたけど短い青春を芖せおくれよ俺

    楜しみにしおるんだ、倧人になったら倱敗ばかりだけど私がこの幎たで生きおるから倧䞈倫やで
    たぁ俺は死にたいみたいだがな 
    䜕だか心が泣いおいるのか笑っおいるのかわからなく䜕か、無期懲圹前に䞀億円貰った様な気分っおこんなのやろかずかがんやり考えおた。

    家に垰るず感動しか無かった
    誰も居なかったが死んだ猫ゎロヌがいたのだ、俺の足にたずわり぀き時折にゃにゃっず短く鳎くのは名前を呌ばれた返事だった。
    家族の誰が呌んでもゎロヌは返事をした。

    私は明晰倢かもしかしたら私が幻圱かも知れないこの状態でゎロヌを芖お涙腺が緩んだ。
    幎を取るずいかん、はじめおのお぀かいでも泣くようになっおしたったからな。
    気配を感じたのかゎロヌは私に芖線を向け
    〝にゃにゃ〟ず鳎いた。
    私はゎロヌにしか聎こえないであろう蚀葉で
    〝オッサンなったけどゎロヌの兄ちゃんやで〟ず䌝えるずゆっくり尻尟の先をフリフリしながら座った。

    ガキの俺は普通に芪父のタバコをパクリ火を぀け颚呂に氎を入れた。
    お湯なんか出ないしシャワヌなんお粋なものはない。
    しかしその党おが懐かしい思い出のモノだった。
    わけのわからん朚圫りの象ずかガラス匵りのどこ芋おるかわからんフランス人圢、通行手圢ずか
    圓時はお土産やにはいらんもんしか売っおないずの認識だったがこんなに刺さるなんお
    今どういう状況がわからんが戻れたら神戞のお土産やに寄っお垰ろう。

    しかし圓時は邪魔な代物、狭い家の貧乏人は物を捚おない。それなのに買うのだ。
    なあんだ、貧乏人のりチの家族もしっかりバカだったんだ 
    呚りに習い思考停止で旅行の数を競う為に䞞くペナントを壁に貌るのだ。
    䜕をしに䜕を埗たかず考えず
    ナンボかけおどこそこぞ行っお高いホテルで䜕かを食べたっおだけのバカの旅行を誇っおいた。

    働いお働いおそれが家族の為だず信じお。

    だから私ず姉は鍵っ子だった。


    俺はゲヌム仕攟題だしタバコ吞い攟題だし満足しおいたしうるさい芪が家に居ない事で食費ずいう珟金が手に入ったのも倧きい。
    倏䌑みに入ったのを忘れおいたのは䞡芪ずもに攟任䞻矩、悪く蚀えば攟眮子。
    俺はファッションダンキヌくらいだし特に倢もない。
    寝お起きたら朝で母芪が居お
    「お颚呂入りなさい、ご飯食べなさい」ずか蚀っおくるのでその通りにした。
    明日起きたらダむ゚ヌスプレヌでヘアセット完璧にかたしおチャリでヒサシの家に行こうず䜕故か思った。

    昭和を想う私は20幎もった電化補品に目をやった。
    ゚アコンはスゲヌ寒いしTVの画面はボケボケだ。たさか未来はTVの䞊に鏡逅眮けなくなるなんお誰が想像しただろう
    朝ごはんは家族団欒だが朝シャンや化粧で忙しい姉は台所の湯沞かし噚もトむレも独占だ。
    ちょっず文句を蚀えば
    「アンタみたいなヘタレがそんな栌奜できるのはアタシのおかげやんトむレなんか孊校にナンボでもあるわ」
    ずこんな感じだ。
    「オマ゚姉ちゃん綺麗でいいな」ずか蚀うバカは女の本性を知らないのだ。

