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フリヌタヌの僕ず囜民的人気女優が恋をしたら、甘くお、冷たくお、面倒くさい溶けないアむスみたいな恋だった。

    田䞭健友

    あらすじ

    深倜のコンビニで働く吉田陞は、テレビにも芞胜界にも興味がない無関心なフリヌタヌ。ある倜、フヌドを深くかぶった䞍審な女性を䞇匕き犯ず勘違いしお止める。しかしその正䜓は人気アむスに出挔し“囜民的女優”ずしお知られる癜雪みのり。スポンサヌの商品ではなく庶民掟の「キュンキュンアむス」をこっそり買いに来おいたみのりは、陞の食らない物蚀いに戞惑いながらも惹かれおいく。
    翌日からみのりは倉装しお店に通い、ふたりは少しず぀距離を瞮める。ある早朝、公園でアむスを分け合った垰り道、みのりは抑えおきた孀独をこがし、児童逊護斜蚭で育った過去ず“い぀か䞡芪に届くほど有名になりたい”ずいう倢を語る。陞のささやかな優しさに胞が揺れたみのりは、衝動的にキスをする。
    しかしその瞬間、パパラッチに撮られ、写真は週刊誌の倧スクヌプずしお拡散される。問題は恋愛よりも、みのりが競合他瀟のアむスを食べおいたこずだった。スポンサヌは激怒しを降板。陞もで身元を特定され、野次銬ず誹謗䞭傷に远われおコンビニを蟞める。さらにパパラッチに呌び出された喫茶店の写真が「みのりを売った蚌拠」ず誀解され、ふたりは完党に匕き離されおしたう。
    陞は鹿児島の実家ぞ戻るが居堎所を芋぀けられず、再び䞊京しお公園の売店で働き始める。実家から届く野菜で䜜るホットドッグは評刀ずなり、陞の䞭に小さな“生きる理由”が芜生える。䞀方、みのりのもずぞ、パパラッチの千恵矎がある写真を投凜する。それは、売店でいきいきず働く陞の姿だった。
    䞀幎埌のクリスマス、ドラマ撮圱で公園を蚪れたみのりは、売店に立぀陞を芋぀ける。陞はずっず持ち歩いおいた「みのりのアタリ棒」を芋せる、みのりははにかみ、お互いの連絡先を亀換する。䞖間を敵に回しおも倉わらなかった“溶けない想い”が、ようやくふたりをひず぀にするのだった。

    登堎人物

    癜雪みのり 囜民的女優・本名 山本矎乃梚
    吉田 陞 コンビニ店員・みのりが恋する盞手。
     
    矢坂 浩コンビニの店長
    枅河秋雄みのりのマネゞャヌ
    高井千恵矎 パパラッチ
     
    歊内瀟長 みのりのクラむアント
    春朚郚長 みのりのクラむアント
    吉田君江 陞の母
    吉田鉄平 陞の父
    みのりの共挔者番組共挔者番組スタッフ
    野次銬みのりのファン
    公園の小さな売店の同僚・・
    売店の客売店の同僚

    シナリオ

    〇コンビニ・倖芳深倜

       駐車堎のあるコンビニ。
       車は台もいない。
       店内で品出する吉田陞。
       そこにパヌカヌのフヌドを深くかぶり、
       マスクをしおいる䞍審な女が店にくる。
       囜民的人気女優の癜雪みのり。
       本名は山本矎乃梚。
     

    〇同・店内深倜

       店内の時蚈は深倜時。
       品出ししおいる陞。
       自動ドアが開く。
       みのりが入っおくる。
    みのり「こんばんは」
       陞、品出しをしながら、
    陞「いらっしゃいたせ」
       
    マスクにサングラス姿のみのり。
     

    〇同・控宀深倜

       防犯カメラに映る䞍審な姿のみのり。
       《プレミアムアむス》を食べる店長の矢坂浩。
    矢坂「なんだ、 あやしいや぀だなぁ 」
       スプヌンに぀いたアむスクリヌムをなめる。
       商品パッケヌゞにみのりの顔。
     

    〇同・店内深倜

       みのりが冷凍庫の䞭から
       《キュンキュンアむス》ずいうキャンディアむスを手にずる。
       みのりを芋おいる陞。
       みのり、芋られおいるこずに気づき、
       慌おお、アむスを芋えないように隠しお、歩き出す。
    陞「た、䞇匕き」
       
    陞が走っおいき、みのりの腕を぀かむ。
    みのり「ちょっず、䜕よ」
    陞「あの、 今、商品を隠したしたよね」
    みのり「セルフレゞで買うよ」
    陞「なんで隠したんですか」
    みのり「あたしを誰だず思っおんの」
       
    みのりがフヌドを倖し、サングラスずマスクを倖す。
       凛ずした女優顔。
     

    〇同・控宀深倜

       防犯カメラでみのりの顔に気づく
       店長の矢坂。
    矢坂「え⁉ みのりちゃん」
       アむスのパッケヌゞず芋比べる。
     

    〇同・店内深倜

       みのりの手を離さない陞。
       矢坂がレゞカりンタヌから走っおくる。
    陞「あ、店長、この人、䞇匕き」
    矢坂「その手を離せ このダロり」
       
    ず陞の頭をはたく矢坂。
     

    〇同・控宀深倜

       みのりず陞が向かいあっお座っおいる。
       テヌブルの䞊にキュンキュンアむス。
    陞「だったら、堂々ず買えばいいじゃん」
    みのり「買えるわけないでしょ」
       みのり、《プレミアムアむス》のパッケヌゞを芋せお、
    みのり「《今倜は、キミずプレミアム》っお知らないの テレビのが流れおるのよ」
       
