
運ゲーでも行ってよかった。人生が変わるウユニ塩湖で見た景色
新しいことを始めるのは、正直こわい。
でも、そこに写っていたウユニ塩湖を思い出すと、少しだけ考えが変わる。
何を話していたかは覚えてないのに、この景色だけは消えない。
運任せでもいいから、一度は挑戦する価値がある。

どうも、しびねこです。
もう10年くらい前の話になるんですけどね。
カナダに住んでいた時期がありまして。
友達が「ウユニ行ってくるわ」とか言うてたんで調べたら、日本から行くより安いし。
ほな、いこか。
って感じで、全然行くつもりはなかったのに、気づいたら飛び立ってました。
ボリビアはたぶんスペイン語圏やったかな。
もちろん英語もスペイン語も話せません。
一緒に行く人もいない。
気楽にひとり旅するか。なんとかなるやろ。てなもんでした。
ルートは、カナダ → アメリカ → ペルー → ボリビア。

飛行機やらバスやら船やら徒歩やらありまして。
ペルーからはバスで国境を越えました。

このボリビアの国境を越えるときのイミグレで謎だったのが、ひとりずつパスポートや持ち物チェックをされたんやけど、なんか「金払え」的な流れになってね。
たぶん500円くらい払ったけど、
国境越えてからほかの人に聞いたら、2000円くらい取られたとか、0円やったとかバラバラで「???」ってなったのを覚えてる。
正直、ここまで来るだけでもう十分な旅やったと思う。




ウユニ塩湖のツアーは、昼と朝の2回。
昼のツアーは、宿から塩湖までランクルで向かう。
国籍バラバラの5人くらいと相乗りだ。
言葉は通じなくても、目的が一緒だと一体感があった。
……気がする。
途中には塩でできたホテルもあって、
そこでランチタイム。



謎の廃列車置き場みたいなところもあった。





目的地の塩湖に着くと、
「早く降りて写真撮りたい」
欲がすごかったよね。
そして、あの景色。
地面が巨大な水たまりみたいになって、空がそのまま映る。
そこは、どこまでも無限に空が広がっていた。



ただ、この「鏡張り」は条件が揃わないと見れないらしい。
確か、雨季で、前日が雨、当日が晴れ。やったかな。
そもそも雨が降らんと水面はできんし、
そのまま雨続きやと空が見えん。
逆に晴れ続きなら、地面が干からびて反射しない。
だから、かなりの運ゲー。
数日かけてやっと見れた人や、
残念ながら見れなかった、という話も聞いた。
自分は、たまたま運がよかっただけ。
日頃の行いに感謝しつつ。
ってか、ボリビアまで行って見れんとかキツない?
て思いませんか。
はい。
冒頭の友達は天気が悪くて見れませんでした。
しかも、財布とかパスポート盗まれて散々やったみたい。
……って人のこと笑ってたら、
帰り道、ランクルがパンクした。

これが日頃の行いか。
でもそれすら、今ではいい思い出になってる。



夜のツアーは、さらに非日常だった。
夜明け前、真っ暗な塩湖。
ヘッドライトを消したランクルが、月明かりだけを頼りに爆走する。
運転手はハンドルを胸に当てたまま、ずっと真上だけを見て運転してる。
時速は120kmを超えてた。
ほかのツアーの車もその暗闇を走ってる中、
助手席に乗ってたワイの意識は、スピードに反して限りなくゼロに近かった。
やがて朝日が昇る。
その光が水面に反射して、世界が一気に輝き出す。

あの瞬間は、言葉にならない。
1分、1秒で表情が変わる。
無我夢中でシャッターを切った。

けど感動だけではない。
なんしか、めちゃくちゃ寒かった。
見渡す限りの地平線に、トイレなどない。
世界一の解放感の中でするか迷ったけど。
一旦持ち帰ることにした。
ツアーは2泊3日で、たしか10万円くらいしたかな。
安くはない。安くはないけど。
でも今思えば、値段じゃなかった。
行けたこと。
見れたこと。
それだけで十分だった。
だからこそ思う。
完璧に準備できなくてもいい。
運に左右されてもいい。
それでも一歩踏み出した先にしか、見れない景色がある。

2026年、新生活が始まる季節。
環境を変えるのは不安もあるけど、
「行ってみないとわからない景色」もある。
あのとき、なんとなく踏み出した一歩が、
人生で一度あるかないかの景色につながった。
もし迷っているなら。
運任せでもいい。
一歩、踏み出してみてもいいと思う。