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LUNAサヌガ 第33話 盟の死角ファンタゞヌ小説

    01 足にたずう盟

    䞀通りの実隓が終わった。

    吹き矢も、毒針を暡した现い針も、槍も、投げ瞄も、ヘリオス・シヌルドは受け止めた。

    攻撃が十センチ以䞊倖から来る限り、淡い膜が先に反応する。衝撃は吞収される。力が倧きすぎる堎合は、䞀枚目の膜が盞殺される。だが、その盎埌に二枚目、䞉枚目が展開される。

    防埡が、途切れない。

    湊たちは、少し離れた堎所でJACKの説明を聞いおいた。

    その様子を芋ながら、MAXが小さく蚀った。
    「さすがだな」

    忠勝は、端末から目を離さなかった。
    「疑䌌第二皮氞久機関のこずか」

    MAXは、短くうなずいた。

    忠勝は、湊たちの手銖に光る装眮を芋おいた。
    「゚ネルギヌ切れによる防埡切れは、たず起きん」
    「たぁ、戊艊玚のヘリオス・レむじゃ意味を成す代物ではないが、たいおいは守れる」

    忠勝は、しばらく黙っおいた。

    颚が、実隓堎の䞊を抜ける。

    それから、忠勝が䜎く蚀った。
    「埌悔したからな」

    MAXは、忠勝を芋る。

    忠勝は、湊たちの手銖に光る装眮を芋おいた。
    「これがあれば」
    「SILVERが死ぬこずはなかった」

    MAXの衚情が、わずかに倉わった。

    忠勝は続けた。
    「あの時、お前ずJACKは撃たれた」
    「シヌルドの゚ネルギヌが残っおいれば、あの匟は届かなかった」

    MAXは、しばらく黙っおいた。

    忠勝は、䜎く蚀った。
    「SILVERが、お前らを守っお、身を挺する必芁もなかった」

    MAXは静かに蚀った。
    「お前が責任を感じる必芁はない」

    忠勝は、短く息を吐いた。
    「そう蚀われおもな」
    「そうであれば  お前が犬族にたでなっお、この星に残る必芁はなかった。」
    「俺は、そう思っおしたう時がある」

    MAXは䜕も蚀わなかった。

    忠勝は、端末を閉じた。
    「だから、同じ蜍は螏たん」

    忠勝は、湊たちの方を芋た。
    「備えるさ」

    MAXが、静かにうなずいた。
    「あぁ。頌りにしおいる」


    拓真が、ふず手を䞊げた。
    「歊政さん 質問」

    歊政が、すぐに顔を䞊げた。
    「はい、拓真くん。どうぞ」

    拓真は、自分の右手を芋た。
    「パンチをもらった時、防ぐ圢ずいうか、防埡する気持ちで構えるず、手の呚りがシヌルドに守られるんですよね」

    歊政は、うれしそうにうなずいた。
    「はい。そのずおりです。これほんず」

    拓真は、少しだけ考えおから蚀った。
    「じゃあ」
    「ボヌルを蹎る時、足にたずわせるこずっおできないですかね」

    歊政の目が、わずかに倉わった。
    「ほぉ」
    「面癜い発想ですね」

    拓真は、少し照れたように頭をかいた。

    歊政は続けた。
    「君、ボヌルを蹎るのがうたいんでしたね」
    「嚁力を䞊げる、ずいう意味でしょう」

    拓真がうなずいた。
    「はい」
    「敵に圓おるんじゃなくお」
    「発光匟ずか、そういうものを蹎る時に䜿えないかなっお」

    晎が、静かに顔を䞊げた。
    「足の保護ず、蹎った物ぞの゚ネルギヌ䌝達」
    「䞡方を狙うずいうこずですね」

    歊政は、端末を操䜜しながら蚀った。
    「可胜です」
    「ただし、境界線をどうするかですね」
    「足を守るだけなら簡単です」
    「でも、蹎ったものに力を乗せるずなるず、察象を限定しないず危険です」

    その時、少し離れた堎所から忠勝の声が飛んだ。
    「歊政」

    歊政が顔を向ける。
    「はい、兄ちゃん」

    忠勝は、䜎く蚀った。
    「プログラム倉曎は蚱可する」
    「ただし、察象はボヌルだけだ」
    「制限を入れおおけ」

    歊政は、すぐにうなずいた。
    「了解です、兄ちゃん」
    「人を蹎ったら、ずんでもないこずになりたすからね」

    拓真が、少しだけ顔を匕き぀らせた。
    「それは、やりたせん」

    LUNAが、拓真の足を芋た。
    「くた、地味に危険な足」

    拓真は、少し困った顔をした。
    「いや、俺を歊噚みたいに蚀わないで」

    歊政は、楜しそうに端末を叩いた。
    「拓真くん」
    「いいアむデアです」
    「承認したした」

    歊政は、手銖の端末に向かっお蚀った。
    「ATLAS」
    「修正を蚱可」

    党員の腕から、同じ声が響いた。

    ATLASの声だった。
    「デバッグモヌドを起動」
    「察象認識条件を倉曎」
    「接觊察象を球䜓蚓緎具に限定」
    「人䜓接觊時の出力転送を犁止」
    「曎新䞭」
    「  完了したした」

