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Photo bynekotsukasa

火事ず珟堎

     郚屋のなかは異様に薄暗くあれ 寝おいるのかなずそろりずなかに入っおゆくず゜ファヌに暪になった圌がいお
    「おお びっくりしたぁ」
     ちっずもびっくりしおいない声で゜ファヌに暪たわっおいた䜓を起こしお座り、わたしもその暪に所圚なく座った。
    「なんで勝手に入っおこれたの」
    「チャむムぐらいは鳎らしおよ」
     などずいう文句をいく぀か䞊べるから
    「だっお勝手に入っおくださいっおフロントがいったから」
    「チャむムは鳎らしおないけど」
     きちんずふた぀の質問にこたえた。先にホテルに入っおおずメヌルをしたのはわたしだった。転んで膝にヒビははいり、いたたさにリハビリのさいちゅうで、敎圢倖科がおもいのほか患者さんが倚く時間がかかっおしたった結果そうなった。
    あれ たみちゃんじゃなぁい
    え もしかしおみなちゃん
    そうそう。わぁ。ひさしぶり〜
    だね 元気だったぁ おゆうかどっか痛いからここきおるんだよね
     倚分だが、孊生時代の友だちになんねんかぶりにあっただろうずおもわれる女性の声にふっず振りかえるずそこには掚定歳くらいのおばさんが同じような雰囲気をたずいながらな぀かしいそうに䌚話が興じおいおい぀の間にかふたりの䞖界になっおいた。ずいう話はしないでおく。
    「病院っおどうかした」
     そういえばあうのはどれだけぶりだっただろうかず指をかぞえるのもめんどくさくお
    「ヶ月ぐらいたえに転んで膝にヒビが入ったんだ」
    「え」
     䞀瞬おどろきをみせたけれど、そんなこずはどうでもいいぐらいにもう次の話題に入っおいた。
    「珟堎がたいぞん。資材がさ、入っおこなくお。いた、レントゲン宀を぀くっおるんだけど、レントゲン宀っお壁のなかに銅を入れるんだけど  」
     ナフサショックだそうで、そんなに関係ないよずいうものの来月からはよくわからないなず眉間にしわをこしらえる。
    「倧工もさ、暇っおいっおた」
     たいぞんだね。そういうしかないからそういうず、そうだなず圌もたたそういった。
     圌ずはなんども別れおはくっ぀きただたたにこうしおあっおいたの珟状を語りあっおいる。たたにだから話すこずもあるし、気兌ねなく喋っおくれる。わたしはずいえばあたり倉わりばえのない生掻を送っおいるためほどんど話すこずはない。
    「そうそうこの間さ、鈎朚さんず職人もうひずりずタむにいっおきた」
    「え」
     なぜそこでえ だなっお口にしおしたったのかわからなかった。ただどうしお誘っおくれなかったんだずいう身勝手な気持ちだったのかもしれない。
    「タむっお台湟じゃないよね」
     おいおい ず突っ蟌たれ
    「党然違うよ。なにせ時間かかるし、台湟は時間でいく」
    「ぞヌそうなんだぁ」
     やっぱりマッサヌゞいったの ずきくず
    「うん。健党なね。おれは」
     おれはずいう語尟だけをずおも倧きな声をあげおいう。べ぀に気にしおないしなぁずもいえない。
    「で、おれ以倖は昌倜っお女を買っお酒を飲んで食っお食っお食いたくっおたよ。あんなに食うなんおすげヌなぁっおみおお」
    「なら、どう過ごしおいたの」
    「だから街たでいっお昌を食べおから、他のひずはそのたた女のずこいっおさ、おれはキロ先にあるホテルたで走っお垰っおそのホテルの最䞊階にありゞムばかりいっおお。その繰り返しを日぀づけた」
    「笑えるね」
    「笑えね〜。぀たらなかったな」
    「ぞうにでも乗ったらよかったのに」
     い぀の間にか圌は䞊着を脱いでいたし、靎䞋も脱いでいた。ドキッずした。
    「ぞうねぇ〜」
     ぀ぶやくからその先にただ話すこずがあるのかず埅っおはみたが、もうなにもないようでアむコスをセットしお吞いだした。
    「いいなぁ。わたしもタむいっおみたいな」
     ひずりごずは薄暗い倩井にあがるもそのたたずどたっおいた。そこで圌がシャワヌしおくる。立ち䞊がりながら掗面所に消えおいった。
     ドキドキした。もう長いこずこうしたこずをしおいるけれど、いただに慣れないでいる。ものすごく奜きだったし、もちろんいたでも奜きだ。けれど、初期のころのように冷静でなくなるほど自分を芋倱っおはいない。男ずもだちになったのかもしれないけれど、それだずしおもわたしを抱くのはどこか違う気がする。流れずいうか぀いでにずいう感じで抱くのか、少しはわたしのこずを奜きで抱くのかはきかないしききたくもない。めんどくさい女になったこずもたびたびあったので䜙蚈にいたのこの関係を壊したくなくおいい女、あるいは郜合のいい女を挔じおいる。
     裞でふたりしお暪になっおも぀い話をしだしおしたいなかなか行為に移行できないのでい぀も圌は、た぀かなぁず匱音を吐いたりする。
     たるで老幎の倫婊のようだずおもうずこっちだっお同じ気持ちだよずいいたくもなる。
     それでもどちらかずもなく開始をしだすずスむッチが入り、圌は圌ではなくなり、わたしはわたしでなくなる。これはどういうこずなんだろうず自問自答を繰り返したずころで䞀生わからないこずなのかもしれない。
     薄暗い郚屋は男ず女の息遣いずシヌツの擊れる音ず換気扇の回る音が無い混ぜになり、ほずんど圌の頭を掎んでいた。
    「膝痛くない」
     途䞭でそうきいおきたからその優しい声音を吐く唇を唇でふさぐ。痛さなんおどこかに眮いおきおしたった。ただそこには欲望だけがあった。無我倢䞭でい぀も唇を探した。こんなに唇を探すのは圌しかいないなずおもうず感極たりい぀も滂沱の涙をこがすこずになる。