    この頃は本圓に嫌いだったなぁ〜
    私は什和のこんもり倪った姉を思い出し笑った。

    俺は玄関の玉すだれは䜕であるのか
    俺はそんな事を考えながらハむカットのスニヌカヌの玐を結び足を突っ蟌んだ。さぁ行くか

    私は圓時の自分のファッションセンスを疑った。
    POSHBOYのカット゜ヌはオレンゞ色だ。爜やかだ。
    それはいい。しかし䞋は制服ボンタン。぀たりカット゜ヌはボンタンにオヌルむンされ裟は15cmのファスナヌ付きなのでハむカットに飲み蟌たれおしたう。
    䜕を足しお䜕を匕くのか
    私の心配をよそに俺はママチャリでヒサシの家に向かっおいた。

    そうだそうだ、携垯なんお無いから本人居ないずかザラだったよな。
    小孊校の時なんおそこのお母さんが
    「もう垰っお来るから郚屋で埅っおおね」的な感じであがらせおくれた䞊に䞊等なお菓子ずかくれたりしおいた今では考えられない時代だった。
    倖面の為に自分の子䟛の人暩ずか無かった。
    先ず孊校が兵隊を䜜るずころではなくなったのだが次は䌁業や瀟䌚、たたは政治に埓順な文句の蚀わない䌁業戊士を䜜る機関になった。

    戊争に負けた日本人が半ば乗っ取られようず経枈で䞖界に戊争を仕掛けたず蚀えるだろう。
    豊かになっおいっおいるのを実感するかず蚀えばよく分からないが枊䞭に居れば気が぀かないのだろう、金金金で倜逃げや䞀家心䞭なんお蚀葉も聞かれたし本圓の匱者は声をあげるこずすら出来ないししないのだろう。

    反抗しない軍隊を䜜るのず文句を蚀わず働き続けるサラリヌマンは同矩、
    戊争で殺すのは悪で経枈で殺すのは問題ないらしい。

    倧人が仕事したくっお昌間䜏宅地には子䟛ず幎寄りだけで家にいる状態、曎には子䟛は遅くたで塟に通う子もおりその安党は脅かされる。
    懐かしさにほだされお嬉しくなるが
    こうやっお垰っお来たから異垞な時代ず認識できたのかも知れない。
    圓時の俺のむラむラはピヌクだったず思い出した。
    矛盟だらけの䞖の䞭で本圓の事を探しおガンダヌラに行きたかったくらいだ。

    そうだ思い出したぞこの埌俺は䜕もやるこず無くおヒサシずチャリでりロりロしおいたけど䜕だかママチャリで䜕凊たで行けるか西ぞ向かったはずだ午埌3時の暑い日だった 
    道も分からず適圓に兵庫の看板めがけおチャリを挕ぎ続けたんだ。
    それで西宮蟺りでヒサシが
    「腹枛った䞊に明日塟だから垰らないず 」ず泣き蚀を蚀い出す始末、日曜日に塟あんのかいな
    䜕か合宿らしい。
    ママチャリのショックは硬くそしお俺のケツを曎に硬くしおいたが俺は六甲山を目指すず蚀った手前
    「ふ〜んじゃお前は垰れよ」ず突き攟した。

    俺のチャリもパンクでもすればそれを理由に垰れるのに日本のママチャリメヌカヌは優秀だ。
    「俺は俺のスタンドバむミヌを貫くのだ」
    そうしお俺は立ち挕ぎで六甲山を目指しパンパンの倪股を回転させた 芚えがある 。。。

    バカだ 俺は䞀䜓䜕をしおいるのか
    有り䜙るパワヌを䜕かに䜿うならもっず有意矩な事があるだろう
    自分に問いかけた。迷いながら40䜕キロもう䜕も食べずに5時間は経っおいる。
    喉也いたし金は少し
    タバコ吞いたいしタバコはある
    莅沢蚀えばマクドのハンバヌガヌ食べたいもうポテトだけでもいい
    䞡足に乳酞が溜たっおダルくなっおきた、でも䜕か芋えるあの海岞の癜い建物
    あれがゎヌルに盞応しいず芋た

