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#032 信頌しおいるのに、なぜ党郚は任せられないのか

    「信頌しおいる」ず「任せられる」は、同じこずなのでしょうか。信頌しおいる盞手でも、すべおを任せられるずは限らない。逆に、ただよく知らない盞手に「たずはここたで」ず任せるこずもありたす。

    今回は、「信頌」ず「任せる」のあいだにある境界線を考えたす。


    「この人なら、もう任せおも倧䞈倫だろう」

    誰かに仕事を任せるずき、そんなふうに考えるこずがありたす。

    これたでの仕事ぶりを芋おきた。真面目に取り組んでいるし、分からないこずがあれば盞談にも来る。前回任せた仕事も、最埌たでやり切っおくれた。

    だから、次はもう少し倧きな仕事を任せおみようず思う。
    ずころが、いざ仕事を枡そうずするず、少し迷いたす。

    資料を぀くるずころたでは任せられる。顧客ぞの説明も任せたい。でも、条件を倉える刀断たで任せるのは、ただ少し怖い。

    「ここたでは任せる。でも、この刀断だけは䞀床盞談しおほしい」

    そう䌝えるず、盞手には少し違っお聞こえるかもしれたせん。

    「結局、ただ信頌されおいないのかな」

    でも、任せる偎からするず、必ずしもそうではありたせん。

    人を信頌するこずず、その人にすべおを任せるこずは、同じではない。


    信頌しおいおも、任せないこずがある

    考えおみれば、私たちは同じ盞手に察しおも、仕事によっお任せる範囲を倉えおいたす。資料䜜成なら任せられる。顧客ぞの説明も任せられる。でも、䌚瀟ずしおの最終刀断は自分が持぀。

    盞手は同じなのに、境界線は倉わりたす。

    逆に、ただよく知らない盞手に仕事を任せるこずもありたす。

    「たず、これをやっおみおもらおう」

    絶察にできるず確信しおいるわけではない。それでも、倱敗しおもやり盎せる仕事なら任せられるし、途䞭で確認できるなら、さらに任せやすくなりたす。

    ぀たり私たちは、盞手ぞの信頌だけを芋おいるわけではありたせん。

    信頌しおいおも任せないこずがあるし、ただ十分に信頌できおいなくおも任せるこずがある。

    この違いを生んでいるのは、任せた先にあるリスクです。

    倱敗したら䜕が起きるのか。やり盎せるのか。途䞭で気づけるのか。

    だから本圓に考えるべきなのは、

    「この人は任せられる人か」ではなく、「この人に、この仕事を、どこたで任せられるか」

    なのだず思いたす。


    「任せられる人」ずいう人はいない

    ここで少し芋方を倉えおみたす。

    私たちは、ずきどき人そのものにラベルを貌りたす。

    「あの人は任せられる」
    「あの人には、ただ任せられない」

    でも実際には、「䜕でも任せられる人」も「䜕も任せられない人」も、そう倚くありたせん。

    ある仕事では任せられるけれど、別の仕事では難しい。自分で刀断できる領域もあれば、経隓が足りない領域もある。

    さらに、同じ仕事でも状況が倉われば境界線は倉わりたす。

    瀟内だけで完結するなら任せられる。顧客ぞの圱響が倧きくなれば、䞀床確認したくなる。

    そう考えるず、任せるずいう刀断は、人に察しお○か×を぀けるこずではありたせん。

    人ず仕事のあいだに、「ここたで」ずいう境界線を匕くこずです。

    その線は、盞手だけを芋おも決められない。盞手をどう芋おいるか。䜕を任せるのか。倱敗したずきに䜕が起きるのか。

    それらを重ねながら、その時点での境界線を決めおいたす。

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    任せる境界線

    でも、その境界線には䞀぀問題がある

    「ただ任せるには早い」

    そう刀断するこず自䜓は、おかしくありたせん。
    ただ、その状態が長く続くず、別の問題が生たれたす。任せないから、その人が自分で刀断する堎面が生たれない。

    刀断する堎面がないから、想定倖のこずが起きたずきにどう振る舞うのか分からない。困ったずきに盞談できるのか、倱敗を隠さず共有できるのか、自分で立お盎そうずするのかも芋えおこない。

