
秩父往還1 熊谷→寄居
中山道の熊谷宿から甲府まで続く甲州道中の裏街道。熊谷をスタート、休日の合間にまずは秩父を目指して、夫婦でのんびりと歩きます。
2023.06.18
1.スタート地点まで

最寄り駅近くの最安値駐輪場。
目測で約50坪の土地に130台ある駐輪スペースがあり、平日は満車になります。
満車は凄いなと思いつつ、月間の収入を妄想してみました。
稼働率100%平日を20日、稼働率30%の土日祝を10日、1日1回転で見積もると、月間の利用台数3,000台・稼働率75%・収入240,000円。電子マネー手数料・精算機リース代・保守管理・税金などをざっくり30%と見込んで差し引くと、150,000円くらいは利益が残ります。
副業や定年後の収入としては悪くないですね。

与野駅から京浜東北線→高崎線と乗り継いで、熊谷宿を目指します。


1948年熊谷商工高校にラグビー部創部。
1967年の埼玉国体ラグビー会場に熊谷が選ばれた事に端を発し、競技普及の為にラグビー経験者の高校教員採用や体育の授業での導入など、ラグビー文化が浸透し始めます。
1990年熊谷工業全国制覇。
2000年全国高校選抜大会会場。
2019年ラグビーワールドカップ会場。
2021年ワイルドナイツのホームグラウンドが、隣の群馬県太田市から熊谷市に変更。
75年に及ぶ歴史の中で、ラグビータウン熊谷は、着々と進化を遂げてきてます。



秩父往還の起点まではしばらく、中山道の近くをぶらぶらと歩きます。
熊谷宿付近の細かい街道レポートにご興味がありましたら、2021年4月に歩いた際の記録をご覧ください↓
2.星川通り

熊谷は仕事で何度も来ており、来るたびに眺めていた星川沿いの風景が素敵すぎて、星川沿いのお店で会食をした時は、妙に興奮していたことを思い出しました。
一昨年中山道を歩いた時は、星川がルート上に無く満喫できませんでしたので、本日は川沿いを楽しみながら歩きます。




星川行こうよプロジェクト。
実験的に行なっているようで、浮舞台風通路を歩くと、重みで沈んできてスリル満点。自己責任で楽しんでください、との説明文が心地良かったです。


荒川から流れる大里用水が星川と呼ばれており、今から約400年前の江戸初期に作られています。



NEWSによく出る温度計



なんと八木橋百貨店の中を、中山道が貫通しています。建物の中に街道が残っている不思議な空間。
前回歩いた時は、開店の10時に合わせて熊谷に到着しました。その時の画像を紹介します↓


化粧品と和洋菓子売り場が混在する不思議なフロアの真ん中を貫通しています。
貴重な地方の百貨店、いつまでも続いていて欲しいです。






熊谷宿は空襲の影響で街道の雰囲気が殆ど残っていませんでしたが、一番街商店街は、昭和の雰囲気が見事に残っています。昭和風の建物を全て撮影して、店主にインタビューしたら、ちょっとした写真集が出来そうです。


束の間の中山道でした。早く京都から江戸に向かって歩きたいです。
3.秩父往還追分

星川・中山道、ぶらぶらと40分ほど歩いて、ようやく秩父往還に入ります。しかし今日は暑い、しかもここは熊谷、今年一番暑い日かも知れません。1ヶ月ぶりの街道歩きは暑さとの戦いの様相を呈してきました。

秩父往還は市販の地図がないので、困った時の旅のお供、「日本の街道地図と走り歩き旅」を切り貼りしてきました。
文科省が都道府県の教育委員会に指示して制作した地図、100m刻みで印がしてあり、1km毎に起点からの距離が記されているので、とても使いやすいです。
ご興味がある方は是非ご覧ください↓





マクドナルドの朝メニューに、ハンバーガーとフライドポテトがありません。滅多に入らないので、ハンバーガー楽しみにしていたのに…
調べたところ、マフィンとハンバーガーは同じ機械で作っており、温度の関係などで同時に作れないからだそうです。案外とシンプルな理由でしたね。