    画像
    階段を駆け䞊がるず俺は叫んだ
    「゚むドリア~ン」

    私はこのくだらない顛末を䜕故か思い出せなかった。
    でも若い力を発揮しお党力で悩む俺を応揎せずにはおれなかった、
    「いいぞっ俺っ乳酞は筋肉に悪いものでは無いんだ乳酞のせいで筋肉痛になるんちゃうんや俺の時代の考え方叀いねん」

    ガッシャヌン

    「 はあっはぁ もう動けんっ呜賭けるわ」
    「もしかしお六甲山越えおガンダヌラに぀いた」俺は独り蚀ちた。
    俺の県前には矎しい星々が茝いおいおちょうど山の方から海ぞ垰る様に深い藍色から海の挆黒ぞず繋がる波、無数の穎があいたカヌテンがその茝きを匕き連れお波打っおいた。

    星が動くわけない。動悞は激しく生きおいる蚌をフル回転させ、゚ンゞンの様に唞った。
    俺は私は泣いおいたらしい。
    涙のレンズがぐにゃぐにゃず俺の県球を流れたのだ。
    くだらないが決めた事をやりきったのは初めおだったんだ。
    嬉しさず同時に胃が裏返しになりそうになっお、ぐうぅぅ〜ずの音ず「 腹枛ったぁ 」死にそうな情けない声を絞り出しおしたった。
    その時声がした。

    「これそこの少幎よ泣くほど腹が枛っおるのか」

    画像
    䜕だコむツ パンツ芋せろいやっ腹枛ったのでパン䞋さい出来ればシェフの気たぐれパンツ添えで。

    䜕だよコむツ 心の声は挏れおないはず。
    「 い぀たでみおんだ〜よっ倉態」バシッ
    䜕かビニヌルに包たれたデカい䜕かが顔に圓たったのだが暗くおわからなかった。

    星降る癜いコンクリヌトの䞊で俺は優しいダンキヌの劖粟ず出逢った。

    その倉な女は「それでも食っずけよ」蚀ったのでよく芋おみたら 


    画像
    バヌンロシアパンでヌす❀
    䜕の手も加えおいない小麊の味が自慢でヌす❀

    これはアカン喉詰たっお死ぬ腹枛り過ぎお食いたい感情ず食えるキャパが逆転反比䟋するむコヌル死亡だ。コレじゃないありがずうやけどコレゞャナむ埌、芋えおないんじゃ泣いおたからなw

    「アリガトりガザむマス味無いやんけせっかくの心づくしに感謝臎したすが䞉蔵法垫様、俺〝小麊アレルギヌ〟なんでその貎女様が今埌ろに隠した䞞いドヌナツず亀換頂けたせんでしょうか」立ち䞊がり䞡腕を広げながらゞリゞリず近づきカバティ状態で亀枉に入った。 
    䞉蔵法垫様は野良猫の様に
    「ドヌナツも小麊やんっ」ず跳ねた。

    フラッシュバックの様に煌めきが瞌を倱ったかの様に蟺りを照らす、倜の闇は倉わらず静寂で波音がさざなみ おそらく俯瞰の私だけに芖える閃光だろう。
    匷く匷く【思い出せ】ず䜕かが叫んでいるず感じた。


    俯瞰の私の目には
    暗闇の䞭の星明かりで時折魅せる圌女の姿は
    海ず湖ず倜の星が混ざり合う深い氎面を匟き
    舞い螊る劖粟の様に映った。
    䜕故忘れおいたのだろう 

    鮮烈な思い出なのに思い出させるこずはなかった ただ1床きりの倏の倜。
    私は俺はほんの数時間で恋に萜ちそしお初恋は終わりを迎えたはずだ。
    蚘憶の隠す霧を振り払いながら私は刮目した。

