
ガス臭かったので、ガス漏れ通報した話
麻辣湯デビューしたある夜のこと
麻辣湯を食べるぞ!と意気込んで、麻辣湯を食べに行った。流行ってるのは知っていたけど、食べるのはその日が初めてだった。
前々日からGoogleマップで探し始め、最寄り駅の隣駅にある麻辣湯屋さん、2つまで絞り込んだ。
どちらに行くかは決めないまま、歩いて向かった。都会のひと駅は近い。
ガス臭い飲食店
道すがら、こじんまりとした飲食店の前を通った。餃子が500円以下で食べられる、昔ながらの中華屋さん。ここには1度だけ食べにきたことがある。そのときは高齢の方が、調理も提供も1人で行っていた。
暖簾はしまわれ、店内は暗かった。明らかに営業は終了している様子だったけれど、店前の空気はガス臭かった。いつも通るときは、そんな臭いなんてしてこない。
ちょっと怖いなぁと思いながらも、隣町まで歩みを進めた。
到着
絞り込んだ2つから最終的な決定打となったのは、座席の造りだった。
カウンター席自体は好きだけど、目の前にスタッフがいる状況は得意ではない。そういうタイプの居酒屋では、気を張ってしまう。飲酒ペースが上がり、店を出たあとに酔いが回る。
お酒を飲む訳ではないが、カウンター席のみのお店を避けた。その結果、Googleマップのクチコミ評価が、その街で1番高い麻辣湯屋さんへ到着した。
自分で具材を選ぶのって楽しい!
このわくわくする体験込みで、人気になったんだろうな〜などと納得しながら、椎茸や牛肉やブロッコリーなどをボールに入れていく。
SNSで見かけて気になっていた「白とオレンジのやつ」も1つ取った。これ、とても美味しかった。
辛さはもちろん、1番低いレベル。私の限界ギリギリくらいで、無事に美味しくいただくことができた。
やっぱりガス臭い
腹ごなしも兼ねて、帰りも同じ道を歩いた。
件の飲食店の前を通る。やっぱり、臭い。
周りをキョロキョロする、誰かどうにかしてくれないかな。隣家の人が気づいてくれないかな。こんなに臭いのに。1時間以上ガス臭いのに。胸騒ぎを覚えながら家路に着く。
いつもと変わらない我が家には、いつもとは違う、生きた心地のしない私がいた。
お店の2階に店主が住んでいるかもしれない。爆発音が聞こえてきたら後悔する。密集地域だから隣近所も危ないだろう。
こんなとき、空想家の実力を発揮してしまう。
ググる
検索をした、「ガス漏れ どこに連絡」
結果は、火気厳禁、ガス栓閉めて、窓開けて換気
できることならそうしてる、うちのことじゃないんだ。
ページ上部に出てくるAIに「近所の飲食店 閉店後」と続ける。「そばから離れて通報せよ」とのこと。
Googleマップを開き、飲食店の住所をメモした。
子供のころに電話で、悲しい知らせを受け、怖い思いをした。電話は得意ではない。それでも今は、そんなこと言ってられる場合ではない。
めんどくさがられたらどうしよう、イタズラと思われるかな...という不安もあったけど、ガス漏れ通報専用電話へ発信した。
神対応の電話先
最初に、オペレーターの方が出た。
「もしもし」か名乗られたか、なにかひとことあった気はするけど、即座に「ガス臭いですか?」と聞かれた。
やっぱりガス臭は緊急度の高いことなんだ
&
あ、うちだと思われてる と思った。
かくかくしかじか説明すると、別の方へ繋がれた。「話は聞きました」と、ヒーローのように、よりガスに詳しそうな方が登場した。
先ほどのメモを手に住所と店名を伝え、補足情報も伝える。確認に行ってくれることになった。信じてくれた。
めんどくさがってると感じる瞬間は、1秒たりともなかった。むしろ通報に感謝してくれていて、傷つく覚悟を持って通話ボタンをタップして良かったと思えた。
その後
約40分後、携帯電話の番号から着信があった。
先ほどの2人とはまた別の、実際に現場へ行ってくれたヒーローからだった。
「家主に確認を取り、ガス栓の誤開放が確認されました」と。もう大丈夫であるという、報告の電話だった。最後まで丁寧🥹