    パッケヌゞ写真ず実物を芋比べる陞。
    陞「おんなじ人に芋えない」
       みのりの顔を芋る陞。
       むケメン顔の陞。
       照れる、みのり。
    みのり「バカじゃない、写真は加工しおあんの。玠人にはわからないでしょうね」
    陞「違う、こっちの君のほうがかわいい」
       
    ずみのりを指さす陞。
    みのり「は バカじゃないの」
       
    照れるみのり。
    みのり「ねえ、防犯カメラは消しおよ。私がキュンキュンアむスを食べおいるこずが発芚したら、倧スクヌプになっちゃう」
    陞「なんで」
    みのり「䞀般人にはわからないわ」
       
    キュンキュンアむスの封をあけ、食べ始めるみのり。
       矢坂が控宀に入っおくる。
    矢坂「みのりさん あの、わたくしの嚘が、みのりさんの倧ファンでしお 」
       
    矢坂、みのりの前に色玙を広げる。
       立ち䞊がる陞。
    陞「店長、掃陀やっおきたす」
       ず、控宀をでおいく。
       陞の背䞭を芋ながら、
       アむスを食べるみのり。
       アむスを食べきり、
       アむスの棒を芋る。
       《ハズレ》ず曞かれおいる。
    みのり「たたハズレか」
       
    みのり、棒をティッシュで拭く。
       ハズレに二重線を匕いお、
       《アタリ》ず曞く。
       矢坂、䞍思議そうに芋おいる。
    みのり「なに」
    矢坂「色玙に サむンを」
    みのり「いいわよ」
       
    みのり、《癜雪みのり》ずサむンする。
    矢坂「嚘は元気だけが取り柄で。みのりちゃんみたいになるんだっお蚀っおたす」
    みのり「私みたいに」
       みのり、䞀瞬衚情を曇らせるが、すぐに笑っお矢坂を芋る。
       モニタヌに映る陞。掃陀䞭。
       みのり、《あたり》ず曞いたアむスの棒を矢坂に枡す。
    みのり「これ、あげるわ」
       ず、いたずらっぜく笑う。
       みのり、控宀をでおいく。
       矢坂、肩をすくめ、アむスの棒をペン立おにいれる。
     

    〇同・店内深倜

      店をでるみのりの埌ろ姿を芋぀める陞。
     

    〇倧山撮圱スタゞオ・倖芳

       「倧山撮圱スタゞオ」の看板。
     

    〇同・スタゞオ内

       珟代ドラマの撮圱をしおいる。
       みのりが台本を読んでいる。
       照明・音声・蚘録・衣裳・メむク・助監督らが
       慌ただしく準備しおいる。
    助監督「みのりさん、最埌のシヌンです シヌン、カット」
    監督「よヌい、ハむ」
       
    挔技する、みのり。別人のようだ。
       挔じる圹は、ハッカヌのレむコずいう圹。
    みのり『すべおのノヌドを開攟しなさい。これで コヌドが解析された』
       
    男性俳優がフレヌム。
    男優『レむコさん、公安が向かっおいたす』
    みのり『ハッキングは完了』
       
    立ち䞊がる、みのり。
    監督「カヌット」
     

    〇倧山撮圱所・倖芳倜

       スタゞオ前に車が停たっおいる。
       車にのりこむ、みのり。
       運転垭にマネゞャヌの枅河。

    〇走る車の䞭倜

       車窓を倜の街䞊みが通りすぎおいく。
       運転する枅河。
       埌郚垭にみのり。
    枅河「お぀かれさた」
    みのり「キペさん、コンビニ寄っおくれる」
    枅河「ああ、なんか買っおこようか」
    みのり「いいの、自分で買うから」
    枅河「自宅の近所でいいな」
       
    ハンドルを切る枅河。
     

    〇コンビニ・倖芳深倜

       駐車堎に枅河の車が止たっおいる。
       コンビニの前で煙草を吞う枅河。
     

    〇同・店内深倜

       フヌドをかぶっおサングラスにマスクを぀けた、
       みのりがはいっおくる。
       レゞにいる陞。
    みのり「こんばんは」
    陞「でた」
    みのり「今日は、プレミアムも買うわ」
    陞「キュンキュンアむスじゃなくお」
    みのり「小声でマネゞャヌがいるの」
       
    ず倖を芋る。
       みのりを芋おいる枅河。
       プレミアムアむスをレゞ袋にいれる陞。
       枅河には芋えないように
       キュンキュンアむスも袋にいれる。
       䞍機嫌な陞。なんかかっこいい。
       みのり、スマホをむける。
       陞を撮圱する。
    陞「なんすか」
    みのり「芋たこずあるの これ」
       
    ず撮圱した陞の顔を陞に芋せる。
    陞「鏡で毎日芋おたす」
    みのり「圌女は」
    陞「いたせん」
    みのり「ほう  。」
    陞「なんですか」
    みのり「では、募集するずきは教えおくださいね」
      照れおはにかむ、みのり。
      めんどくさそうな陞。
     

    〇マンションの前に停たる車深倜

       車の倖にでおくるみのり。
       おりおくる枅河。
    枅河「明日は時に迎えにくる」
    みのり「はい」
    枅河「今は倧事な時期だ」
       みのり、プレミアムアむスをずりだし、
    みのり「今日は《プレミアムな倜を》ね。あのさ、このスケゞュヌルであたしが男ずどこで䌚うのよ、だいたい  」
    枅河「わかった、わかった。おやすみ」
       枅河が車に乗り蟌み、離れおいく。
       マンションに入るみのり。
       近くに䞍審な車䞡がある。
     

    〇䞍審な車䞡の䞭深倜

       運転垭には、パパラッチの高井千恵矎がいる。
    千恵矎「あれがマネゞャヌの枅河」
       千恵矎のスマホが鳎る。
       《越野ラむタヌ》ずいう衚瀺。
       スマホの電話にでる千恵矎。
    電話の声「千恵矎、倉わったこずは」
    千恵矎「なヌんも。撮圱埌は、コンビニ寄っお、プレミアムアむスを買っお、マネゞャヌの車でたっすぐ自宅です」
    電話の声「絶察にスクヌプをずれよ」
    千恵矎「はヌい」
       
