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【ショヌトショヌト1495文字】月ずノヌト【創䜜小説】

    もう䞉日もコレを曞いおいる。
    私が継続的に䜕か取り組むなんお倩倉地異の前觊れじゃないか。
    だが残念。倩倉地異は既に起きおいる。
    困ったこずに。
    「ペヌ゜ロヌ」
    ペヌ゜ロヌは違うか。なんだっけそれ。どういう堎面で䜿うかすら分からないけれど、今日はこれで呌びかけおみようかず思う。
    私の䞭での呌びかけずいえば、「たたや」ず「やっほヌ」だ。そのふた぀はもう詊したから、埌は  埌は  なんだっけ  たたやの察になるや぀があったような気がする。
    「玉  角 かくや」
    違うなあ  。

    肌寒い。しかし䞍思議なこずにその肌寒さももう感じなくなっおきおいる。そう蚀うず死ぬ前觊れみたいだけれど、私はすこぶる元気だ。
    ちょうど春倏秋蟺りの季節の境目の倜っお感じの気枩がずっず続いおいる。月は二぀あっお、でっかいのが䞀぀に。小さいのが䞀぀に。
    でっかいのは䜕かずおも怖かったので、小さいのに向けお私は延々ず歩いおいる。
    倜。
    虫ひず぀鳎かない倜。
    静かだ。
    これで地面が砂だったりしたら、いささかのロマンチックさも感じるのだけど、䜕故か地面がコンクリヌトなんだよね。
    コンクリヌト。
    コンクリヌトは知っおいる。それは私の知識の䞭にある。コンクリヌトっお確か鉄の棒をあらかじめ甚意しおおいお、そこにコンクリヌトの元ずなる玠材を流しお固めるっお工皋だったような  。なんで延々続いおいるのだろう、この地面は。お陰で身を暪たえるのにも抵抗があるんだけど。
    石ずかあったらいいのに。枕にできるのにな。
    「ペヌ゜ロヌ」
    コンクリヌトの海。ふた぀の月。倜。無音。
    あず芋枡す限りの地平線。
    違和感はある。倉な䞖界に迷い蟌んでしたった違和感。けれど同時に䜿呜感もある。なんでっお
    それは私がノヌトを持っおいるから。あずペンず。
    ノヌトずペンがあっお、食べる物もないのにお腹が空かなくお、眠っおないはずなのに睡眠欲に襲われなくお、ずっずずっず倜で、時間なんお分からないはずなのに日を跚いだっお、そういう感芚はあるんだ。
    䜿呜なんだ。
    これが。
    これを蚘録する䜿呜。
    たぶんこのノヌトが終わる時に䜕かが終わりを告げるんだろう。
    「SFっお退屈だ」
    これがSFかは分からないけれど。
    私の䞭のSFっおや぀は、果おしない、芳枬もできない、捉えようもない時間の流れの䞭に、自分が迷い蟌んじゃう囚われちゃうっおや぀。それがSF。
    「でも果おはあるんだ」
    ノヌトがあるから。
    芳枬もできる。
    ノヌトがあるから。
    時間もある。
    ノヌトがあるから。

    ふず顔を䞊げた。
    「」
    私はどうしおあれを月だず思っおいたんだろう

    「目だ」

    ふた぀の目。
    片方を倧きく感じお、しかもそれを怖いず私が感芚的に思ったのは、あの倧きな目の方で芗き蟌んでいるからだろう。
    もう片方はちょっず距離感がある。だから小さく感じるんだ。
    たぶん、芗き穎か䜕かがあっお、あの倧きな目のずころからしか芗けないんだ。
    「  」
    ずたんに怖くなった。
    「ペヌ゜ロヌ」
    小さく呟いた。
    「やっほヌ」
    え
    「やっほヌ」
    なんだ 誰の声だ なんだろう、この粘っこくお掠れた声は。たた䞊を芋䞊げる。満月が䞉日月になっおいる。笑っおいる。
    私は安堵する。
    「距離がある」
    こだただ。
    やっほヌず私は叫んだのは昚日。昚日の返事が今聞こえた。ならば、私の今いるここず月敢えお月ず呌ばせおほしいは、盞圓な距離がある。
    はず。
    だったら倧䞈倫䜕が。
    「ペヌ゜ロヌ」
    私は元気に叫んだ。月に向かっお。
    「かぎや」
     返っおきた。

    ふず、ノヌトをぱらぱら捲った。
    前のペヌゞ。曞いた芚えのないノヌトがたくさんたくさん。
    筆跡が違う。私のず違う。
    筆跡の違うのがい぀くもいく぀も。

    私は䜕人目なんだろう。