    拓真は、自分の足元を芋た。
    「詊しおいいですか 歊政さん」

    歊政は、にこっず笑った。
    「いいずも」
    「ボヌルを甚意したすね」

    歊政は、実隓堎の端に止めおある赀い救護車䞡の方ぞ向かった。
    「トラックから持っおきたす」
    「ただし、最初は軜くです」
    「いきなり党力で蹎るのは犁止です。これほんず」

    晎は、少し浮かない顔をしおいた。

    璃湖が、それに気づいた。
    「晎くん、䜓調悪い」

    晎は、すぐに銖を振った。
    「いや」
    「䜓調はいい」

    けれど、衚情は晎れなかった。

    晎は、自分の腕を芋た。
    「ただ、なんだろう」
    「党身が、少しぎりぎりするずいうか」
    「嫌な感じではないんだけど」
    「ちょっず、普段ず違う」
    「萜ち着かないんだ」

    璃湖が、少し心配そうに聞いた。
    「本圓に、䜓調はいいの」

    晎は、申し蚳なさそうにうなずいた。
    「ごめん」
    「ちょっず説明しづらい」
    「でも、本圓に倧䞈倫」

    晎は、顔を䞊げた。
    「歊政さん」

    歊政が、ボヌルを持ったたた振り返った。
    「はい、晎くん」

    晎は、実隓堎を芋回した。
    「ここの堎所っお、トップシヌクレットですよね」

    歊政は、少しだけ目を䞞くした。
    「うん」
    「なんで」

    晎は、頭䞊を芋た。

    空は開けおいる。

    けれど、地䞋深くのラボ04の䞭で、ここだけが倖ぞ぀ながっおいる。

    晎は蚀った。
    「倖の䞖界ず、通じおいるんですよね」

    歊政は、ゆっくりずうなずいた。
    「そうだね」
    「ラボ04の蚓緎堎は特殊でね」
    「ここだけは、緊急垰還甚の盎通ルヌトがあるんだ」
    「䜕か気になる」

    晎は、少し黙った。

    それから、空を芋た。

    晎が、䜎く蚀った。
    「空気が、倉わりたした」

    歊政の衚情が消えた。

    晎は、しゃがみ蟌んだ。

    指先で、黒に近い灰色の舗装材に觊れる。

    冷たい。

    けれど、その奥で、䜕かが现く震えおいる気がした。

    晎は、地面に觊れたたた続けた。
    「䜕か、近づいおくる」
    「いや」
    「そんな気がするだけなんですけど」

    JACKが、MAXを芋た。

    その顔から、さっきたでの軜さが消えおいた。

    JACKが、䜎く蚀った。
    「おいおい」
    「ほんずかよ、はるはる」

    MAXは、晎を芋おいた。

    そしお、短く蚀った。
    「ATLAS、状況確認」

    党員の腕から、ATLASの声が響いた。
    「党センサヌ、異垞なし」

    䞀瞬だけ、静かになった。

    次の瞬間。

    ATLASの声が倉わった。
    「蚂正」
    「ルヌト16、倖郚接続偎より䟵入反応」

    JACKが、口元だけで笑った。
    「おいおい」
    「ATLASより早く気づく人間、いるか」

    その声に、い぀もの軜さはなかった。

    ATLASの声が続いた。
    「䟵入者、歊装しおいたす」
    「数、䞉十」

    歊政が、即座に端末を構えた。
    「ATLAS、防衛䜓制」

    MAXが、片手を䞊げた。
    「いい」

    歊政が止たる。
    実隓堎の空気が、そこで倉わった。
    MAXは、蚓緎堎の奥を芋た。

    声は䜎かった。
    「来おいただこう」

    晎は、地面から指を離せなかった。

    䞉十

    いや。

    もっずいる。

    癜月のセレナリアで過ごした穏やかな時間が、終わろうずしおいた。



    第䞀郚 癜月のセレナリア 完



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    ここたで、第䞀郚「癜月のセレナリア」を読んでいただき、
    ありがずうございたす。

    いかがでしたでしょうか
    䞀蚀でも感想をいただけたら、第二郚を曞く倧きな励みになりたす。

    どうぞよろしくお願いしたす。


     
     
    『LUNAサヌガ 〜あれ人間さん〜』制䜜䞭。癜月城、人間さん、犬になった英雄たちの物語を描いおいたす。AIを掻甚しながら、挫画原䜜・ビゞュアルノベル圢匏で発信しおいたす。

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