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Photo bysnow_123_123

書庫冷凍【毎週ショートショートnote】

    2月初め、しんしんと雪の降るなか、僕は学友と一緒に卒論執筆のため、大学に来た。僕は職員に頼んで大学の書庫に入れてもらった。そして、書庫に入ると、いつもと違って、そこは凜とするような冷たさが僕の肌を刺した。

    「この書庫寒いんだよな」

    僕は手をこすって少しでも手に熱を戻そうとしていた。

    「冷凍庫の中みたいに寒いわよ。まるで『書庫冷凍』ね。しょこれいとう。もうすぐバレンタインだから」

    一緒に卒論を書いている学友が僕の姿を見ながら言った。

    「寒いね。ギャグで書庫の温度下げるのやめてくれる」

    「氷点下になっちゃったわね。はい、これ。毛布」

    「お、ありがとう」

    「卒論頑張ってるからね。風邪ひいたら、元も子もないわよ」

    「毛布で暖かくなったよ」

    「フォンダン書庫ラになったかしら」

    「確かにフォンダンショコラは温かいのが美味しいんだけれども。何かいいことあった?」

    「ちょこっとね。ふふ」そう言って学友は書庫を出て行った。

    「変なやつ」僕はつぶやいた。


    (410字)

    たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

    ※もっとたくさん読んで、もっとたくさん書かなければ。


    *この記事は、以下の企画に参加しております。



     
     
     
    小説を書き始めたいと考えた男性51歳。小説書き方本等で独学で勉強中。書きたいことは頭の中にいろいろあります。公募してみたいと思っているがまだまだ全然の人。

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