
西国街道 山陽道3 西宮宿→大蔵谷宿
本格的に街道を歩きはじめて3年目、夏は歩く時間がまとまって取れるので、ぐいぐいと街道を進む事が出来ます。1年目は中山道、2年目は北国街道・三国街道、3年目に選んだ道は西国街道。
真夏の京都から下関まで約570km、猛暑との共存も年々コツを得てきましたが、身体と会話しながら西を目指します。
2023.07.17
1.西宮宿







西宮神社。
5時前なのでまだ閉門中。西国街道は中を通り抜けて行けるので、あ〜ぁ残念と思いながらも、神社の門が閉まっている姿って、なかなか見ることがないのでぼ〜っと眺めてました。
この門、何かで見た気がするなと思った瞬間、ギィ〜っと扉が開きました。

この開く姿をみて、もしやこれは、新年のNEWSで恒例の、今年の福男競争をやっている神社では?確か兵庫県だった気がする。

境内図には祭りのことは記されてません。違うのかなぁと思いながら拝殿の位置を確認して目指します。

途中から赤い門をふり返ると、間違えありませんこの風景!
開いた門の中から、福男目指して走ってくる韋駄天たちの姿の残像が蘇りました、ここです!

そして、このカーブで何人かの韋駄天が転ぶシーンが、お約束のようにNEWSで流されます。
朝から大満足、その先にポスターが貼ってありました↓




無競合で1番で拝殿に到着。
本日の福男になりました!ひとり気持ちよく一日歩けそうです。


右 コカコーラ陳列率4/36=11.1%



コカコーラ陳列率。
何故このような計測をしているのかというと、先月歩いた埼玉県熊谷市から秩父市に向かう秩父往還は、街道沿いに遺構が殆ど無さそうなので、近代文明を支えてきた自販機を"定線観測"してみようと考え、ならば全国に98万台あるコカコーラの自販機及び、沿道で見かけたコカコーラの看板や輸送車を定線観測する事に。
西国街道では初日の京都府内にはコカコーラの自販機が殆どなく、西日本はコカコーラ未開拓地域かと思っていたら、そんなことは無さそうです。どんな"定線観測"分析結果が出るか、楽しみにしていてください。
2.芦屋










芦屋市に入りました。
関東在住の私の知識では、大阪・神戸間に走る鉄道会社は、山側から阪急・JR・阪神の順で、地価の高さが山側の方が高いと聞いてました。
いま歩いている芦屋市、海側の阪神電車のすぐ隣を歩いてますが街が上品です。阪急電車沿線に行ったら、どのくらい上品になるなのでしょうね。





(陳列数20:最小記録!)


(最大&最小陳列数&最低陳列率記録 ※三冠達成!)



芦屋市内に入り、街並みの美しさに慣れ始めてきましたが、警察署まで洗練されてまいす。
殆どの警察署の建物の印象は殺風景なのは、意図的なのでしょうかね。






芦屋川を上流に向かって進むと、息をのむ様な邸宅が立ち並んでます。
素晴らしい景観です、ENEOSは茶色いカラーリングで景観に馴染んでます。
3.灘




神戸市に入りました。
今日はお昼過ぎの気温と身体の様子をみて、40km近く歩くか判断する予定。長丁場になりそうなので早めに距離を進めたく、朝食は15km程歩いた神戸・三ノ宮のカフェで、ゆったりと身体を冷やしながら頂くことに。
うさぎ好きネットワークの知人が、神戸付近のカフェなどにお詳しいので、お勧めのお店をいくつか教えて頂き、辿り着いた時間帯にオープンしている店に行く事にして歩きます。








神戸はダイエーのお膝元。
久々にダイエーの看板を見ました、昔と違うのですね。かつての流通ナンバーワン企業、今はイオングループ傘下ですが、全国に206店舗もあります。









只今の時刻06:47。
今日は海の日、祝日のせいか住吉川岸辺の遊歩道には、多くの方々が散歩を楽しんでいます。川の先には雲に隠れた六甲の山々が、こんな景色が近くにあったら散歩したくなりますよね。