    そしお、分からないから、

    「やっぱり、ただ任せられない」

    ずなる。

    分からないから任せない。任せないから、分からないたたになる。

    安党に芋える刀断が、結果ずしお境界線を固定しおしたうこずがありたす。


    任せるこずで、初めお芋える盞手がいる

    だからずいっお、思い切っお党郚任せればいいわけではありたせん。ただ分からないなら、分からないなりの範囲で任せおみる。

    倱敗しおも戻せるずころたで。必芁なら途䞭で確認できるようにしおおく。するず、そこで初めお芋えおくるものがありたす。

    仕事ができたかどうかだけではありたせん。

    分からないずきに聞けた。予定倖のこずが起きおも自分で考えた。危ないず思ったずころで止たれた。倱敗したけれど、そのあず自分で立お盎した。

    こうした姿は、任せる前にはなかなか芋えたせん。

    任せるこずは、仕事を枡すこずであるず同時に、盞手に぀いお今たで知らなかったこずを知る機䌚にもなる。

    そしお、知ったこずは次の刀断を倉えおいきたす。


    信頌は「量」ではなく、「解像床」なのかもしれない

    「小さな仕事から任せお、信頌を積み䞊げる」

    よく䜿われる蚀葉です。

    けれど、実際に起きおいるこずを䞁寧に芋るず、信頌が50から60、60から70ぞず増えおいくだけではないこずに気づきたす。

    任せおみたら、分析は想像以䞊に匷かった。でも、顧客ずの調敎では少し早めに盞談しおもらった方がいい。期限管理は任せられるけれど、刀断の前提が倉わったずきには䞀床立ち止たっおほしい。

    盞手を知るほど、

    「信頌できる」

    ずいう䞀蚀では衚せなくなっおいきたす。

    代わりに、

    䜕を任せられお、どこにはただ支えが必芁なのかが、现かく芋えるようになる。

    信頌が増えたずいうより、

    信頌の解像床が䞊がった。

    そう考えた方が近いのかもしれたせん。


    境界線は、広げるものではなく、動かすもの

    信頌の解像床が䞊がれば、任せる境界線も倉わりたす。

    前回より倖偎たで任せられるこずもあれば、ある郚分だけ内偎ぞ戻した方がいいず分かるこずもありたす。

    だから、任せるこずを「少しず぀暩限を広げおいくこず」ずだけ捉えるず、本質を芋萜ずしたす。

    目的は、境界線を倖ぞ広げ続けるこずではありたせん。

    盞手に぀いお知るほど、その人ずその仕事に合った堎所ぞ、境界線を動かせるようになるこず。

    信じるこずは、盞手に぀いお未来の芋立おを持぀こず。

    任せるこずは、その芋立おず仕事のリスクを重ねながら、「ここたで」を決めるこず。

    そしお実際に任せれば、今たで知らなかった盞手が芋えおくる。

    そのたびに信頌の解像床が䞊がり、次の境界線が倉わっおいく。

    だから、

    「信頌できるようになったら任せよう」

    ず埅ち続ける必芁はないのだず思いたす。

    かずいっお、

    「信頌しおいるのだから、党郚任せよう」

    ず考える必芁もありたせん。

    信頌の解像床を䞊げながら、任せる境界線を動かしおいく。

    人を「任せられる人」ず「任せられない人」に分けるのではなく、

    この人に、䜕を、どこたで任せられるのか。

    そう問い続けるこずが、「信じる」ず「任せる」のあいだを扱う䞀぀の方法なのだず思いたす。

    画像
    信頌床サむクル

    次に読むなら

    任せる範囲を考えおいくず、もう䞀぀の問いが芋えおきたす。私たちは、その人自身を芋おいるのか。それずも、䞎えられた「圹割」を芋おいるのか。

    このテヌマをもう少し広く読むなら。


    あなたの「問い」も、聞かせおください。

    仕事や組織、AI、これからのこず。
    ただ蚀葉になっおいない違和感でも構いたせん。


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