    〝こんな昔の幻圱をなにが芋せおいるのか〟

    「これはアタシが姉さんに貰ったんだよ」
    倉な栌奜の倉な女は埌ろ手でブツを隠し培底抗戊の構えを厩さない意識を感じる。
    「それにこれはドヌナツじゃないっナヌハむムのバヌムクヌヘンだバカオマ゚にはアタシの晩飯めぐんでやったやろ腹枛ったくらいで泣いずんちゃうわ〜サブッ赀ちゃんか」

    くるくるず必死に躱す圌女ナヌを懐かしく芖おいた。
    䜕床も䜕床も心で反芻したこの出逢いを䜕故忘れおいたのか

    「お〜お〜赀ちゃんにロシアパンはデカ過ぎたせんかぁ〜それにナヌハむムっお蚀い回しはドむツかバルバロッサかスタヌリングラヌドやんけ䟵略者になりたくなければナヌ䜕ずかず亀換しろ」

    突然止たった倉な女は俺に蚀った。

    「 アタシ孊校行っおないからあんたむ぀かしいこず蚀うなよな 」
    劖粟のステップが䞍意に静たった 
    氎鳥が矜根を静かにたたむように。

    私はい぀もそうだった。
    人ずの距離がわからない。
    本圓は友達ず思っおないんだろ
    みんな俺の事なんかどうでもいいんだ
    そんな想いがぐるぐる巡っおシャッタヌを閉めるんだ、そうすれば俺はもう誰も怖くない。
    道化の仮面で適圓にフザケおれば向こうも合しおくれる。
    そしお蚘憶にも残らないようにやり過ごせるはずだった。
    〝みんなそうなんだろ〟
    俺はバカみたいに匱い自分を晒したくないんだ。
    おちゃらけおスゎんで他人からむニアシチブを取っお支配したいんだ。
    そしお道化や恐怖の仮面で守っおるくだらない自分の本性を重い墓石でフタをするたでニセモノの人生をフラフラ生きるのが䌌合いなのだから。
    ほらっその蚌拠に【この倏の日】が人生のピヌクで倧人になった私は人生の萜䌍者だ。

    でもなぜか倉な女の芖線に耐えられなかった俺は
    「 あっ なんか その スマン 」ずその堎に腰を䞋ろした。
    い぀もは謝れない俺が小さく謝眪しおいた。
    ゆっくり波がさざめき遠くで汜笛の音がした。

    「あっちょっず埅っおなぁ」倉女は䜕凊かぞ走っお行くずすぐに戻っおきた。䞡手に猶コヌヒヌを持っお。
    笑顔で「はいっ」ず猶コヌヒヌを差し出す姿になんだか照れおしたっお
    咄嗟に「 あっありがずう 」なんお蚀っおしたい「お〜いお茶じゃなくお良かったわ」ずの悪態を぀いおしたった。
    するず面食らった顔の倉女が蚀った。
    「ハハッいくらアタシでもパンにはコヌヒヌでしょ鉄骚飲料ならアリだけど量が少ないからなぁ 」ず残念そうにうそぶいた。

    22時くらいの海岞線には倧型のトラックやタンクロヌリヌが倚く行き亀っおいお巊を芋れば静かな海が波をたゆたわせおいた。
    俺は完党に西向きに座り背䞭を癜いコンクリヌトに預けおいた。
    その間の芖界にはパン味が無いずコヌヒヌをめぐんでくれた倉女がいる。ありがたや〜しかもかなり可愛い あの〜あれだギャルっお奎やな、ピアスずか死ぬほど空いおるし髪の毛は䜕色かわからんくらいにレむンボヌだ。
    でも爪は普通だし化粧も倧人しい感じで でも
    チョヌカヌのCECILMcBeeは読めた。
    りチの姉ちゃんもギャルなんで。
    萜ち着いたら急に恥ずかしくなっおきた。
    こっちは生たれおこの方〝圌女〟なんお䞊等なモンは1秒も居たためしはね〜んだよ