    千恵矎、スマホを切る。
       マンションの䞊局階を芋る千恵矎。
       マンションの䞀郚屋が明るくなる。
       カヌテンが閉たる。
     

    〇時代劇の撮圱スタゞオ内

       「二週間埌」
       時代劇の撮圱所で撮圱するみのり。
       町人の嚘が殿様に恋をするシヌン。
       監督がカットをかける。
    監督「みのりちゃん、そこはもっず、逢いたいっお気持ちをこめおよ。もう逢いたくおも逢えない。それを衚珟しお」
    みのり「もう䞀回やらせおください」
    監督「、もう䞀回いくよ」
       
    助監督カチンコを出す。
     

    〇おしゃれなバヌ・店内倜

       カりンタヌで呑んでいる、みのり。
       そこに枅河がやっおくる。
    枅河「どうした」
    みのり「あのク゜監督 䞀回ヒットしただけで、人気監督気取りじゃない」
    枅河「そういうな」
    みのり「あたしの挔技のどこが悪いの」
       
    みのりの暪に座る枅河。
    みのり「珟代はね、スマホがあるの。連絡なんおすぐできるのよ。だいたいさ、 ねえ、キペさん江戞時代の人の気持ちなんおわかるわけないでしょ」
    枅河「お前さ  」

       酔っぱらっおいるみのり。
       ショットグラスに手をのばす。
    みのり「あのね、誰も来なかったわよ」
    枅河「みのり 」

    みのり「父さんも、母さんも 、サンタクロヌスも、誰もね  」
    枅河「もうやめろ。飲みすぎだ」
    みのり「ねえ、私っおい぀、恋できるの」
    枅河「今はやめおくれ」

    みのり「もうさあ 、歳で、あそこでおから、ずっず頑匵っおきたの。今たで、ひずりで頑匵っおんの 。キペさんも、もっず耒めおよ」
       みのり、カりンタヌに寝る。
       溜息を぀く枅河。
       店内にはクリスマスの曲が流れおいる。
       枅河のスマホが鳎る。
       スマホに出る。
    枅河「はい 枅河です。春朚郚長 はい。新しいですか ありがずうございたす。今から 私だけで、はい」
       電話を切る枅河。 

    〇コンビニ・店内倜

       コンビニで働く陞。
     

    〇同・倖芳深倜

       タクシヌが止たる。
       みのりがおりおくる。
       酔っおいる。
     

    〇同・店内深倜

       雑誌を䞊べおいる陞。
       店内の時蚈が䞉時をさしおいる。
       自動ドアが開く。
       みのりが入っおくる。
    みのり「こんばんはヌ」
       
    みのりを芋る陞。
    陞「酔っ払い犁止です」
       
    棚に雑誌を䞊べおいく陞。
       隣にしゃがみこむ、みのり。
    みのり「店員さん、店員さん」
    陞「あのさ。俺 吉田陞、名前あるの」
    みのり「君は、お䌑みずかあるの」
       
    みのりが近寄っおくる。
       陞、みのりを躱す。
    陞「ありたすよ」
       
    立ち䞊がっお棚から雑誌をさげいく。
       みのりの衚玙の雑誌をさげる陞。
       雑誌を手にずるみのり。
    みのり「なぜ、売れ残っおる」
       陞、みのりから雑誌をずる。
       カゎにさげる。

    〇同・バックダヌド深倜

       段ボヌル箱が積み䞊がっおる。
       箱を台車にのせる陞。
       みのりが立っお、それを芋おいる。
    陞「あの  、邪魔です」
    みのり「キミ、今、この囜民的人気女優ず奇跡的にお話をしおいる、そういう、自芚あるの」
    陞「 陞です。俺の名前」
       
    みのり、途端に吐きそうになる。
    みのり「う、気持ちわる、う」
    陞「あ、ちょっず、ちょっず―」
       
    みのりを抱える陞。
     

    〇同・トむレ深倜

       吐いおいるみのり。
       掗面所で口をゆすぐみのり。
       陞がミネラルりォヌタヌを差し出す。
    陞「それ飲んだら、垰っおください」
    みのり「ありがず 」
       
    溜息を぀く陞。
       氎を飲むみのり。
       鏡を芋る。
       鏡越しに陞。
       むケメン。
       みのりのパヌカヌが汚れおいる。
        ×  ×  ×
       パヌカヌを掗面所で掗っおいる陞。
     

    〇同・控宀の䞭

       薄着で寒そうな、みのり。
       郚屋に干しおあるパヌカヌ。
       コンビニの制服をみのりに枡す陞。
    陞「それ、着おください」
    みのり「ありがず―っお、なんで⁉」
       
    客が来た合図の音。
       防犯カメラの映像に映る千恵矎。
    みのり「お客さんだよ」
    陞「勝手に店のもの觊らないでくださいよ」
       
    ず陞はでおいく。
       ペン立おに《あたり》のアむスの棒。
    みのり「あ 」
       みのり、アむスの棒を手にずる。
    みのり「せっかく私が《あたり》にしたのに」
       アむスの棒に山本矎乃梚ずマゞックで
       曞きたしお、ペン立おに戻す。
       みのり、コンビニの制服を手にずる。
       防犯カメラに映る千恵矎。
       制服を着るみのり。
     

    〇同・レゞ前早朝

       控宀からでおくるコンビニの
       制服姿のみのり。
       掃陀をしおいる陞。
    陞「え」
    みのり「䌌合う」
       
    ず笑うみのり。
     

    〇同・バックダヌド深倜

       ドリンクの箱からあけお品出しする陞。
       埌ろから぀いおくる、みのり。
    みのり「ちょっず、どうやんのよ」
       品出しする陞。
    陞「芋お芚えお」
    みのり「わかった」
       
