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雲を断つ

    同期した雲に心のカンダタは手を伸ばした。
    蜘蛛を助けたことはない。
    ましてや善者のように振舞ったこともない。
    なれても偽善者だと思う。
    私は釈迦を騙せるだろうか。
    仄暗い地獄の底から輝く糸を掴めるだろうか。
    空模様は曇りである。
    不確かな上空に情けなく、醜くも手を伸ばす。

    上空、飛んでるヘリコプター。
    その上へ向かって私をキャストする。
    食いつけ。私に気づけ。

    私は叫んだ。喉は枯れなかった。
    太陽のないこの町で、雲を抜け、月に嚙みつく。
    私は飛ぶ。


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