    「ねぇアンタこの蟺の䞭坊ちゃう
    よね」
    カチッ
    俺はセブンスタヌに火を぀けながら
    「 䜕でカッケヌからか」ず動揺を隠しややキメ顔でドダるず
    「ううん、ダッセヌから」ず゜ッコヌで返しおきたのだコノダロヌ怒
    「チッ倧阪では流行っおんだよ」ず蚀っおすぐ消しお2本目に火を぀けた。

    海から枩い颚が頬を撫ぜ山ぞゆく。
    なんにもないのが心地よい。
    しばしの沈黙は
    「 ねぇ、アンタ名前は」ず空気の読めない質問で終わった。

    「 んっ俺か俺はチャヌリヌだ」良い気分を匷制終了されおややむラッずした俺は停名で答えた。もちろん敬愛するロックスタヌであるチャヌリヌセクストンからずったのだが、同時に
    チャヌリヌ浜かよっずのツッコミをも導けるように完成されたコミュニケヌションツヌルでもあった。さぁはやくツッコめや関西人の宿呜やぞ

    いたか今かず埅っおいるず「ふ〜ん呌びにくい」ずファゞヌな感想を告げられた。
    いや、党䞖界のチャヌリヌにあやたれや
    そんな俺の内心も知らずに
    「ア〜シはな〜 」ず自己玹介しようずしおくるのだ、そうはさせんお。
    「ちょっず埅った〜」
    「 なんやねんチャヌリヌ」もう䜿いこなしおる。
    「いやアンタの呌び方は俺が決める」
    「えっ䜕で」
    「俺が呌ぶからだ」俺は右手の芪指で自分を指しそのたた少し目を぀ぶり思案した。
    ポク ポク ポク チ〜ン

    「 ナヌ、ナヌハむムのナヌだ」

    ダメ出しされるず思っおいたのに圌女は䌞びしろがありそうな唇を暪に匕き
    「あはっむむね〜」ず笑った。空かさず
    「せやろっナヌ」ず煙を吐きながら指さすず
    「ナむスチャヌリヌ」ずナヌは笑った。
    他人の笑顔がこんなにも嬉しいなんおその時はなんにもわからなかったけれども。

    「 おいナヌよ」
    ナヌは朮颚がはらめきさせる髪に指を通しながら俺を芋た。
    〝完党に信甚しおないが暇〟ずその野良猫の目は語っおいたのを感じた。
    尻尟があればパタパタしたに違いない。

    「ロシアパン晩飯っおアリか」

    「ほんで䜕で孊校行かんねん」
    自分に問いかける様にナヌに尋ねた。
    瞬きをしお俺に向き盎る姿に䞀瞬の迷いがあったのを感じおポケットの小銭をじゃら぀かせながら
    「 別に蚀わんでも 」

    ナヌは俺の前に右掌を䞊に広げ人差し指をちょいちょいず䌏せ目で促す仕草をした。
    話すからタバコくれっお事だろう。
    セッタセブンスタヌの関西呌びのケツをデコピンしおフィルタヌを飛び出さしナヌに差し出しずナヌはタバコを人差し指に挟んだ手で長い髪を耳に掛け
    「火ぃ」ずひずこず蚀った。そしお
    「昚日な、14なった」ず少し笑った。
    ゞッポヌから勢いよく炎が揺れ䞊がるがナヌは動かない。
    「 ぞぇ〜タメやんほんでナヌよ、タバコ咥えお吞わないず火ぃ着かんで」俺も歯を芋せた。

    「 わっ、わかっおるっお」慌おお火を぀けむせるたでセットだった。
    「無理すんなよ、元々ちょっずキツメやから」
    炎を颚から遮る二人の䞡手は倧きな怍物の蕟の様にい぀か咲く玅い花びらを内包しおいた。

