
東海道 復路3 大津宿→草津宿
31年前、卒業旅行で東海道を江戸日本橋街道のから京三条大橋まで歩いたので、今回は江戸に向けて歩きます。
調べたところ、大坂高麗橋が起点の様なので少し長めの、東海道"五十七次"の独り珍道中を始めます。
2022.12.03 前編
1.スタート地点まで

一日目は40km以上歩く予定、この時期は日が短いので、大津宿に前泊します。
職場が成田空港に近いので、成田に寄り道してから空路大阪に飛ぶことに。







大阪伊丹空港から大津に向かう途中、奇遇にも明日から中山道の愛知川宿から草津宿を目指す、街道仲間の大谷夫妻と一献。
京都タワー麓の雑居ビル地下にある、かなり入りずらい店に勇気をもって飛び込んだら大正解。
日本酒愛に満ち溢れた店主が一人で営むカウンター7席で、京都の地酒しか置かない店。注文すると注ぐ前に、酒蔵の家族構成まで説明できるマラソン解説者”増田明美”レベルの蘊蓄にただただ唖然。また行きたくなる店で夢の様な時間を過ごしました。




宿泊先まで深夜の東海道を歩きます。










夜の街道歩きも良いものですね。
日付が変わってしまいかなり冷え込んできました。
今朝は4時に起きてワールドカップ日本vsスペイン戦を観戦していたので、長い長い一日でした。
2.大津宿








気温0℃、昨年歩いた冬の奥州道中以来の寒さ。
とはいえ、汗をかく夏よりも寒い冬の方が、肉体的にははるかに楽です。






鍾馗(しょうき)さんがいました。
道の突き当りにある家の屋根に鎮座している厄除けの飾り瓦。中国から伝わり、近畿・中部地方に多いのですが、今年の8月に北国街道を歩いた際に、信濃國の丹波島宿の中心地の家々の屋根に鎮座しておりました。
詳しくは、北国街道4をご覧ください。















和田神社のいちょう、紅葉もそろそろ見納め。
昨年夏に中山道を歩いたルートを逆に歩いているので、復習の様な感じで歩いています。逆の風景ですが道は覚えているものですね。
3.膳所








膳所神社の表門は、明治に入り膳所城が廃城になった後に移築した城門。
膳所の名前の由来は、天皇の食事を作る「御厨」(みくりや)が膳所に定められたから、いい地名ですね。








城下町中なので、桝形や鍵の手が、この先も暫く続きますので、地図や表示をきちんと見ていないと、道に迷いそうになるので要注意。
大津市内では街道に負けじと、京阪電車もクネクネ走ってますので、合計で6度も交わります。








京都や大津に入ると沿道に多くのお地蔵さんの祠があり、路傍や街角のお地蔵さんは辻地蔵とも呼ばれ、道祖伸信仰として住民から親しまれています。
昨年2021年8月23日に中山道を京に向けて歩いたいた日が、年に一度の地蔵盆と呼ばれる地蔵菩薩の縁日。
その時は次の画像の様に色とりどりの提灯やお供え物が飾られ、お坊さんがお経と唱えたりしています。

地蔵盆の街の様子、詳しくは上記の記録をご覧ください。
4.琵琶湖








少し寄り道して琵琶湖湖畔に。
往時の人々もこんな感じで寄り道していたのでしょうね。湖面から湯気が立ちこめていて幻想的な眺めでした。










もう師走に入ったのですね。
道沿いの様々な正月飾りを観るのが楽しみになってきました。
5.瀬田唐橋








瀬田の唐橋、なんとも言えない存在感が滲み出ています。交通の要所、戦の度に焼かれていたのですね。









たにし飴の店舗がいい雰囲気を醸し出してます。どんな飴か調べたところ、たにしが入った飴ではなく、たにしの様な形をした飴でした。











住宅地の中に、程良く街道の雰囲気が残る道を東に進みます。
6.弁財天








月輪池。
昨年夏に歩いた際は、緑の穂のような植物が鬱蒼としてましたが、色を失って殺伐とした冬の装いにびっくりしました。
街道は季節・時間帯・天候によって変わりゆく表情が楽しめます。












弁財天神社が池の中央の島に建立。
隣にセブンイレブンがあったので、コーヒーを飲みながら眺めていると、地域の方が箒と塵取りを持って丁寧に掃除をしてました。
島に梟の様な姿で休んでいる鳥がいたので、何でしょうね?などとお話し、「お気をつけて」とありがたき一言をいただきお別れ。

そういえば、昨年の夏は蓮の葉が池一面を覆っていた気がしたので探してみると、やはりそうでした。
さぁ、あと少しで草津追分です。
7.野路











この付近は野路(のみち)と呼ばれ、平安から鎌倉時代は宿駅でした。野路という優しい地名の響きが心地よく、歩いていてもほっこりしてきます。
8.急がば回れ










子どもが飛び出してくる注意喚起の看板、"飛び出し坊や"と呼ばれていて、グッズも販売しております。
滋賀県は飛び出し系の看板がお気に入りの様子で、高頻度で様々な種類の看板を目にすることができます。




矢倉立場の分岐は、諺の"急がば回れ"発祥の地。
この地から大津宿目指す人々は、右から琵琶湖に出て"矢橋の渡し"で湖を渡る近道で行くか、陸路瀬田唐橋を経由して遠回りするか、思案した場所。
近道を選ぶも湖上が荒れたり風待ちで待たされると、遠回りの方が早かったりしたそうです。
やばせの舟ははやくとも
急がばまわれ
瀬田の長橋
当時はこの様に詠まれてました。





前方に草津駅前の高層マンションが見えてきました。
草津川を渡り草津宿に入ります。
9.草津宿










草津宿は草津観光ガイド協会会員が、屋号と当時の職種を記した大きな表札を掲示してます。何らかの形でガイドが出来る仕組みなのだと思われます。
素晴らしい取り組みですね。













草津宿には、田中九蔵本陣と田中七左衛門本陣、二つの本陣があり、現在公開されているのは後者。
今回は時間がなくて立ち寄れませんが、昨年見学した感覚では国内最大級の規模です。





右東海道いせみち
左中仙道美のぢ

中山道との追分です。
この先は30年ぶりに歩く区間、記憶はほぼ残っていませんので、楽しみです!