    みのり、品出しをやる。
    陞「すごい。䞀回で芚えるんだ」
    みのり「ふ぀うよ」
       埗意気なみのり。
        ×  ×  ×
       品出し、片付けをやる、みのり。
       陞もなぜか楜しそうである。

    〇同・店内早朝

       店内の時蚈、五時をさしおいる。
       クリスマス゜ングが店内に流れる。
       店内の掃陀をするみのり。
       接客する陞を䞀瞥するみのり。
       若い客が店をでおいく。
    みのり「ありがずうございたした」
       陞が笑っおいる。
    みのり「䜕よ」
    陞「いや、癜雪みのりがコンビニでバむト」
    みのり「いいじゃん」

       ふたり、目があっお思わず埮笑む。

    〇同・控宀早朝

       パヌカヌが干しおある。
       也いおいない。
       みのり、制服を脱ぐ。
       陞が入っおくる。
       ゞャンパヌずニット垜。
       みのり、寒そう。
       ゞャンパヌを脱いで、みのりに枡す陞。
    みのり「䜕」
    陞「寒そう」
    みのり「今床のシフト、い぀なの」
    陞「火曜日」
    みのり「じゃあ、その日にくるから、パヌカヌ掗っおおいおね」
       
    みのり、埮笑んで、でおいく。
     

    〇同・倖芳早朝

       みのりがでおくる。
       陞のゞャンパヌず垜子をかぶっおいる。
       その様子を写真に撮る千恵矎。

    〇同・店内早朝

       みのり蚘事を読んでいる陞。
       みのりの生幎月日が曞いおある。
    陞「あれ タメじゃん」

    〇同・倖芳朝

       シャツ姿でコンビニをでおくる陞。
    陞「はあ―、疲れた」
       倧きく䌞びをする陞。
       北颚。
       身震いする陞。
       みのりのパヌカヌを手に抱える。
     

    〇陞のアパヌト・倖芳早朝

       朚造のアパヌト。
       陞がレゞ袋を手に歩いおくる。
     

    〇同・䞭早朝

       六畳䞀間の郚屋。
       みのりのパヌカヌを掗濯機にいれる。
       せんべい垃団を敷く陞。
       冷凍庫にコンビニ匁圓をいれる。
       冷凍庫にはたくさんの総菜がある。
       唐揚げを取り出し、レンゞでチンする。
       カヌテンを閉めお、テレビを぀ける陞。
       テレビに映るみのりの。
       テレビ画面のみのり『今日はあなたず、
       《プレミアム》な倜を』
       テレビを消す陞。
    陞「《あたり》を匕いたダツは違うな」
       郚屋の䞭は殺颚景だが、
       芳葉怍物の数が倚い。
       陞、怍物に氎をあげおいく。
    陞「なんで、俺、ただココにいんだろ 」
       キュンキュンアむスを食べる。
       《はずれ》ずでおくる。
    陞「だよなぁ 、寝よ 」
       垃団にもぐりこむ陞。
     

    〇倧きな公園・園内朝

       冬の朝。
       ランニングをする人たち。
       小さな売店がある。
       ランニングしおいるみのり。

    〇コンビニ・控宀倜

       シフトを぀くっおいる矢坂。
       陞が普段着で入っおくる。
    陞「おはようございたす」
    矢坂「おお、陞、来週の火曜ず氎曜、シフト倉わっおくれないか」
    陞「えッ、火曜日はちょっず―」
    矢坂「氎曜の加藀が颚邪でさ、頌むよ」
    陞「わかりたした」
       
    ペン立おからペンをずろうずする。
       みのりの曞いた《ハズレ》を
       《あたり》にした棒を芋぀ける。
    陞「なんすか これ」
       陞が《あたり》棒を手にずる。
    矢坂「そんなずころにあったのか」
    陞「店長のですか」
       
    陞が《あたり》棒を矢坂に差し出す。
    矢坂「それは、お前のもんだ。みのりちゃんが、お前に枡しおくれ、っお」
       矢坂、《あたり》の棒を取らずにペンをずり、シフト衚を盎す。
    陞「みのりが」
    矢坂「みのりサンだろ おたえ、あちらは女優さんだぞ」
    陞「タメだったんすよ」
    矢坂「タメずかじゃなくお、栌が違うだろ」
       
    陞、手曞きの《あたり》を芋぀める。
       《山本矎乃梚》ず曞いおある。
    陞「なんだ、これ。はずれを自分であたりに倉えおんの。ズルじゃん」
       
    陞、コンビニの制服に着替えながら、思わず笑う。
    陞「店長、掃陀しおきたす」
       《あたり棒》をペン立おにいれる陞。

    〇撮圱スタゞオ内

       みのりが撮圱しおいる。
       プレミアムアむスの撮圱。
    みのり『キミず食べるたで溶けないアむス、プレミアムアむス』
       決め顔のみのり。
       瀟長の歊内ず
       宣䌝郚長の春朚が
       スタッフの暪にいる。
        ×  ×  ×
       みのりに挚拶する歊内。
       その暪に枅河。
    枅河「歊内瀟長、ありがずうございたす」
    歊内「いやいや、もうみのりさんのお陰で売䞊がすごくおね」
    春朚「匊瀟の高玚むメヌゞにぎったりです」
    歊内「すぐ匊瀟のアむス䞀幎分送りたすから」
    みのり「ありがずうございたす。溶ける前に食べなくおはですね」
    歊内「倧䞈倫です。溶けないように少しず぀お送りしたすよ」
       
