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Photo byayakoailla

じゃない不倫【毎週ショートショートnote】

    深遠 たた

    「不倫じゃない不倫なんてあるの?」

    「だから、不倫じゃないんだよ。誤解だよ」

    「じゃあなんで昨日の花火大会の日に一緒に花火を見に行けなかったのよ。誰かと会っていたんでしょ。だれかと花火を見に行ってたんでしょ。不倫してたんでしょ。お酒も飲んで帰ってきたし。今までに一人でお酒を飲んで帰ってくることなんてなかったじゃない」

    「まあ、お酒は飲んできたけど、一人で飲んだんだよ。一人で飲みたくなることもあるんだよ。でも、それは別にして、ほら、もう少しでお前の誕生日だろ。そして、結婚してもうすぐ10年だから。これを買ってきたのさ」

    カバンの中からネックレスを取り出した。

    「え、これ、私に……」

    「そうさ。ほら、つけてあげるよ。後ろを向いてごらん」

    男は女にネックレスを着けてあげた。

    「ほら、鏡を見て」

    「あ……素敵。私の好きなピンク色が入っているわ。覚えていてくれたのね」

    「当たり前だろ」

    「あなた」

    「おまえ」

    男は額に流れる汗をそででぬぐった。


    (410字)


    たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

    この物語はフィクションです。

    ※札幌で花火大会があったので、それで着想を得ました。花火は見ていないのですが。


    *この記事は、以下の企画に参加しております。


     
     
     
    小説を書き始めたいと考えた男性51歳。小説書き方本等で独学で勉強中。書きたいことは頭の中にいろいろあります。公募してみたいと思っているがまだまだ全然の人。

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