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Photo bymi_do_green8

サンタ酸【毎週ショートショートnote】

    子供たちにプレゼントを配り終えたサンタは、明けつつある夜空を見ながら、うれしそうにつぶやいた。

    「クリスマスもこれで終わりだ……」

    プレゼントを受け取った時の子供たちの笑顔、それだけがサンタの喜びであり、生きる意味でもあった。

    サンタは世界中にいて、子供の親、友人、ときには母親がサンタになり、子供たちにプレゼントを渡す。

    だが、世界にひとりだけ、神から遣わされた本物のサンタがいる。

    見た目は変装している親たちと変わらないが、本物のサンタはプレゼントを配り終えると体が溶けてしまう。

    残るのは酸性の液体。

    神は『サンタ酸』と呼んでいた。

    サンタ酸は土に還り、またクリスマスになると、サンタは復活する。

    本物のサンタは子供たちがいる限り、毎年クリスマスに復活する。

    しかし、サンタが何度目かに復活したとき、そこに渡すはずのプレゼントは置いてなかった。

    神が現れて言った。

    「人類は滅んでしまったよ」

    サンタはじっと神を見つめ、目から涙がこぼれた。


    (410字)


    たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

    ※SFショートショートにしてみました。


    *この記事は、以下の企画に参加しております。


     
     
    小説を書き始めたいと考えた男性51歳。小説書き方本等で独学で勉強中。書きたいことは頭の中にいろいろあります。公募してみたいと思っているがまだまだ全然の人。

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