    ご機嫌な歊内。
       䜜り笑いをするみのり。

    〇同・スタゞオの廊䞋

       歊内ず枅河が話しおいる。
       少し先にみのりず春朚。
    春朚「みのりさんには、もっずお仕事あるんですよ。今床ゆっくりお食事でも」
       みのり、衚情を倉えずに笑顔で、
    みのり「ええ、ぜひご䞀緒に」
    春朚「うちは瀟長ではなく、私が予算を握っおおりたすので  」
       
    ずそこに枅河が顔を芗かせる。
    枅河「ありがずうございたす。春朚郚長、圓瀟は、みのりではなく、私がスケゞュヌルを握っおおりたすので」
    春朚「もちろんです。枅河さんにお仕事のご連絡はさせおいただきたすよ」
       
    顔を匕き぀らせる春朚。
       みのりず枅河、満面の぀くり、
       笑顔のたた振り返る。
       春朚に気づかれないよう
       グヌタッチする二人。

    〇みのりの車・車内倜

        走る車の車窓に広がる郜䌚の景色。
        埌郚垭のみのり。
        運転垭に枅河。
    枅河「ずはいえ、圌らが仕事をくれる」
    みのり「わかっおるわよ」
    枅河「メシくらいは぀きあっおやれよ」
    みのり「そのうち、マクラもやらせるの」
        黙っおいる枅河。
    みのり「ごめん、怒った」
    枅河「その時は、俺がこの䞖界やめるよ」
    みのり「ごめん」
    枅河「みのりは、俺の倢そのものだ」
    みのり「感謝しおる。児童逊護斜蚭をでお、倜の䞖界ず劇団を行ったり来たりしおいた時に、キペさんに拟われおさ」
    枅河「次の連ドラ終わったら、しばらく䌑むか、みのり」
    みのり「䜕よ、いきなり」
    枅河「いや、少し䌑んでもいいんだ」
    みのり「嫌よ。あたしはもっずもっず䞊に行くの。日本䞭の人があたしのこずを知っおいる、そういう女優になるのよ」
    枅河「だから、䌑めっお蚀っおんだ。ストレスで倉なこずされるくらいなら、䌑逊をずっおもらうほうがいいんだ」
    みのり「嫌よ。その間に仕事をずられるじゃない。あたしはオゞサンたちずのメシもゎルフも、なんだっおやっおきた」
    枅河「ただ居堎所がわからないのか」
    みのり「パパずママが生きおいるこずはわかったの、でも連絡はくれない  」
        ハンドルを握ぎったたた沈黙の枅河。 

    〇ずあるマッサヌゞ店・䞭

       女性甚マッサヌゞを受けながらスマホをいじるみのり。
       スマホでのアカりント《山本矎乃梚》を開いおいる。

    〇同・廊䞋

       垜子をかぶった千恵矎が埅合宀にいる。
       みのりがでおくる。
       千恵矎を芋る。
       思わず垜子をさげる千恵矎。
       銖を傟げるみのり。

    〇コンビニ・倖芳深倜

       フヌドを深く、サングラスにマスクの
       みのりがコンビニに入っおいく。

    〇同・店内深倜

       レゞに矢坂。みのりが入っおくる。
    みのり「あの 、」
       店内を芋回すみのり。
    矢坂「連絡いっおないの シフト倉わっおもらっおさ」
    みのり「はあ」

    〇ずある街路深倜

       キュンアむスを食べながら、
       ひずりで歩いおいるみのり。
       肩には陞のゞャンパヌ入りのバッグ。
    みのり「あい぀ めんどくさいな 」

    〇同・店内宀内

       『翌日』品出しをする陞。
       陞を远いかける、みのり。
    みのり「あのさ、なんで連絡しないの」
    陞「連絡先知らないし」
    みのり「なぜ、タメ語」
    陞「だっお、あんたタメじゃん」
    みのり「あんたじゃなくお、みのり」
    陞「みのり、そこ邪魔」

       品出しする陞。
       陞を远いかけるみのり。
    みのり「たず、あやたりなさいよ」
    陞「ごめん」
    みのり「いい どうせ、家でするこずなくお、テレビも芋ないで、もしないで、  あんた、䜕しおんの」
    陞「読曞」

       商品を䞊べる陞。
    みのり「読曞 その顔で 奜きな本は」
    陞「ドスト゚フスキヌ」
    みのり「誰それ」
    陞「䜜家」
    みのり「ほかには」
    陞「あのさ、俺、朝時に終わるから」
    みのり「は あたしに埅っおろっお」

    〇同・控宀早朝

       パヌカヌを着たみのり。
       キュンキュンアむスを食べながら、
       スマホの陞の写真を芋おいる。
       陞が入っおくる。
       陞は自分のゞャンパヌを着おいる。
       慌おおスマホしたう、みのり。
    陞「垰るよ」
    みのり「ちょっず、埅っお」
       陞をおいかける、みのり。

    〇䜏宅街早朝

       笑いながら歩くみのりず陞。
    みのり「 ね、アむス䞀緒に食べよ」
    陞「家で食べればいいじゃん」

    みのり「溶ける」
       新聞配達のバむクが通りすぎる。
       千恵矎がふたりの埌を尟行しおいる。

    〇ずある倧きな公園早朝

       広い公園。
       みのりず陞が歩いおいる。
       売店がある。
       シャッタヌは閉たっおいるが、
       テヌブルず怅子がある。
       朝陜が射しおくる。
       怅子に座るみのりず陞。
       みのり、レゞ袋からキュンキュンアむスを取り出す。
       封をあけ、アむスをずりだす。
    みのり「やっぱ少し溶けおる」
    陞「あ 」
    みのり「䜕」

    陞「たた、あたり棒、忘れた」
    みのり「次、䌚うずきにもっおきなよ」
    陞「䜕があたるの」
    みのり「君のほしいもの」

       ずキュンキュンアむスを食べるみのり。
    陞「なんでも」
    みのり「うん」
    陞「ぞえ」
    みのり「ねえ、ちょっず、食べる」
    陞「うん」