白鶴酒造本社の看板が見えます。
本日歩き始めた西宮付近から神戸市内の一帯は、日本一の日本酒の生産地”灘五郷”と呼ばれています。
西宮寄りから、今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷、五つの郷があり、酒の銘柄は26もあります。江戸後期には江戸の酒の8割を供給したともいわれ、現在でも国内生産量の2割5分を占め、都道府県別では、兵庫県が1位、以下2位京都、3位新潟、4位埼玉、5位秋田の順となってます。

東灘警察署。
芦屋警察署と比べると殺風景ですが、警察署っぽいです。
4.御影








御影公会堂。
旧御影町が白鶴酒造から寄付を受け建設。戦災を耐え抜き、かつては神戸市民総合結婚式場として活躍し、震災時には避難所として活躍。市民と共に時代を生き抜いてきた素晴らしい公会堂ですね。











神戸市内に流れる川は、六甲山から大阪湾まで2~3kmしかありません。そのせいかもしれませんが、遊歩道が妙に綺麗に整備されてます。
ちなみに、この付近に酒蔵が多いのは、地上の川から流れてくる水ではなく、六甲山系から地下を通じで流れ西宮で汲み上げる"宮水"があるからです。










消火栓ってこうなっているのですね。初めて見ました。
見えることによって、この前に車を停めてはいけないとか、機能性が可視化できるなど、よい面が沢山ありそうです。









神戸のアーケード街。
今から40年位前、小学生の頃兄と二人で神戸のEXPO博覧会に冒険旅行に来た時、神戸はアーケードが沢山あったなぁと、感心した事を想い出しました。アーケードって、何か人のあたたかみを感じますね。
5.三ノ宮









三ノ宮駅に向かう商店街。電柱が鉄筋剥き出しです。見た感じがかなり古いので、阪神淡路大震災でも倒れなかったと思われます。






にしむら珈琲店。
にしむら珈琲店。
うさぎ大好きネットワークの知人に、カフェを何件か紹介して頂いた中の1件。ちょうど西国街道沿いにあり、お腹が空いた08:47に入店。素晴らしいお店でした。ご紹介ありがとうございました。
既に4時間歩き熱くなった身体をお店で冷やしながら、1時間ほどかけてゆっくり食事を終え、店を出るとなんと、10人以上が熱い中日傘をさして並んでました。















南京町。
20年位前に仕事で来た時は、こんなにお店がなかった記憶があります。朝の10時ですが小籠包のお店に大行列。
横浜の中華街もそうですが、かつての2~3倍の規模感になっている感覚です。



本高砂屋・風月堂本店。
凄いですね、全国区の菓子店が二軒立て続けに登場。元町商店街恐るべし!






街道歩きのときは、和洋菓子屋さんの”定線観測”をしていますが、神戸にはたくさんあります。









神戸駅。
東海道本線の終点、ここからは山陽本線に路線名が変わり、西国街道の終点、下関までご一緒します。














身体が熱くなってきました。
こんな時は先を決して急がず、公園の木陰でひっそりと熱を下げます。






6.長田








只今の時刻は12:02、もっこすが気になりますが、明石宿まであと20km弱歩くので、もう少し距離を稼ぎたいので我慢。これから一日で一番熱い時間帯に突入していきます。



イートインでおやつを食べて、氷を頂いて首の後ろ・脇の下を冷やしながら歩きます。




街道を歩いていると、10mですら余計に歩きたくないものです。
悲劇が起きます。あれれ、さっき阪神高速潜ったけど、まだまだ先のはず、そんなわけ無い、あぁ、道間違えている。
途中曲がらなくて良い交差点を、何故か90度左折してました。あぁ3~4kmのロス。一番熱い時間帯に精神的ダメージが大きい…。感覚を過信して歩き、地図の確認をサボるとこうなります。あぁ…これも含めての街道歩きです。
気を取り直して一歩一歩、進みます!


