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King Gnuと「CDTVライブ!ライブ!」が「音楽番組におけるロックバンドの魅せ方」を革新したんじゃないかという話

    久々に地上波テレビの音楽番組を観て興奮したので書いておこう。4月28日に放送された『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)の特別企画「プラチナライブ」。この第一弾としてKing Gnuが出演。これ、かなり画期的なやつだった。プライムタイムの地上波テレビに「ライブハウス」の空間が出現していた。

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    本日放送!#CDTVライブライブ
    無料配信スタート😍
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    そして!今夜放送した#KingGnu プラチナライブの
    セットリスト大公開🌌

    この激アツライブ、
    配信で何度でも見れます!✨

    【本日放送のPart.1👇】https://t.co/togZ2J55X4

    ※Part.2以降は準備が整い次第順次配信! pic.twitter.com/L1NmWELaXX

    — CDTV (@TBSCDTV) April 28, 2025

    TVerでも5月5日まで見逃し配信してるみたいです。リンクはこちら。

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    https://tver.jp/episodes/epvopfpaih?p=356

    これの何が凄かったのか。

    まず一つ目は全12曲約1時間ぶっ通しのライブを見せる番組構成。MCも一回挟んだだけで、曲間の空白もなくひたすらパフォーマンスが続く。基本的にテレビの音楽番組って「いろんな人が次々と出てくることで飽きさせない」構成になっているわけですよ。なんだけど画面にはずっとKing Gnuのステージとオーディエンスしか映っていない。

    何より驚いたのは一度もCMを挟まなかったこと。途中の「白日」あたりで「あれ? これひょっとして?」と気付いたんだけど、最後までCM無しで終わった時には「すげえ、こんなことができるんだ」と思った。なので没入感が半端ない。この感覚、ちょっとサッカーの代表戦を思い出した。

    で、二ツ目はライブハウスの熱気をそのまま疑似体験させる演出。King Gnuが立っているのは特設のセンターステージで、それを800人のファンが囲む。後ろにはLEDのビジョン。新曲の「TWILIGHT!!!」はダンサーが目を引く演出になっていたけれど、基本的にはカメラはずっとバンドの4人を追っている。そしてオーディエンスの姿がかなり映し出されている。「ライブハウスのフロアからステージを観る視点」が多くフィーチャーされていて、なので沢山の手が上がっている向こう側に4人の姿が見える。

    そして三つ目は、フロアの熱量。歓声がとにかくデカいしめちゃめちゃシンガロングしてる。途中からは井口さんがマイクから口を離して歌をオーディエンスに任せる場面もたびたびあるんだけど、全ての歌詞とメロディを完璧に歌ってる。で、ここがすごく重要なんだけど、絶妙に「お行儀が悪い」んですよ。いわゆる”GLAYチョップ”的なリズムに合わせて腕を前後に動かす動きも見られるんだけど、邦ロックのライブやフェスでよく見るような「一糸乱れず」という感じのムーブじゃない。むしろ一人ひとりが自由にぶち上がってる結果としての熱狂が生まれている。ライブというのは演者とお客さんで作る空間、というのはよく言われることなんだけれど、これを「音楽番組の観覧客」で実現するのは相当画期的なことだと思います。

    参加された方のレポも興味深い内容だった。音楽番組の観覧募集をファンクラブから募るというのはよくあることだけど、そこから先の体験設計がポイントだったのだなと思う。

    https://x.com/king_gent_gnu_/status/1916819457621823541

    King Gnu CDTV 番組観覧に行ってきた精鋭800人のうちの1人として、当時の情報をできる限り共有させてください
    追加情報等あればリプ欄でじゃんじゃん教えてください!! pic.twitter.com/15FhlArzNv

    — ゲン👑🐃 (@king_gent_gnu_) April 28, 2025


    これ”第一弾”とのことなのだけれど、今度はどのアーティストがやるんだろう? 初回これだとなかなかハードル高い気もするが楽しみ。


     
    (しば・とものり) a.k.a シバナテン。音楽評論家。ジャーナリスト。1976年生。著書に『平成のヒット曲』(新潮社)『ヒットの崩壊』(講談社)『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)、共著に『渋谷音楽図鑑』(太田出版)。

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