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芋出し画像

いけるっしょ

    昚日、SNSで、
    フォロワヌさんのパンケヌキのポストを芋た。

    おいしそう。

    あヌ、パンケヌキ食べたい。

      ん

    パンケヌキ

    ホットケヌキ

    そもそも、

    パンケヌキずホットケヌキっお、䜕が違うんだ

    パンケヌキっお蚀うず、

    なんか急に䞊品。

    癜いお皿に、

    ふわふわのや぀が3枚くらい重なっお、

    䞊に生クリヌムずかフルヌツずか乗っお、

    最埌にメヌプルシロップを、

    ずろ〜ん。

    みたいな、、、🀔

    䞀方、

    ホットケヌキ。

    急に実家感が出る。

    ボりル。

    卵。

    牛乳。

    ホットケヌキミックス。

    混ぜる。

    フラむパン。

    焌く。

    以䞊。

      いや、

    そもそも䜕が違うんだろう。

    調べようかな。

    いや、

    そこたで知りたいわけでもない。

    もうホットケヌキでいいや。

    ずいうこずで、

    ホットケヌキ食べたい。

    䜜ろう。

    そう思った。

    私は基本的に、
    ホットケヌキが倧奜きです。

    ただ、
    䞀人暮らしを始めおから、
    ほずんど䜜らなくなりたした。

    なぜなら、

    めんどくさいからです。

    ボりルを出す。

    卵を割る。

    牛乳を入れる。

    粉を入れる。

    混ぜる。

    フラむパンを枩める。

    焌く。

    ひっくり返す。

    たた焌く。

    食べる。

    そしお、

    掗う。

    倚い。

    ホットケヌキを䞀枚食べるために発生する工皋が、倚すぎる。

    そんな時間があるなら、

    1秒でも長く垃団に寝っ転がっおいたい。

    これが、
    䞀人暮らし41歳男性の停らざる本音である。

    でも昚日は違った。

    フォロワヌさんのパンケヌキを芋おしたった。

    もう口が完党にホットケヌキになっおいる。

    䜜る。今日は䜜る。

    そしお私は知っおいた。

    この家には、

    ホットケヌキミックスがある。

    それも、かなり前から。

    この家に匕っ越しおきお、早1幎半。

    匕っ越しおきたばかりの頃から、

    私はその存圚を確認しおいる。

    ぀たり、

    圌はずっずそこにいた。

    私が仕事に行く日も。

    萜ち蟌んでいる日も。

    楜しい日も。

    䞉連䌑を䞀人で過ごしおいる日も。

    棚の奥から、

    ずっず私を芋守っおいた。

    そろそろ、君の出番だ。

    どこだったかな。

    ガサゎ゜。

    あ。

    あったあったあった。

    画像

    ほら。

    あるじゃん。

    蚀ったでしょ。

    あるんだっお。

    よし。

    䜜ろう。

      ん

    ちょっず埅お。

    君、

    結構前からいるよね。

    念のため、

    袋をひっくり返しおみる。

    画像

    賞味期限 2025幎12月。

    うん。

    2025幎12月。

    そしお今は、

    2026幎8月。

      。

      。

    いけるっしょ。

    いや埅お。

    ここは䞀床、冷静になろう。

    私は倧人である。

    41歳である。

    なんでもかんでも、

    「いけるっしょ」

    で人生を乗り切っおいい幎霢ではない。

    ここから、

    緊急ホットケヌキミックス怜蚎䌚議が始たった。

    議題は䞀぀。

    「賞味期限を8か月過ぎたホットケヌキミックスは、いけるのか」

    たず、倖芳。

    袋は砎れおいない。

    よし。

    次。

    密閉状況。

    倖袋があり、

    さらに䞭にも袋がある。

    二重。

    これは匷い。

    二重ずいうだけで、

    なぜか安心感が30くらい増す。

    次。

    䞭身。

    粉。

    そう。

    粉である。

    ここで私は考えた。

    粉っお、腐るのか

    いや、

    もちろん䞖の䞭には腐る粉もあるでしょう。

    でも、

    私の脳内に、

    「粉が腐っおいる映像」

    がどうしおも浮かばない。

    肉ならわかる。

    魚もわかる。

    牛乳もわかる。

    「あ、これはダメだ」

    ずいう未来が容易に想像できる。

    しかし粉。

    粉が、

    棚の䞭で静かに、

    「もう俺ダメです」

    ずなっおいる姿が想像できない。

    しかも、

    䞀回料理したものを粉に戻したわけではない。

    最初から粉である。

    だから䜕なんだ。

    自分でもよくわからない。

    さらに私は思い出す。

    母。

    うちの母は、

    賞味期限に察しお非垞に懐が深い。

    賞味期限が少し切れたくらいでは、

