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ぼくのあかちゃんはどうかな~|3歳児育児日記

第6子出産予定日まで、ほんとうは1か月はまだある。

が、基本的に予定日よりも前に5児が生まれてきていることと、第5子も予定帝王切開の入院した夜中に早まって出てきてしまったこともあって、手術日は早めに設定した。

その手術予定日まで、あと数週間。
しかしながら、昨晩はずっとお腹がはっていて、危うく生まれてしまうのではないかと焦った。この感覚……いや早いて。助走かけるの早すぎて後半にばてますて。バトン渡す頃には遠くに行っちゃってて渡せないやつですて。

「まだや! 早まるんじゃない!」

なにやら縁起でもないような言葉を生まれてもない我が子に投げかけながら夫婦で説得し、なんとか今朝は落ち着いた。ただし、せっかちな母に似ているのかもしれないわ……という不安はぬぐえない。

昨夜のこと。
必死に説得しながらお腹をなでている私たちを見て、末っ子の三男くん(3歳)がにこにこ近寄ってくる。

「おお~い、あかちゃん、いますか~」

私のお腹に手で〇をつくって、よく響くように声をかけている。いとしい。

妊娠がわかったころにはまだ、3歳になりたて。口調も赤ちゃん感が残っていて、「あたたん(あかちゃん)???」とか言ってたな。幼児クラスにあがって毎日、ひらがなや読み書きもがんばっている中で、彼もずいぶん成長してきて、ペラペラと会話をたのしめるようになってきた。

ああ。兄になるんだねえ。
私のお腹をやさしく……いや、だいぶ激しめにボン!とたたくのは相変わらずだが、いろんなことがわかってきているんだなあと感じる。

満足そうに私のお腹に語りかけたあと、彼は隣でソファに座りなおす。

「ぼくのあかちゃんはどうかな~」

そう言って、お腹をぺろん、と出して、自分のお腹のあかちゃんの様子を確認しだした。
3歳か。ああ赤ちゃんじゃなくなった。なんて、さみしがる隙も彼は与えない。
まだ彼は、自分のお腹にもあかちゃんがすくすく育っていると思っている。なんてことだろう。いとしい、意外に形容が浮かばない。

ちなみに、一週間うんぴがでていないのは事実なので、順調に育っている、と言って差し支えないかとおもう。

「そちらは早めに出てくるといいですねえ」
私がそのぽっこりお腹をなでると、「う~ん……元気だって~」と告げて、去っていった。元気なあかちゃん(うんぴ)、無事に、早急に、生み落としてほしいものだ。

別の日には、夫のお腹をぺろん、と出してチェック。
「あかちゃん、どう?」
と安否確認していた。
「これはねえ……脂肪、なんですよねえ……」
と、夫はまじめに答えていた。


寝かしつけの時間には、みんなでいっせいに寝室にいく。
せっかく作った女子部屋に二段ベッドがあるが、ポータブルエアコンは寝るときにはいまいちなようで、結局7人でぎゅうぎゅうに寝ている。

長女・次女・双子弟・夫・双子兄…と、布団を横に並べて眠っている、その頭上にシングル布団を横に敷いて、三男と肩を寄せ合って寝ている。

イメージ図。AIに作ってもらったけど
実際はもっとぎゅうぎゅうしてるし
だれかがだれかを蹴っている

三男くんは自分のポジションにやってくると、自分のねんねを巻きつけて早々に眠りの体制に入る。
「お隣いいですか~」
その隣にすべりこんで、なぜかいつも汗をかいている彼の頭に顔を寄せる。

「ママ。いっしょに、ふたりで、寝よっか……」

毎晩の彼のお誘い。返事は当然YESなのだが、お腹をあまりにも蹴られそうな危険を感じた時には、眠ったあとにこっそりと姉たちの足元に移動させていることは許してほしい。そして不思議なことに、朝起きると隣に戻ってきているのである。

「ママ。ちゅう、しよっか……」

4児が寝る前恒例行事のしりとりに夢中になっている隙をみて、なにやら達観した顔でそっと提案してくることもある。はい、ちゅうします。と、彼の誘いにのると、思っているより3割増しに濃厚なそれをされるので、毎回ちょっとドキドキする。テクニックしかり、リスクヘッジしかり。しかし結局、彼のかわいさに負けてそれを受け入れてしまうのだから、まったく罪な男だといわざるを得ない。そして私の本命の男は、その足元で誰よりも早く眠りに落ちている。

ほんのりと湿った唇が乾いていくのを感じながら、今日も無事に生きぬいたなあと見渡す。三男は少ししゃべったあとにもう一度ちゅうをして、5分くらいで勝手に眠る。
その下で、いくつになっても、思春期でも、しりとりは毎回盛りあがる小学生組4人を見つめながら、まあ仲がよろしくて大変いいんですけど早く寝てくれませんかね私もそろそろひとり時間ほしいんで、とため息をつく。
そしてみんなが黙って順番に寝息を立てだすと、忍び足で寝室を抜け出してひとりきりになり、子どもに気を遣わないでいいホラーゲーム実況を見る。でも手元のスマホに表示されているのは、その日の子どもの写真だったりする。

幸せも苦労も紙一重であり、矛盾しながら、共存している。
離れたいと思いながら離したくないと思い、ひとりになりたくて、ずっといっしょにいたいと思っている。

たしかな、でも成立しうるこの矛盾をかかえて、今日も子どもたちを見つめている。

明日からの小学校再開に心の中で小さくガッツポーズをしながら、今日は早めに寝室に向かうこととする。




実家で私の相棒ぬいぐるみ、
ジュリーとあそぶ三男くん
夏休み。
おうちお弁当をたべる
寝起きの三男くん。
三男くんによって
いつも家の中はデンジャラス





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髙塚しいも|6児の母 もしこのような記事をサポートしたいという稀有な方がいらっしゃいましたら、ぜひともよろしくお願いいたします。5児の食費・学費にさせていただきます!