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Photo byshima_photo

額に入った夕暮れ

    「見たまえ。あの西日の差し込む仏間の鴨居に上に並べられた数かずの額を。位牌の戒名だけじゃ故人がどんな姿だったかなんて子孫にはわからないもんな。だから遺影だけは慎重に選んだほうがいいぞ。君たちはどうするつもりだ? カメラはスマホでいいのか?」
     夕暮れにそんなふうに切り出された朝日と真昼と深夜は苦笑した。
    「何言ってるんだよ、誰かが俺たちの写真を飾って線香あげてくれるとでも思っているのか?俺たちがいなくなってしまったあとで?」
    まぜっ返すしかない、内心の不安から目を逸らしつつ。
    「だからこそアイツを止めねばならん」夕暮れは仏壇から振り向いて核爆弾のスイッチに手をかけた男の目を西日で射抜いた。男はアッと叫んで手を引いた。

     数日後、夕暮れの写真はは平和賞受賞者の額に収まっていた。どうだまいったか。これでもう「飽きは夕暮れ」とは言わせないもんね。だけどもう少し若く見えるショットはなかったものかな、洒落た院号が入ってたりして?

    410字

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