メインコンテンツへスキップ

告りびと ②

    shibakaoruko

    「ごめんください。こちらの事務所に「告りびと」という芸名の役者さんがいるときいてお邪魔しました」
    「いません。私はパクりびとです」
    「ちょうど良かった。そのパクリの件なのです。送り人さんが真似されたとお怒りなのです」
    「よくある名前じゃないですか、億り人とか。私はたかをくくりびとですが」
    「困りびとと名乗りたいです私自身。その人は小柄なおじさんだときいています」
    「私は違いますよ、コロポックリびとです」「私もアンクリびとです」
    「だんじてハゲではありません、キューティクリびとです」

    「お次はまさかおちょくりびとさんではありますまいね?」
    その予想ははずれて、だまりこくりびとであった。
    「まあまあ少しくらいお話ししませんか。チクリびとさんとか、いないんですか?」
    誰が仲間売りびとなものかとタックリびとパニクリびと。
    「ではこうしましょう。皆で指をここに」締めくくりびとが模造紙を広げコインを出した。
    はたして告りびとは現れるのだろうか?


    410字


    こちらに参加しています。

     
     
     
    短編小説、エッセイなど。一日一更新を目標にショートショート、54字、などを書きます。 #毎週ショートショートnote #シロクマ文芸部 #54字の物語に参加中です。

    あなたへのおすすめ