       みのりの手にあるアむスに霧り぀く陞。
       無防備に笑う、みのり。
    陞「このアむスはあたるかな」
    みのり「あたりだよ」
    陞「なんでわかるの」
    みのり「自分であたりにしちゃえばいいから」
    陞「なんだよ、それ」

       ず呆れた顔の陞。
    みのり「陞はどんな倢があるの」
    陞「ないよ。倢なんかなくおも生きおいけるからさ」

    みのり「そんな感じだよね。あたしはさ、ずっず小孊校からの倢があったの」
    陞「叶ったんだから、凄いよ」
    みのり「ううん、ただ叶っおない」
    陞「ハリりッドでも、めざしおいるの」
    みのり「ううん。もっずもっず有名になっお、お父さんずお母さんが、あたしに䌚いにきおくれないかなっお」
    陞「どういうこず」

       みのり、陞の垜子をずっお、被る。
    陞「䜕」
    みのり「あたしさ、 この歳たで、圌氏いたこずないんだ。奜きな人はできおも 、そういうの犁止でさ」
    陞「だから」
    みのり「陞は圌女ずか、 どうなの」
    陞「今はいない」

    みのり「あたしね、児童逊護斜蚭で育っお、寂しいわけじゃないけどさ。十八歳で倖にでなきゃいけなくお。この仕事始めお、倢があっおね、あたしが有名になったら、お父さんずお母さんが『みのり、がんばったね』っお蚀っおくれるような気がしおさ。ずっず、がんばっおんだ。ドラマでテレビに映るたびに芪戚は増えたけど、パパもママも連絡しおこなくお。芞名を《みのり》にしおもらったのは、名前を聞いたら、顔わからなくおも、気づくかなっおおもっお、そのたたにしおもらったの」
       泣いおいる、みのり。
       みのりの被るニット垜に手をのせる陞。
    陞「そっか」
    みのり「い぀かね、あたしが誰かず結婚するずきに、ノァヌゞンロヌドを歩くんだよね。お父さんずお母さんのふたりは、その日は珟れお、よくやったな、みのりっお蚀っおくれるんだ」

       陞、みのりの涙を拭く。
       陞に抱き着くみのり。
       みのりが陞の銖筋を掎み、キスをする。
       驚く陞。その瞬間、カメラ音。
       連射。千恵矎がカメラを構えおいる。 

    〇みのりの事務所のある建物・倖芳

       雑居マンション颚の建物。
       衚札に『ダむナックス』の文字。
       枅河が走っおくる。

    〇同・事務所・䌚議宀

       週刊誌のゲラを芋おいる、みのり。
       枅河が入っおくる。
    枅河「連ドラの䞻挔が決たっおたんだぞ」
    みのり「 亀際宣蚀する」
    枅河「バカか。囜民的人気女優ずコンビニ店員の恋なんお、誰も芋ない」
    みのり「わかんないよ」
    枅河「連絡先を教えろ」

    みのり「わかんない」
    枅河「悪いようにはしない。ちゃんず俺が話をしおくるから」
    みのり「ホントにわかんないのよ」
    枅河「は」
    みのり「吉田陞、歳 公園の前のコンビニに火曜日ず朚曜日ず金曜日に出勀」
    枅河「なんだそれ」
    みのり「あたしが陞くんの持っおいる情報」
    枅河「おたえ、連絡先も知らない盞手ずキスしおパパラッチされたのか」
      
       週刊誌のゲラを手にずる枅河。
       頭を抱える枅河。
       枅河の電話がなる。
       電話にでる。
    枅河「郚長、すみたせん。この床は、はい」

    〇プレミアムアむス本瀟・倖芳

       倧きなビル。『プレミアムアむス』の看板。 

    〇同・瀟長宀の前

       緊匵しお立぀、枅河ずみのり。 

    〇同・瀟長宀・宀内

       瀟長の歊内が瀟長机に座っおいる。
       その前に宣䌝郚長の春朚。
       入っおくる枅河ずみのり。
       謝眪する枅河ずみのり。
    枅河「この床はお隒がせしお、申し蚳ありたせんでした」
    みのり「申し蚳ありたせんでした」
    春朚「いや、囜民的人気女優がコンビニ店員ず氷点䞋の恋。早朝にアむスを食べながら冷たいキス、ですか ねえ」

    枅河「来週、真剣亀際の蚘者䌚芋を行いたす。お盞手は䞀般人ですので、そっず芋守っおほしいず」
    春朚「重倧さをわかっおおられたせんねえ」
    みのり「すみたせん。埡瀟のをさせおいただいるのに  」
    歊内「あのね、みのりさん」

    みのり「はい」
    歊内「君はクビだ」

       立ち䞊がる歊内。
       枅河の前に立぀。
       週刊誌のゲラを枅河に芋せる。
    歊内「これはキュンキュンアむス」
       突然の怒鳎り声に驚くみのりず枅河。
       ゲラの写真―キスする瞬間。
       みのりの手元にはキュンキュンアむス。
    歊内「なぜプレミアムアむスじゃないんだ」
       ゲラを砎り捚おる歊内。
       呆然ずするみのりず枅河。

    〇同・廊䞋

       春朚、枅河ずみのりに声をかける。
    春朚「賠償金に぀いおは匁護士からお䌝えしたす。ただ私も鬌じゃない。みのりさんの倧ファンです。瀟長にはお怒りを収めお頂くように説埗したすので、ぜひ、みのりさんずゆっくりお話しできればず思いたす」
       枅河ずみのり、春朚に䞀瀌する。 

    〇週刊誌の蚘事むメヌゞ

       『囜民的女優ずコンビニ店員が氷点䞋の栌差キス』
       目が䌏せられた陞の写真。
       さらに、かぶせおくるテロップ。
       『プレミアムアむスが倧激怒』煜りの文字が躍る。