"もっこす"は子どもがいて、更に2号店に増えてます。
食べたいですが、道に迷っている最中、元の道に戻らねばなりません、我慢我慢。








シーサーの台座が琉球石灰岩。
沖縄ですと当たり前の様に、琉球石灰岩が外壁などに使われていますが、内地では極めて珍しいです。神戸は沖縄からの移住者が多かったので、その影響でしょうかね。
灰谷健二郎さんの"太陽の子"という、神戸にある沖縄料理屋さんを舞台にした小説を想い出しました。灰谷さんの本は何度読んでも心に響きます。



これ以上歩くと昼食難民になりそうなので、大好きな町中華で小休止。
塩分補給をたっぷりして、お店で空のペットボトルに水を汲んでいただき、いざ出発!
7.須磨












月見山。
素敵な地名ですね。近くには須磨離宮公園があります。離宮と名が付くので深い歴史がありそうなので調べてみると、かつてこの地には宮内省管轄の武庫離宮があり、後に明仁上皇御成婚記念に、須磨離宮公園として神戸市に下賜されます。


須磨の海水浴場が近いので、海水浴グッズを販売するビーチショップがあります、いいですね~。













駅前交差点。
ちいさな間口の商店が所狭しと並んでいます。近年、駅前の一等地は用地が買収され大型商業施設に建て替えられる傾向にある中、こういった風景は何だか懐かしく感じますね。


あと少しで海が見えてきます。
この曲線の先にきっと見えてくる、大阪湾のキラキラ輝く水面が楽しみです!















しばらくの間大阪湾を右に、国道2号・山陽電車・山陽本線と並行して進みます。電車からの景色もさぞ美しいことでしょうね。次回歩く時にこの区間を乗るのが楽しみです。




街道を時速4kmで歩いていると、新しいビジネスモデルが目に飛び込んできます。”家族葬”と書かれたセレモニーホールもそのひとつ。これから団塊の世代がお世話になるマーケット、悲しいですが需要はありますね。
8.垂水

警備員さんが駐車場に配置されているつり具屋さん、目の前が大阪湾なのでかなり混み合うのでしょうね。








大きな橋は、どうして人を魅了するのでしょうか。
普通に考えたら自然の景観を損ねるのですが、橋を架ける場所が名勝などでない限り、思っている以上に反対が少ないのかもしれません。
瀬戸内海の小さな島の出身者の話で、なるほどと感心した話があります。本州と橋が架かった影響で、便利になり若者が島に帰ってこなくなった、という洒落にならないお話し、それはあり得るなぁと思いました。



海神社。
今日はお祭り、まだ時間帯が早いせいか、町中の中学生が集結しているのかと思うくらいの賑わいでした。出店がでているだけなのに、どうしてこんなに人が集まるのか、神がかり的な祭りのマジックですね。






ようやく陽が傾き、十分まだ熱いのですが、涼しく感じてきました。この先は明石大橋を潜り、目的地の明石宿に到着します。
9.舞子










明石大橋、どこからみても絵になります。吊り橋の曲線部分が人口建造物でありながら、重力に身をゆだねている自然な感じが、人間に生理的嫌悪感を与えないのかもしれません。たくさん撮影した中から、選び抜いた10枚をアップしました。









大学のゼミ生が淡路島の高校に船で通学していたので、今日は所々の風景をLINEで送ると、本人は神戸・西宮・明石に住んでいたらしく、驚いていました。
この景色を見ながら、春夏秋冬4年間、明石海峡を船で渡り高校に通学していたとは、大変だったとは思いますが羨ましくなりました。
10.明石宿








BBQの香りと群衆の歓声が聴こえてきます。
歓声は上野公園の花見の如く、賑わいは沖縄のビーチパーティの如く、楽しそうなオーラが漂っています。山陽本線朝霧駅前、3階建て600人以上が楽しめるBBQ場、目の前は大蔵海岸、明石海峡大橋が眺められる完璧なロケーション、素晴らしい!










うだつ(卯建)のある家。
明石宿にはうだつのある家が多く立ち並んでいます。隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁などをうだつと呼びます。
お金が無いと建てられないので、「うだつがあがらない=ぱっとしない」の様な慣用句の語源でもあります。
















宿泊先が桝形の角にあり得した気分。
お腹が空いたので夜の街に繰り出します。









あぁ今日は歩いた・・・・
明日は目覚ましかけず、適当に起きて適当なところまで歩いて帰ります。