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Photo byongoing_teriha

木魚感想文【毎週ショートショートnote】

    深遠 たた

    小学生の時の友達にお寺の住職の息子がいた。お寺の中でよく一緒に遊んでいた。セミがよく鳴いていたあの夏。木魚の音とお経の声がお寺に響いていた。僕はその時のことをよく覚えている。

    *

    「そういえば、夏休みの宿題やったか」

    「僕は全部終わったよ。お前はどうだ?」

    「さすが住職の息子だな。僕はあとは感想文が残ってるよ。テーマは夏の思い出の感想文だったよね」

    「夏の思い出だね」

    「今年の夏はどこにも行かず、お前とお寺で遊んでいたのが思い出だよ」

    そのとき、木魚の音が聞こえてきた。

    「『木魚感想文』なんてどうだ?お寺と言えば木魚だろ」

    と友人がそう言ってきたので、僕もいいね、それにしようと言って、内容を考え始めた。

    夏休み最後の日の午後全部使って、友人も考えるのにつきあってくれた。

    木魚の音とお経の声、そして、うだるような暑さとうるさいくらい鳴いているセミの声。

    けれど、夏休みが終わるとそれらは全部なくなってしまう。

    そんな内容の感想文になった。


    (410字)


    たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

    ※昨日は飲み過ぎました。でも揚げたての串カツを久々に食べることができたので良しとします。


    *この記事は、以下の企画に参加しております。

     
     
     
    小説を書き始めたいと考えた男性51歳。小説書き方本等で独学で勉強中。書きたいことは頭の中にいろいろあります。公募してみたいと思っているがまだまだ全然の人。

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