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Photo byriku_sugimoto

三題噺 銀メダル 花見 漢検 ✖️ シロクマ文芸部の二乗

    shibakaoruko

     ゆっくりと舞う雪に、花びらを連想して全員が花見の歌を口ずさむ。前半二度目のクライマックスだ。そして後半。「彼ら」の勝ち得たメダルが手のなかで銀色に輝く。長い努力が報われた。ついに手にした級に一同は涙した。これは何級だろうか。もしも一度でカタがついていたら、あの日の歌は違っていただろうか? 台詞回しはぎこちない。そもそも登場人物名がしどろもどろだ。

    「これでは何の話だかわかりませんよ」
    「だって読めないんです。「内」だって「頭」だって「吉」だって小2で習います。漢検なら9級ですよ」「助」は8級で「良」は7級? たしかに「匠」は小学生に「習ってない」と言われても仕方がないですけど」

     日本語学習者たちのクラス劇でクラノスケがキラの銀色の首級をタクミノカミの墓前に供えていた。見どころはやはり前半の桜吹雪のハラキリシーンであった。



    花見の歌は浅野内匠頭の辞世の句、銀メダルは吉良上野介の銀頭、漢字の一つ一つは漢検の初めの級でも外国人はスラスラ読めないかも知れませんね。


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