今日歩くエリアはうどん文化が強いと思われますので、うどん屋さんを撮影し続けてみます。

4.和製ピラミッド


円福寺の墓地の隣に、ピラミッド型の供養塔が。あちこち歩いてますがこのような形の塔は初めて見ました!どうやって作ったのだろう。





この水路、荒川から流れてきていると思われ、地図を下流に辿っていくと、分岐や暗渠を経由して、先ほど歩いた星川につながっているようです。
水が独特の色で、緑がかった薄い灰色、綺麗なんだか濁っているのか、よくわかりません。




田植えが終わったばかりの水田。
関東地方はゴールデンウィークの頃に田植えをする一毛作農家が多いのですが、いま田植えをしているという事は、小麦と稲の二毛作農家だと思われます。
ちなみに上の画像に写っている家内は、今回も田んぼに住む生き物を探索中。

トラクターが通過した後からは、様々な鳥がおいしい餌を探して、ゾロゾロとついていきます。
上の画像に小さく写っていますが、その光景が、日本昔ばなし風で、何とも滑稽でほのぼのとしてて癒されます。










またもや和製ピラミッドが、この地域の風習かと思い、その後も何ヶ所か墓地がありましたが、和製ピラミッドはありませんでした。
それにしても本日の行程上には、墓地が多かったこと、何故なのでしょうね。石灰石の産地でセメントが取れるから、そんなわけないですね…
そういえば、和製ピラミッドもセメントで固めてました。
5.カブトガニ





セメント工場が見えます。
日本を支える白い岩、秩父には石灰岩の山々があり、周辺はセメント関連の産業で栄えました。この先に遭遇すると思われるセメント文化が楽しみです。



この生き物には驚きました。
子どもの頃は、水田地帯の中の町で育ったので、よく田んぼで遊んだりしてましたが、こんな生き物見た事ありません。生き物大好きな家内も興奮気味。
調べてみたらその名はカブトエビ、準絶滅危惧種、特定の水田に住み、1~2ヶ月くらいの短命。まだまだ知らない生き物はたくさんいますね。








大栄神社は、伊勢神宮の本殿と同じ様式の神明造り。ひっそりとした中に佇む堂々とした姿に惚れ惚れします。
境内にいた青足カミキリ、これも初めて見て、嬉しくて捕まえて遊んでたら思いっきり噛まれ、子どもの頃の痛みを思い出しました。


コカコーラ自販機が、なんとなく気になってきたので、定線観測を始めてみます。どんな発見があるのか、それとも何もないのか、楽しみです。











カブトエビがまたいました。遭遇できたのも街道の神様のご褒美かなぁ。この先もどんな出会いがあるか楽しみです。
6.赤城山




赤城山がこんなに近いとは、知らずに歩いてました。
街道を歩いていると、山の形が自然と頭に入ってきて、やがて道標となります。何故山の形が頭に入るか、それは時速4kmでしか前に進まないから。じわじわと山の稜線が変化し、じわじわとその姿が前方から横に、横から後方に移っていきます。




コカコーラの自販機、横から見るとロゴの文字が上半分しか描かれていません。これでも伝わるところが1世紀以上前から変わらないコカコーラのデザイン力の賜物ですね。
半分しか描かなくても伝わるロゴマークって、世界にどのくらいあるのでしょう。






2年間で2,500km以上歩き、数えきれないくらいのバス停留所を見てきましたが、立看板タイプのバス停は初めて見ました。
バス停留所といえば今から14年前の夏、新潟県十日町市で3年に1度開催される大地の芸術祭のアート作品巡り用のバスを走らせた時、柱に看板を打ち付けてバス停を作り、地権者を訪問し設置許可を頂いた時の事を思い出しました。
バス停留所は当たり前の存在の様に何気なくありますが、そこに設置するまでの手間や、表記する内容の責任の重さ、デザインなど、ヒストリーを想像すると結構面白いです。
7.綺麗な牛舎





幼稚園から高校まで、茨城県猿島郡総和町という、電車の駅も大型スーパーもない長閑な町で育ちました。
豊富な水田や畑に加え、養鶏場・養豚場・酪農場も揃っており、臭いで鶏・豚・牛の判別が出来るようになり、今でも身体が覚えてます。
余談ですが豚の牧場があって、繁殖期の夜中には、2km以上離れた自宅まで雄叫びが聞こえてきて、季節の風物詩の様に聴いてました。今だったら騒音公害ですね。
臭いの話に戻り、餌の種類によりキツさが異なり、個人的には鶏→豚→牛の順にキツさが和らぎます。牛は牧草しか食べませんので、少ししか臭いません。