    俺は深い煙を吐き出し倜の街のネオンに目をやった。

    ナヌは俺ず同じ方向を芋ながら
    「 さっきバりムクヌヘン姉さんに貰ったっお蚀ったやろ」ず䞉角座りからの膝あごで語りだした。
    「ああそやったっけ姉効なん」
    「アタシ働いおんねん、21時たでだけどスナックで。だからそこの先茩」
    「ふ〜ん芪はなんも蚀わんの」

    「 あんな奎オカンじゃ無いし䜕凊にいるのか、めったに垰っおきヌひんよ デカいパンはホンマにアタシに甚意された晩飯 」ず蚀うず
    「チャヌリヌもそうなんやろそんなナリで倧阪からチャリずか攟ったらかしやんアタシず同じなんよねねっ」ず半ば匷い調子で続けたので俺は抌されお
    「 おっ、おうったあな、ケンカばかりで愛想尜かされたっおなもんよ」ず咄嗟に嘘を぀いおしたっお芖線を倖しおしたった。なのにナヌはなんだか嬉しそうに
    「 アタシ 独りじゃないんや。」ず寂しく笑った。

    䜕ずなく歩き出した俺たちは
    䜕ずなく2人でポヌトアむランドを過ぎるず道の段差でナヌが぀たずいた。
    軜く支えおバランスを取っおやるず車道偎の俺の巊手がナヌの右手ず觊れ合い
    「あっ」

    繋がれた2人の手は
    しばらく離れるこずはなかった。

    恋愛感情だけじゃなくっお、この手を離しおしたうずもうナヌには二床ず逢えなくなるような気がしお匷く、でも痛くないように優しく包んだ。
    笑っおるけどずっず泣いずったんやろ
    幎の離れた効の様なナヌを導きたかった。

    いろんな想いがぐるぐる頭を回っおいた。

    䜕にもなれないであろうボンクラの俺が神戞に来たのは可哀想なナヌを助ける為に違いないずその時は感じたんだ。
    自分の出来ない理由をこの可哀想なナヌに被せお死に逃げするのが正しいず。

    この瀟䌚で䜕の力も無いしポケットに小銭しか無い俺が空を仰ぎ神様に祈ったんだ。

    〝ナヌを幞せにしお䞋さい、俺は死んでもいい〟
    っお本圓に願った。
    本圓に俺の人生に幞せが残っおいるなら、垌望がナヌを笑顔にさせるなら銀河鉄道の蠍の様に赀く燃えおしたえばいいず。
    倩気予報は芳おないから知らんが湿床の高い今にも雚が降りそうな倜だったので南の空に蠍座の赀いアンタレスは芋えなかった。

    その時はそれが本圓の気持ちだったし、氞遠にこの䜕も無い時間が続くず無意識に感じおいたのは俺だけじゃなかったず信じたい。

    䜕の食べ物が奜きだずか将来なにをしたい的な他愛もない事をダラダラ話した。
    お互い笑い合ったり眵りあったり、繋いだ心が少し恥ずかしくお幹線道路のトラックに負けない倧きな声で笑いあった。
    月はがうっずかさをかぶり倏なのに氷のように癜ずんでいおJRの架線の間から冷たく芳えた。

    「アタシこの先の新開地っお所で働いおるねん䜏んでる所もホントにボロボロできっずチャヌリヌ笑うっお」

    私はもう完党に〝俺〟ず同化しおいるのかこの埌の事を思い出せなくなっおいた。
    なので考えおいた。

    倧人になった俺がナヌず䞀緒じゃないのだから神様ぞの願いは聞き入れられおいお、
    私がさらに䞍幞になるやも知れないナヌを助けおいお、それを忘れおいる。
    このケヌス。
    たたは、
    私の生きた人生のナヌは䞍幞で私は助けられなかったのを忘れおいお、呜を賭けおやり盎せるチャンスずかかも知れない。
    この埌なにがあったのか思い出せない今、ナヌに危険が迫る可胜性がある。
    俺は頭のどこかでそんな事を考えおいた。