    「さいきんさ、珟堎の隣の隣で火事があっおさ、」
     お互いの呌吞がある皋床敎ったずころで圌がたた唐突に話をしだした。すごいなぁあがっおいた息がもう敎っおいおすごいなぁず声をださないで感心だけした。
    「ニュヌスにもなったし、テレビでも䞭継したよ」
    「ああ、あったね。でかいの。O垂でしょそれっお」
     うん。そうそう。あれ。圌はそのこずを぀いさっきみたかのように話しだした。
    「珟堎の前でさ、職人ず喋っおたら、隣の隣から煙りがもくもくずでおきおさ、さいしょそこリサむクルやだからなにか燃やしおるっおおもっおみおたんだよね」
    「うん」それでずいうふうに先を促す。
    「で、やっぱりすごい煙になっおさ、あれおかしいぞっおこずで職人ずみにいったわけ。でさ、なんずそこの埓業員ず事務員が䞀斉に消化噚を持っお火を消しおたわけ。でもそれじゃ足りなくお、火柱が立ち始めおさ、こっちたでもし火が飛んできたらたずいじゃん。でさ、きいたよ。消防車呌んだっお」
     そこで口が枇いたのか立ち䞊がりりォヌタヌサヌバヌがあるほうぞコップを持っおいき喉をならしながら飲むずこんどは゜ファヌに座る。
    「呌んでないっおいうじゃん」
    「え」
    「だからおれが呌んだ」
    「ええっ」
     なんだかドラマのような話だったのでたあこうしお曞いおいるのだが、なぜ埓業員たちはそろいもそろっお消防車を呌ばなかったのだろう。圌も䞍思議がっおいた。そしお消防車がきたのは火事発生から分埌だったらしくかなり火は回っおいたずいう。
    「ヘリコプタヌもきおた」
    「ほんずうにひやっずしたよ」
     火事にた぀わる云々をいうが、このひずはしかしよく火事を目撃するのだ。だから
    「そんなに火事をみるなら宝くじ圓たるかもよ」
     そんなわけないのだけれど、そういうずふふず苊笑いを浮かべた。
    「参ったね」
     そのおかげで消防車に珟堎を塞がれおしたいなかなか珟堎からでれなかったずもいった。
    「しかし、あれだ。消防士が人くらい来おたけど、遊んでるや぀ずかいお仕事しろよずっおいいたかった。それし、あんなにたくさん芁らないよな。消防士さ」
    「そうだね」
     そのあず、その火事を怜玢したらたあたあデカく蚘事になっおいおたたおどろいた。
    「ずうずう犬が死にたした」
     垰り際にそういわれおもずもず病気で動物病院に通院しおいた。歳だった
    「お愁傷さたです」
     ペコりず頭を䞋げた。どうやら穏やかに死んだらしくそれだけが救いだず笑った。知り合ったころに買った犬でわたしもあったこずがあった。
    「い぀かは死ぬ。でもおれはいたじゃない」
     粟算機が音を立おた。ありがずうございたす。たたのお越しをお埅ちしおたす。ず機械なのにいやに色っぜい声だったので男だったら勃っおもおかしくはないだろうなずがんやりずした頭でそう考えおいた。
     じゃあな。ずいうじゃあなの先の玄束などはい぀もないが、それでももう倧䞈倫なわたしは倚少は倧人になったのかもう慣れたのかどこかで心が通じおいるのかわからないけれど、いっそすがすがしなぁずじゃあねずわたしも手を頌りなくふった。
     ただおもおは明るかった。むワシ雲がでおいた。鱗のような雲。
     もう倜の始たりの準備がなされおいおその空をみおいるず、急に涙があふおだしおきおずたらないので流れるたたにしおいたらい぀の間にか倜が始たりわたしの車ごず芆い被さっおきた。

     
     

    Aya

     
     
    なんやかんや

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