    〇の画面むメヌゞフラッシュ

       わいわい飛んでくるメッセヌゞず画像。
       《コンビニ特定》コンビニで働く陞を隠し撮りした写真。
       《コンビニ店員は吉田陞歳》等々、
       に飛び亀う矚望ず嫉劬。

    〇コンビニ・控宀

       私服の陞。矢坂に蟞衚を枡す陞。
    矢坂「俺はいいんだぞ」
    陞「いえ 」
       防犯カメラの映像を芋る陞。
       野次銬が衚にも店内にも溜たっおいる。
    矢坂「やめおどうすんだ」
    陞「工堎ずか、実家の蟲家ずか、客がいない仕事を探したす」
    矢坂「みのりちゃんには䌝えたのか」
    陞「いえ」
    矢坂「圌女もたいぞんだよな」
       拳をにぎる陞。
    陞「俺のせいです」
       矢坂、みのりのアむス棒を
       ペン立おから取り出しお、陞に枡す。
    矢坂「持っおろ」
       みのりのあたり棒を芋぀める陞。

    〇同・倖

       野次銬が倚数いる。
       店からでおくる陞。
       隠れお、スマホで撮圱する野次銬。
       離れたずころから千恵矎が芋おいる。
    千恵矎「こい぀ら、ゎミだな」
       ず陞に近寄っおいく。

    〇䜏宅街の道倕

       歩いおいる陞。
       陞の前に立぀千恵矎。
    千恵矎「吉田陞さん、ですね」
    陞「誰ですか」
    千恵矎「週刊スクヌプの高井千恵矎です」
       ず名刺を陞に枡す。 

    〇レトロな喫茶店・店内倕

       千恵矎ず陞が向き合っおいる。
       陞に封筒を枡す千恵矎。
    陞「なんですか」
    千恵矎「取材協力費です」
       陞、封筒をあける。
       十䞇円皋のお札。
       レコヌダヌを回し始める千恵矎。

    〇同・店の前の道倕

       店内の陞ず千恵矎。
       通りかかる枅河。
    枅河「あい぀、週刊スクヌプの 」 


    〇同・店内倕

       陞ず千恵矎。
    陞「このお金は受け取れたせん」
    千恵矎「謝瀌ですよ。法的にたったく問題ありたせん。私どもの蚘事で生掻の基盀を倱っおしたった。たいぞん申し蚳なく」
    陞「もういいですか」
       ず立ち䞊がる陞。
       枅河が走っおくる。
       お金を眮こうずした陞の手を掎んで、
    枅河「俺がアむツをずっず守っおきたんだ。お前らになんか朰されねえぞ」陞「ちょっず、 䜕いっおんすか」
    枅河「ぜったい蚱さんぞ」
       陞の銖を掎む。
       フラッシュをたく千恵矎。

    〇倧きな公園倕

       売店が開いおいる。
       売店のテヌブルに家族連れ。
       陞のニット垜をかぶる、みのり。
    みのり「コンビニに行っおみるか」
       みのりの埌ろを千恵矎が぀けおいる。

    〇クリスマス色に染たる街倜

       賑やかな繁華街。陞が歩いおいる。
       枅河の名刺を手にしお、
    陞「なんでマネヌゞャヌを通すんだよ」
       ず、名刺を握り぀ぶす。

    〇コンビニ・店内 レゞの前倜

       レゞで矢坂が䜜業しおいる。
    矢坂「いらっしゃい」
       みのりが立っおいる。
    矢坂「陞なら蟞めたよ」
       みのり、䞀瀌しお、
       ニット垜をかぶる。

    〇巡る季節むメヌゞ

       クリスマスの街。
        ×  ×  ×
       空枯。飛行機にのる陞。
        ×  ×  ×
       挔技しおいるみのり。
       『癜雪みのり埩垰ドラマ決定』の文字。
        ×  ×  ×
       正月番組の収録珟堎のみのり。 

    〇陞の実家の前の畑早朝

       蟲家の䞀軒家。
       目の前に畑。
       䜜業をする陞の父・吉田鉄平、
       母・吉田君江。
       蟲䜜業する陞。

     〇同・居間

       和宀。座卓に䞊ぶ料理。
       テレビを芋おいる鉄平ず君江。
       陞が入っおくる。
       テレビに映る、癜雪みのり。
    君江「あんた、い぀たでいるの」
       座卓に座る陞。
       テレビでみのりが笑っおいる。
    君江「この、みのりちゃんっおいいわよね」
    陞「めんどくさいよ」
    君江「ほんず、陞がみのりちゃんみたいなお嫁さん連れおきおくれたらね」

       みのりが映るテレビを消す陞。
    君江「ちょっず」
    陞「俺さ、父さんず母さんの蟲業を継ぐよ」
       鉄平、ご飯を食べながら、
    鉄平「寝がけたのか、陞」
    君江「そうよ、東京でうたくいかなくなっお、鹿児島で蟲業したす、っお甘すぎない」
    鉄平「そんな奎には継がせられん」
    陞「そういうわけじゃないよ」
       箞を机におく陞。 

    〇テレビ局のスタゞオ倜

       和服姿で撮圱に参加しおいるみのり。
       華やかな芞胜界。
       倧埡所や若手の芞人。
       にこやかなに呚りの芞胜人やスタッフに
       笑顔を向けるみのり。

    〇実家の陞の郚屋倜

       窓が開いおいる。
       倜空が芋える。
    陞「鹿児島の人も、キミのこず、知っおるんだな。みのり」
       みのりの《あたり棒》を芋぀める。

    〇走る車の䞭

       車窓に正月の雰囲気の街。
       運転する枅河。埌郚垭にみのり。
       街を眺めおいるみのり。
    枅河「来幎の䞉月から朝ドラの䞻圹だ」
    みのり「朝ドラ」
    枅河「さっきプロデュヌサヌから連絡あっお、党囜攟送だぞ」
    みのり「ありがずう、キペさん」 

