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長距離恋愛販売中【毎週ショートショートnote】

    深遠 たた

    とある離島に来たときのこと。

    「長距離恋愛販売中」と書かれた木製の看板を見かけた。

    僕がそれを眺めていたとき、白いワンピースを着た髪の長い美少女が看板の後ろから現れた。

    軽く会釈をすると、少し照れたように微笑んだ美少女は僕に話しかけてきた。

    「これ……長距離恋愛、いかがですか?」

    「これって、どういう意味なんですか?」

    「そのままの意味です。長距離恋愛を売っています」

    「お金を払って長距離恋愛をするっていうことなんですね」

    「はい。島に来る方は大体本土に戻ってしまうので、手紙やメールで長距離恋愛なら!と思ったんです」

    「わかりました。では、私と長距離恋愛しましょう」

    彼女のいない僕は答えた。

    「ありがとうございます!」

    その美少女はぱあっと笑顔になって、家の中に戻り、一人の老人を連れてきた。

    「おじいちゃん、この人が長距離恋愛してくれるって」

    「ほう、良き御仁だ。わしと長距離恋愛してくれるなんて、良い冥土の土産ができたっていうもんじゃ」


    (410字)


    たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

    ※やっと書けました。


    *この記事は、以下の企画に参加しております。


     
     
     
    小説を書き始めたいと考えた男性51歳。小説書き方本等で独学で勉強中。書きたいことは頭の中にいろいろあります。公募してみたいと思っているがまだまだ全然の人。

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