上の画像の牛舎、全く臭いません、全くですよ。頻繁に出しているはずの糞もあまり見当たらずこれは奇跡としかいえなくて、相当の頻繁で糞の掃除をして、牛は純度の高い牧草しか食べていないから、だと推測されます。
丁寧に飼育されている、幸せな牛たちなんだなぁと感動してました。




道が退屈でしたので、一本脇道を歩くと、いろんな発見があります。
すれ違ったトラクター、普段車輪を見る機会があまり無いのですが、自転車みたいに細くて、田んぼを傷つけない究極の構造設計なのでしょうね。





農家の専門店こいけや。
切株に腰掛ける農夫の姿がロゴマーク。この店で買いたくなるデザインですね。

化粧室には"こいけやだより"が貼ってあります。お客様を大切にしている企業姿勢が伝わってきます。











二十二夜塔がありました。二十三夜塔はよく目にしますが、二十二夜塔は珍しく、埼玉県北西部・群馬県中西部に多く分布しているそうです。
数字が記されている石碑は月待塔と呼ばれ、月を拝み飲食を共にし、悪霊を追い払う行事を毎月記された月齢日の夜に集まり行う。
二十二夜塔は女子限定のため、この日はさぞかし賑やかな女子会だったのでしょうね。
8.セメント文化





セメントの産地なので、コンクリートの工場がありますね。それにしてもこんなに多くの土管、見たことありません。土管見るとドラえもんを思い出すのは、私だけでしょうか?
ちなみに、日本の下水道普及率は約8割なので、まだまだ伸びしろはあります。ちなみに下水道普及率とは、生活排水などの下水道が使える人口を、その地域の人口で割った数値だそうです。









この付近は深谷市に合併される前は花園村。埼玉県黒豚発祥の地なので、この後も豚を売る店がいくつか目につきました。
9.真夏日の歩き方






今日は真夏日で、熱い街熊谷から歩いてきたので、身体の蓄積熱の上限がそろそろ限界に達しそう。こんな時は迷わず身体を冷やします。運良くスーパーがあったので、イートインコーナーでクールダウン。
真夏日の街道歩きは、水分補給だけでは体力回復が追いつかないので、コンビニ・スーパー・神社など、急ぐ気持ちを抑えて目についたら休む、が鉄則。
一昨年中山道加納宿で猛暑日に熱中症を経験し、昨年川越街道で猛暑日に歩き、熱中症にならない方法を習得しましたので、ご興味がある方はこちらをどうぞ↓



ここは旧花園村。本日のスタート地点がラグビーのまち熊谷。花園といえばラグビー場、そしてこの後向かう秩父は、秩父宮ラグビー場と名前が被ります。ちょっと無理がありますが、秩父鉄道はラグビーにご縁があるのかもしれません。
10.寄居








上の画像のコンクリートミキサー車の車庫、よく見ると車の前に巨大な車止めが置いてあります。どう見ても盗難防止の、すぐ足が付きそうですが、誰か盗もうとしているのか、摩訶不思議な光景でした。













今年は各地で四年ぶりの神輿が上がります。私は神輿担ぎが好きで、先月久しぶりに担ぎました。久しぶりすぎて、張り切って担ぎすぎてしまい、3日くらい心地よい筋肉痛に全身が包まれてました。









朝顔まつりのポスターに、主催・朝顔「團十郎」を楽しむ会と記されてます。
ポスターに写っている赤茶色の朝顔が、「團十郎」。由来は市川團十郎が関係してますが、諸説あるようです。こんな素敵な色の朝顔、見たことないです。

















秩父の風物詩石灰石の貨物列車、この付近以外では見かけない気がします。どこまで運んでいくのでしょうか?













本日の目的地樋口駅まで、あと一駅・あと一里が、最近仕事がハードで寝不足が続いており、加えて久々の真夏日の行軍に体力を奪われて歩けませんでした。情けない…
次回は秩父を目指します。