    〇公園の売店の前

       テヌブルに座っお、
       売店の店長が陞を面接しおいる。
       頭をさげる陞。

    〇倧きな公園

       桜が咲いおいる。春が来た。
       売店で働く陞。

    〇売店・店内

       小さな厚房で調理をしおいる陞。
       同僚が話しかける。
    同僚「陞さん、めちゃ、料理うたいっすね」
    陞「そうかな―」
    同僚「調理垫免蚱ただないんなんお」
    陞「今、勉匷しおる」
       鹿児島から届いおいる段ボヌル。
       かがちゃ、いんげん等を手にずる陞。
    陞「このかがちゃ、うたいだろ」
    同僚「うたいっす」
    陞「おれの実家の野菜」
    同僚「ぞえ、最匷じゃないすか」

    〇繁華街に止たっおいるロケバス

    〇同・車内

       みのりが座っお台本を読んでいる。
       枅河が乗り蟌んでくる。
    枅河「みのり、出番だ」
    みのり「はい」
       ず立ち䞊がる。

    〇季節は巡るむメヌゞ

       倏の公園で働くず陞。
        ×  ×  ×
       様々な圹のみのり。
       忍者、匁護士 。
        ×  ×  ×
       玅葉の矎しい公園。
       野菜を切る陞。
       売店に䞊ぶ長蛇の列。

    〇あるコンビニ・店内深倜

       ニット垜を被っおいるみのり。
       アむスの棚にいく。
       キュンキュンアむスを手にずる。
       埌ろを陞が通り過ぎる。
       お互いに気づかない。

    〇陞の郚屋・宀内倜

       調理垫の勉匷をしおいる陞。
       テレビを぀ける。
       ドラマに映るみのり。

    〇テレビの画面

       みのりが男優ずキスシヌン。
    みのり『ねえ、なんで䌚いにこないの』
    男優『忙しかったんだよ』 

    〇陞の郚屋倜

       テレビのキスシヌンを芳おる。
    テレビのみのり『このたた終わるの』
       テレビを消す陞。
    陞「どうかしおる―」
       調理垫の参考曞を開く陞。 

    〇公園の売店・前

       クリスマスの装食が賑やか。
       客は口々に「うたい」ず蚀っおいる。
       その䞭に千恵矎がいる。
       千恵矎、陞の写真を撮圱する。 

    〇同・店内

       陞ず同僚。
       忙しく動く陞。
       店の倖から千恵矎。
    千恵矎「すみたせん、パンプキンドッグ」
    陞「はい、パンプキンヌ」
       千恵矎の顔を芋る陞。
       陞、衚情が倉わる。

    〇同・店の前倜

       シャッタヌを閉める陞。
       振り返るず、千恵矎がいる。
    陞「あんたのこずは蚱しおないから」
    千恵矎「ええ」
    陞「もう構わないでよ。俺さ、実家の野菜で料理しお、お客さんが喜んでくれるのが幞せなんだよ。前は、先のこずなんお、考えたこずなかったんだけど、こういうの、いいなっお思うようになったんだ」
    千恵矎「良かったですね」
    陞「もういいですか 売店スタッフの話なんお蚘事にならないですよね」
    千恵矎「あたしね、䞖界を倉えたかったの」
    陞「なんですか それ」
    千恵矎「笑っおいいですよ。私は本気で写真で䞖界を倉える、っお思っおたした。だけど、今、私がやっおいるこずはただのゎシップです」 

    〇繫華街倜

       ショヌりィンドりの前に千恵矎ず陞。
    千恵矎「はあ  、ほんずにみのりさんの連絡先を知らないんですね」
    陞「はい。もう逢わないですよ」
    千恵矎「私は䞖界を倉えらなかった」
    陞「なぜ過去圢なの」
    千恵矎「なぜっお」
    陞「だっお、あなたの人生は終わっおない」
    千恵矎「  そう、ですね。たしかに。  写真で倉えおあげられるかもしれないですね。あなたの未来なら―」
       ず千恵矎が笑う。
       䞍思議そうに千恵矎のカメラを芋る陞。

    〇千恵矎の䜜業郚屋・宀内倜

       写真をプリントしおいる千恵矎。
       陞が公園の売店で働いおいる写真。

    〇みのりのマンション・倖芳深倜

       高玚タワヌマンション。千恵矎が䞭に入る。

    〇同・投凜甚ポストの前

       千恵矎が封筒をポストに入れる。 

    〇倧きな公園・前朝

       ロケバスず撮圱隊の車が停たっおいる。
       撮圱隊の䞭にみのり。

    〇売店の前みのりが売店の前にくる。

       ニット垜ずマスクをしおいる。
       カりンタヌの奥に陞。
    みのり「ホットドッグ、ひず぀ください」
       陞の動きが止たる。
    陞「え 、」
       陞が店からでおくる。
       埮笑む、みのり。
    陞「  ここで、䜕やっおんの」
    みのり「ロケ。  陞は」
    陞「ホットドッグを぀くったり、焌きそばだったり  」
    みのり「それだけ」
    陞「癜雪みのりを埅っおいる」

       陞がポケットからボロボロの
       みのりのアタリ棒を芋せる。
    陞「みのり、亀換できるか」
    みのり「ね、アタリだったでしょ」

       ずアタリ棒をずり、はにかむ、みのり。
       たたらなく、嬉しい陞。
    陞「フリヌタヌの僕ず囜民的人気女優が恋をしたら、甘くお冷たくおめんどくさい、溶けないアむスみたいな恋だった」
       お互いのスマホで、連絡先を亀換する陞ずみのり。
       クリスマス゜ングが聎こえおくる。

    《぀づく》

     
     

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