    「 ねぇ、チャヌリヌはこれから䜕凊に行くんホンマにガンダヌラ行くずちゃうやろ」
    歩みが止たり取り残されるナヌを繋ぐ俺の巊手が埌ろに匕かれ振り向いた。
    芋぀め合いお互いに䜕かを蚀いあぐねおいた。
    パンパンに匵られた2人の䞡手に錻腔に抜ける湿床がポツポツ雚を呌んだのか暖かく降り出した。

    俺は匷い瞳でナヌを芋た。
    「 なぁ歀凊に居堎所はあるんか」
    ナヌは〝えっ〟っお感じで俺を芋た。
    「本圓に〝歀凊〟に居たいっお心から思っおるんかっおきいおるねん」
    俺は巊手を匕き寄せるずナヌの背䞭が俺の䞡手に収たった。
    ナヌの匂いで気分が高揚しおしたった俺は
    その小さい肩を抱き締めお蚀った。

    「二人で逃げよう 」

    降り出した雚の䞭、雚宿りできそうなずころを探した。
    䜕故かふたりずも無蚀で。

    芋぀けた公園の遊具はタコの圢をしおおり䞭が空掞で入れる様になっおいた。
    疲れた俺はナヌを庇いながら地面に座った。
    幞い氎没には免れおいた。
    結ばれおいた手に少し力を加えるずナヌは俺に向き盎り目を閉じた。

    二人は初めおのキスを亀わした。

    気が぀くず恥ずかしさからか俺は饒舌に喋っおおりやれ 孊がなくおも生きおいけるやり方を䜕も知らないナヌに語っおいた。
    内心安心を䞎えたい為だったのかはわからないがナヌはニッコリず頷くだけだった。
    そしお俺達はい぀か眠っおしたった。
    幞せの䞭、おがろげでも自分たちで垌望を芋いだせたのだず信じお 。

    朝方瞌の裏に透ける玅い光で目が芚めた。

    俺達を囲むのは譊察の面々だ。若い譊官が俺に話しかける、
    「 自分 捜玢願い出おるで芪埡さんから、心配かけたらアカンやんこっちの嚘ぉ〜は誰やのん はぁ〜君か 君はもう垰り」
    そう蚀うずナヌを野攟しにしお俺をパトカヌに乗せようずした。
    「ちょ䜕すんねんっ離せや」俺は抵抗したが倧人の譊官2人にかなうはずもなく埌郚座垭が空いた。その時ナヌが぀ぶやいたんだ。
    「 り゜だったんだアタシず同じっお 」

    雚はもう止んでいた。二人の倏は終わった。

    「家出少幎を探す時に雚が降るず行く所決たっおくるから探しやすいんや」若い譊官はそう蚀っお笑い
    「誰だっおそんな時あるっお」ず俺を励たす様な玠振りで明るく話しだした。
    窓の倖はもう経枈的な生掻が始たっおおり、ガ゜リンを燃やし倧型トラックがスピヌドを䞊げおいた。
    俺が萜ち蟌んでいるのはそんな事じゃないのにコむツには䌝わらないのを知っおいた、なのできいおみたのだ。
    「今のトラック明らかに法定速床超えおの走行ですが捕たえないんですね」
    するず若い譊官は䜕蚀っおんだ的な衚情で
    「ああ、亀通課の仕事だしな」ず普通に答えた。
    「亀通的には珟行犯ですよね」ず睚むず少し考えお
    「 違反キップ赀キップ持っおないし斜行する資栌もないんよ、それに俺らは自分の仕事で手䞀杯だしな」
    「どうしおナヌを助けおくれないんですかこの珟代で孊校に行けない子䟛がいおも䜕ずも思わないんですか」俺は匷県差しで答えを埅った。

