
「水泡ウミウシ」管理者募集①
ザザー…
こんにちは。
私は 異界管理局 異界物保全部 の
セリと申します。
本日は皆様に一般管理認可を受けた「水泡ウミウシ」をご紹介いたします。
ご興味のある方はこのまま下記の個体画像と調書をご覧ください。

【管理番号】C-1
【遺物名】水泡ウミウシ
【危険度】★
【概要】
異界(F1)由来の生物。
水陸両用。
ちょっとした魔法を使用可、おまじない程度。
異界ではペットとして流通しているようす。
ふわふわのヒレと頬袋をもつ。
様々な色と形の硬い鱗。突起のような背びれあり。
数体から身体の一部を採取、毒性は確認されず。
収容状態良好、攻撃性は極めて低い。
【推定能力】
個体の魔法によるリラックス効果。
【職員コメント】
ふわふわの尾ヒレやふかふかの頬袋に触れると癒される。金色の瞳が悪い気を払ってくれる。
人間に対しての警戒心が薄く懐きやすい。
以上。
水泡ウミウシ
水泡ウミウシは、泡で身を守ります。
大きな泡を、ぷくりとひとつ。
泡はぷるん、ぷるんと揺れて、
ついばむ口をやさしくはじきます。
また一匹、また一匹。
ウミウシを食べようとしていた生き物たちは、あきらめて泳いでいきました。
ある日。
泡よりも、もっと大きな口をした生き物が現れました。
泡ごと、ぱくり。
水泡ウミウシはあわてて泡から飛び出した。その瞬間。
もう一度ぱくり。
「いたい……!」
尾ひれを噛まれてしまいました。
なんとか逃げることはできましたが、
傷はなかなか治りません。
それからというもの、大きな泡を作ることができなくなってしまいました。
おうちがない。
外はこわくて、とても眠れない。
眠ろうと目を閉じても、また大きな口がやってくる気がして、体がふるえてしまいます。
「……安心して眠れる場所が、ほしいな。」
その小さな願いは、
静かな海の向こうへ届きました。
ぴかり。
「……なんだろう?」
目の前には、
見たことのない白い、大きな泡。
ゆらり。
ゆらり。
少し変わった泡だけれど、
中には誰もいないみたい。
「ここなら……少しだけ、休めるかな。」
そう思って、
水泡ウミウシは、そっと中へ入りました。
そこは、
あたたかくて、
とても静かな場所でした。
「ようこそ、千界管理局へ。」
管理を希望される方は、下記の管理権譲渡窓口(Creema)より申請をお願いいたします。