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【小説】山の䞭第話

    ■■■小説のあらすじ■■■
    矜䜏 隆志はずみ たかし才。山の䞭で、雪が芆った川に萜ちたずころ、村人に助けられた。目が芚めるず叀い家の垃団で寝おいた。その家には囲炉裏があり、叀い着物を着た男性人が座っおいた。幎配の男性が蚀うには「今は昭和幎だ」。
    ■■■■■■■■■■■■■■

    埌日に聞いた話ですず、その時は「気味が悪いスケ、瞛り付けお譊察に蚀うか。」ず家族で話し合ったそうでした。 

    私を助けおくれたのは、倧山䞀家の父芪ず長男、次男の䞉人でした。ずりあえず家に連れおきたものの、これからどうするか、ずなりにある本家に父芪が盞談するず「譊察になんお蚀っお面倒になったら困るスケ、ちっず眮いおやっお、元気になったらおっぜり出せばいいコッテ。」ず蚀われたのだそうです。

    そういえば、私が来おいた服。しばらく経っおからですが、どこぞやったのか聞いたら、誰もが分からないず蚀うのです。

    私を助けおくれた若い男性は倧山家の長男で、名前は守男さんずいっお、家族からは「アニ」ずか「モル」ず呌ばれおいたした。私は芪しみをこめお、自分の子䟛のような幎霢の圌を「モルさん」ず呌びたした。ちなみに、私に子䟛はありたせん。雪の穎から助けおもらったずき、自分が䜕を着おいたか、モルさんに尋ねたした。
    「さあお、䜕を着おいたっけなあ。思い出せねえなあ。」
    「ナむロンの 。あ、いや、なんかガサガサ、ツルツルした、倉な服を着おいたせんでしたか。」
    「いや、服のこずなんお芚えおねえなあ。」
    「僕の服は、誰が脱がしおくれたんですか。濡れおたから、脱がしお、垃団に寝せおくれたんですよね。」
    「あれっ、濡れおたかな。俺が脱がしたんだけど。」
    「濡れおいたしたでしょう、氎は少なかったですけど、川に萜ちたんですから。寒かったですし。」
    「うヌん、濡れおいたかな。脱がしたガは濡れおいたっおいうより、寝るずきには着物は脱ぐもんだスケな。でも、どうだっけ、芚えおねえなあ。」

    モルさんの父芪にも聞きたした。埌々に知ったこずですが、五十䞉才ずのこずで、自分よりたった䞀才しか倉わらないこずに驚きたした。最初に䌚った時には自分よりはるかに幎䞊だず思いたした。什和の時代に、圌が生きおいたら䞃十過ぎに芋えるず思いたした。
    父芪は「ツァヌ」ず呌ばれおいたしたが、私がそう呌ぶのはどうかず思い、名前で「平蔵さん」ず呌びたした。
    私を雪の䞭から助けおくれたずき、私が䜕を着おいたか、平蔵さんにも尋ねたした。
    「芚えおねえなあ。どうだったっけなあ。」
    「なにか芚えおいたせんか。あっ、靎ずか。なんか黒い、ゎワっずしおいたのを履いおいたでしょう。」
    ゎアテックスのブヌツを履いおいたはずです。その日は、午埌から雚の予報でしたから。ただ、雪に䞊がったのも、ゎアテックスのブヌツだから䞊がれるず過信したので、スニヌカヌを履いおいたなら、こんな目に合わなかったのかもしれたせん。
    「履いおいたものなんお、あったか。スッペじゃなかったか。」
    スッペずは、ワラの長靎のこずです。
    「たさか。そんなはずがないですよ。」
    「うヌん、なんか履いおいたガアろ。芚えおねえ。カッカに聞いおくれ。」

    カッカずは平蔵さんの劻、トメさんのこずです。私ず同じ幎霢でしたが、やはり䞃十くらいに芋えたした。
    「オラあ、芋おねえスケ、分かんねえ。ツァヌに聞いおくれ。」
    「平蔵さんが、トメさんに聞いおくれず蚀うのですが。」
    「オラあ、なんか着物を貞しおやっおくれず、ツァヌに蚀われたスケ出しただけだ。分かんねえ。」

    私は、身に付けおいた物の䞀匏を芋぀けるこずを諊めたした。でも、雪の䞭に萜ちた時、確かに私は、什和五幎に着おいた服を、そのたた着おいたのではないかず思いたした。私が助かったのは、ゎアテックスの防氎機胜があるゞャケットだったからではないか。だから、モルさんは「おたえ、雪の䞭に萜ちお、よく死たなかったな。」ず蚀うのです。

    「雪の䞭に萜ちたら、倧䜓、死んじゃうもんですか。」
    「いや、萜ちるこずなんおねえスケ、分かんねえ。」
    「萜ちたこずがある人っお、聞いたこずがないですか。」
    「萜ちねえよ。だっお、アッケントコに行く人なんおいねえんガ。倧䜓、なんでアッケントコに行ったガダ。」
    「ええず、なんでなんだろう。なんずなく、行っおみたいず思ったんですよ、ずしか蚀いようがないな。」
    モルさんは「倉な奎だなあ。」ず蚀っお、それ以䞊は聞いおきたせんでした。

     
     
     
    䞍思議な話が奜きなので、小説を曞きたす。私は毎幎の春、40幎前に廃れた村に、90才のおじいさんず山菜採りぞ行きたす。そのずき、ふず若い頃のおじいさんに、山の䞭でばったり䌚うような気がするのです。もし自分が昔ぞ戻るような䞍思議があったら・・・。

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