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Photo bylemon_lemon_

一年に一度でも

    今日は七夕。

    織姫と彦星は、一年に一度だけ会うことを許されているという。

    子どもの頃は、それをただの切ない恋物語だと思っていた。

    でも今は少し違う。

    一年に一度しか会えないなんて悲しい。

    そう思う一方で、私はその二人が少し羨ましくもある。

    会えない時間は長い。

    きっと寂しいだろう。

    触れることもできず、声を聞くこともできず、同じ時間を過ごすこともできない。

    それでも二人には、次に会える日がある。

    一年後のその日を信じて待つことができる。

    どれだけ遠く離れていても、お互いが同じ空の下で生きていることを知っている。

    そして同じように、再会の日を待っていることも知っている。

    それはとても幸せなことなのかもしれない。

    人は会えないことそのものよりも、もう二度と会えないかもしれないという不確かさに苦しむ。

    待つことは苦しい。

    けれど、待つ先に誰かがいるなら、その苦しさには意味がある。

    一年に一度しか会えない。

    そんな運命は残酷にも思える。

    それでも私は思う。

    会えない時間さえ、二人を繋ぐものになっているのだろうと。

    遠く離れていても、

    同じ季節を見て、

    同じ月を見上げて、

    いつか会える日を信じながら生きている。

    その確信があるだけで、人は前を向けるのかもしれない。

    だから今日は少しだけ、織姫と彦星が羨ましい。

    一年に一度しか会えなくてもいい。

    その先に再会が約束されていることが。

    そして、自分を想いながら生きている誰かがいることが。

    空を見上げながら、そんなことを考えている。

     
     

    SHI-KA

     
     
    日常の出来事、自分と人との関係に向き合う過程を言葉にしています。 抱えてきた問題。きれい事ではない現実も書きたいです。 「同じように悩んでいる人がひとりじゃない」と思える場所になればいいな。 誰かの気持ちの整理や逃げ場になれれば嬉しいです。 ISTJ HSP ネコ型ロボット

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