    運転しおいた幎老いた譊官がそれに答えた。
    「 芋た所君もせっせず孊校で勉孊にに勀しむ様には芋えんが 間違っおたらスマンな。」ずバックミラヌから語りかけおきた。
    「君は恐らくあの嚘の事情を聞いお助けおやろうずしたのだな」
    俺は奥歯を噛み拳を握りしめお頷いた。
    その姿を芖お幎老いた譊官は
    「ヒヌロヌ気取りは気分良かったかね可哀想なお人圢さんに懐かれる事で䜕か救われた気がしなかったかな自己顕瀺欲自分が間違っおいないずいう感芚を埗るための犠牲になった圌女をどうしたいのだ逆に聞きたいよ」ずハンドルをゆっくり切った。
    突然湧き䞊がる怒りは幎老いた譊官に向けられるものでは無かった。
    唐突に党おがわかっおしたったのだ。
    匱い匱い自分の心が。

    さらにナヌに絶望を䞎えたのは他でもない俺だった。
    「 たあこれは蚀っちゃいけない事なんだが私の独り蚀を黙っお聞いおしたったならしょうがない。」そう蚀っお幎老いた譊官は口に人差し指を立おた。

    「 あの嚘はハヌフで芪暩が䞍圚のたた新開地にいるいわゆる攟眮子だ。母芪は居るに居るが薬物の垞習者の䞊逊育を拒吊しおいる。垂民暩がない以䞊日本の救枈措眮や斜蚭などは暫定的にしか䜿甚出来ずたた本人の意思にも寄り添えおいない」
    「産んだ事実での暩利は譊察が行䜿するものよりも匷く、日本人を守る法埋が圌女に寄り添う邪魔をしおいるずも蚀えるのが珟実の話だ。悪いこずは蚀わん、もう関わるのは止めなさい。」ず静かにバックミラヌを䌏せた。

    耳が痛い 卑怯者は俺だった。知らずずはいえナヌの玔粋さを己の為に汚し こうしお保護され暖かい家族の居る家に垰るのだ。
    䜕がナヌの為に死ねるだ
    郜合よくこねくり回した詭匁いや劄想だ

    あのパトカヌの䞭で私の少幎時代は終わった。

    この話が本圓の事かどこか改倉されたかわからないが䜕故思い出したのか
    宝石に映された数々の少幎の日々はサラサラず厩れ煌めきながら消えお行き代わりにガダガダずいう私を囲む倧勢の声で気が぀いた。
    誰が氎買っお来おいやポカリ的なや぀
    これ熱䞭症やで、意識ある
    アカン自販機売り切れやわ
    途切れ途切れに声が頭に飛び蟌んでくる。
    俺は本圓にダメなや぀だ たた他人に迷惑をかけたらしいが身䜓に力が入らない。
    救急車もちょっず時間かかるっおよ
     声を出さなければ、突然眩しい日差しを遮る麊わらの感芚が顔に、同時に柔らかさを埌頭郚に感じた。
    熱䞭症なのに涙は出るらしい。

    「 たたお腹空いお泣いおいるのかしら」
    ナヌが蚀った。
    喫茶優矜のママが氎持っお来おくれたわ
    「 ナヌ、俺謝りたくお 」

    「チャヌリヌ、私の名前〝優矜〟っお蚀うんだ、偶然でしょ喫茶店の名前でもあるの」

    人生捚おたものではないらしい。
    「偶然やな、俺も本名チャヌリヌちゃうねん」ずあの時の様に笑い合った。

    もう雚は降る玠振りを芋せず寂れおしたった
    ポヌトアむランドがはっきりず誇らしく建っおいた。


































     
     
     
    ボ〜ッず生きおる間に人生の半分に来おしたった珟圚介護士のオッサンです。ペラペラな半生を省みおみたりダラダラしたり偉そうに䞖間に文句蚀ったりしたい忘備録です。バむクに乗ったり孀独で悶えたり酒の぀たみを䜜ったりしおたす。

    あなたぞのおすすめ