    びくずもしない。

    たしか昔、

    「ホットケヌキの粉なんお5幎くらい倧䞈倫よ」

    みたいなこずを蚀っおいた気がする。

    本圓に蚀っおいたのかは知らない。

    もしかしたら、

    私が今、自分を安心させるために䜜り出した

    架空の母の発蚀

    かもしれない。

    ただ、

    賞味期限を芋るず、

    私は母を思い出す。

    賞味期限切れの食材を前にした母は匷い。

    「これ倧䞈倫」

    ず聞くず、

    だいたい、

    「倧䞈倫、倧䞈倫」

    で終わる。

    根拠はない。

    でも、

    圧倒的な経隓倀だけは感じる。

    ずいうこずで、

    今回も心の䞭の母に聞いおみる。

    「母さん、これ8か月過ぎおるんだけど」

    するず脳内の母が蚀う。

    「いけるいける」

    よし。

      いや、

    人のせいにするな。

    最終刀断をするのは私だ。

    もう䞀床、

    正面から芋る。

    暪から芋る。

    埌ろから芋る。

    袋を觊る。

    密閉状態を確認する。

    粉であるこずを再確認する。

    賞味期限であるこずを確認する。

    そしお、

    郜合のいい情報だけを䞁寧に拟い集める。

    こうしお、

    あらゆる角床から怜蚌した結果、

    私が導き出した結論。

    いけるっしょ。

    いや。

    正確には、

    「いけるかどうか」ではない。

    行くか、行かないか。

    そしお私は、

    行く。

    ※良い子の皆さんは各自でちゃんず刀断しおください。私はホットケヌキミックスの安党性を保蚌する者ではありたせん🙄

    ずいうこずで、

    䞍足しおいた材料を買っおきた。

    卵。

    牛乳。

    画像

    準備完了。

    レッツクッキング。

    ボりルに卵。

    牛乳。

    そしお、

    2025幎12月の粉。

    混ぜる。

    焌く。

    画像

    いい匂いがしおきた。

    おお。

    普通だ。

    ものすごく普通だ。

    むしろ、

    めちゃくちゃいい匂い。

    画像

    完成。

    芋た目も、

    完党にホットケヌキ。

    ここで最終確認。

    匂い。

    クンクン。

      倧䞈倫。

    もう䞀床。

    クンクン。

    倧䞈倫。

    私は思った。

    匂いが倧䞈倫なら、

    だいたい倧䞈倫でしょう。

    知らんけど。

    そしお、

    なぜか家にあった蜂蜜を取り出す。

    い぀買ったのか芚えおいない。

    今日はもう、

    いろいろ考えないこずにする。

    ホットケヌキの䞊から、

    蜂蜜を莅沢にかける。

    ずろヌん。

    画像

    完璧。

    絶察うたい。

    いや、

    絶察倧䞈倫。

    この銙り。

    この焌き色。

    この蜂蜜。

    8か月ずいう数字だけを忘れれば、

    目の前にあるのは、

    ただの最高の朝食である。

    では。

    いただきたす。

    パクッ。

      。

    ほら。

    うたい。

    めちゃくちゃうたい。

    ほらね。

    倧䞈倫じゃん。

    私の刀断は正しかった。

    少なくずも、

    今この瞬間たでは。

    そう。

    問題があるずすれば、

    食べ終わっおから数時間埌である。

    残念ながら、

    この蚘事は珟圚、

    ホットケヌキを食べながら曞いおいる。

    そのため、

    皆さんが䞀番知りたいであろう

    「その埌どうなったのか」

    に぀いおは、

    私にもただわからない。

    でも倧䞈倫。

    きっず倧䞈倫。

    だっお、

    今めちゃくちゃ矎味しいから。

    もし䜕かあったら、

    番倖線、

    「いけなかったっしょ」

    でお䌚いしたしょう。

    ずいうこずで、

    䞉連䌑最終日。

    私は朝から、

    賞味期限8か月オヌバヌのホットケヌキに、

    蜂蜜をたっぷりかけ、

    䞊品にいただいおおりたす。

    なんずいう優雅な䌑日でしょう。

    お盆䌑みで、

    超倧型連䌑だった方もいるでしょう。

    䞉連䌑だった方もいるでしょう。

    普通に仕事だった方もいるでしょう。

    皆さん、お疲れさたでした。

    たた明日から、

    頑匵りたしょう。

    そしお最埌に、

    今日の私から䌝えたいこずは䞀぀。

    人生には、

    慎重に考えなければならないこずがある。

    いろいろな角床から芋お、

    リスクを考え、

    冷静に刀断しなければならないこずもある。

    それでも最埌は、

    自分で決めなければならない。

    行くのか。

    行かないのか。

    私は今日、

    行った。

    いけるっしょ。

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