
奥州街道 松前道19 五戸宿→七戸宿
2025年春、薩摩街道を南下し鹿児島の地に辿り着きました。
次はどの街道を歩こうかと迷っていた頃、還暦を迎えた街道歩きの仲間から体力のピークの話をよく耳にする様になります。
現在57歳、体力があるうちに歩ける道を考えたら、一番過酷な道が頭に飛び込んできました。
いざ出陣、津軽半島最北端の三厩まで行けるか、年齢との戦いが始まります。
2025.09.12
1.五戸宿

宿のフロントに仙臺四郎さんが居ました。
朝から拝めるなんて、運が良い一日の始まりです。
挨拶をして出立します。
仙臺四郎とは、江戸時代末期~明治中期に仙台に実在した人物で、生家は鉄砲職人。
彼が立ち寄る店は必ず繁盛し、抱く子供は丈夫に育つ、と噂が広がり大変な人気者だったようです。
今では仙台市内に限らず、東北全域で目にする事ができます。
最初に仙䑓四郎を目にしたのは3年前の1月です。
奥州道中の最終日に白河の関を超えて、福島県に入ってから入店した白坂宿のラーメン屋でした。

福島県白河市

福島県白河市

福島県白河市
なかなかの存在感、噂によると下半身は何も身にまとっていないそうです。
奥州道中ではじめて仙臺四郎に出会った時の記録はこちら↓

仙臺四郎の話は終わりにして出発します。



神社幟が聳え立っています。
いい雰囲気ですね。


昨日参拝した、浅水宿の浅水城址にある八幡宮には、神社幟が4本立っていました。

青森県五戸町

青森県五戸町
宿場町を見下ろす、高台の城跡に聳え立つ神社幟は、町の人々をあらゆる敵から護っている様でした。
浅水宿八幡宮を訪れたた時の記録はこちら↓



町民運動会。
運動会のスケールが大きいですね。
旧市町村別の戦いが盛り上がりそうです。








朝から歩き始めて、南部せんべいの店が3件もありました。
南部せんべいの名の由来は、南部藩の中で広がったから。起源は諸説ありますが、南北朝時代に長慶天皇が八戸地方を訪れた際に、献上する食事に困った家臣が農家からそば粉とごまを手に入れ、自身の兜で焼き上げたという説が有力です。



見覚えがあると思ったら、昨夜の寿司屋でお会いした五戸町長でした。
昨夜の様子↓



青森県に入ると、建物の大きさが二回りくらい大きくなります。
自然の風景や建物の大きさなど、まるで北海道を歩いている様です。












昨日あたりから、杉か檜か青森ヒバと思われる壮大な森が、あちこちに広がっています。

国道4号に合流しました。
只今の時刻は金曜日の06:36。
この付近は歩道がないのでとても危険、なだ早い時間なので交通量が少なめですが、日中はかなり歩きづらいと思われます。
2.法伝寺宿



縁石の左右の隙間から、根性コスモスが咲き乱れ、歩道に花を添えていました。
近隣の方々がコツコツとお手入れをしたと思われます。いつまでも眺めていたくなる風景でした。



気温17℃、肌寒さを感じるくらいです。

道路標識が、戸だらけです。
果たして、戸が付く地名はいくつあるのでしょうか。
一戸町 岩手県
二戸市 岩手県
三戸町 青森県
四戸 該当なし
五戸町 青森県
六戸町 青森県
七戸町 青森県
八戸市 青森県
九戸村 岩手県
岩手県北部から青森県に集中しています。

いずれも南部藩の領地内であります。
番号の付け方については、支配した順番や馬の牧場を開拓した順番など諸説ありますが、いまだに解明されておらず。
奥州街道では六戸・八戸・九戸は通りません。
欠番である四戸は、上の地図の三戸と五戸の中間にある、浅水宿ではないかとの説があります。
ちなみに本日歩いて行く、五戸と七戸の中間にある十和田市には、数字の十が入りますが、関係ないと思われます。










この先よ道が倒木と藪につつまれ、前進できそうもなかったので引き返す事に。
街道歩きで山道を引き返すことはよくある話なのですが、奥州街道では初めてでした。


奥州街道の終点、青森まで79km。
100kmを切り、青森の背中が見えてきました。
しかし安心してはいけません。
今回の行軍のゴールは津軽半島北部の三厩、青森から更に80kmも北上します。
3.藤島宿





上の画像の店、売り物の組み合わせになんとも言えない違和感があります。
焼鳥の間にネギではなくメダカが挟んであったりして。



にんにくの種植えは9月。
上の画像の耕された畑は、おそらくにんにく畑です。

赤とんぼが右手にとまりました。
離れる様子がなく可愛いのでそのまま歩き出したら、10分くらいこの姿勢でお供をしてくれました。
嬉しかったです。








ハクチョウが飛来するのは冬かと思っていましたが、この時期でもいるのですね。
ハクチョウといえば、2023年の冬に奥州道中の復路を歩いていた時に、街道から1.6km離れた場所に羽田沼という、ハクチョウが飛来する沼があるとの看板が出ていました。

栃木県大田原市
街道から1.6km、往復すると3.2km。
わざわざ歩いたのに、ハクチョウが飛来していなかったら精神的打撃が大きそう。

栃木県大田原市
行くか行かないか悩んでいましたが、地元の小学生が描いたと思われる看板をみたら、行かない訳にはいきません。

栃木県大田原市
いましたいました、求愛しています。

栃木県大田原市
泳ぎ方が実に優雅。
チェロとピアノの音が聴こえて来そうです。
ハクチョウを堪能した時の記録はこちら↓


御幸橋由来の碑を読むと、奥入瀬川はかつては相坂川と呼ばれていたそうです。
相坂川は1993年に景観保全・水利事業・発電・農業開発の総合的管理や、地域認知度の向上など複合的な要因に基づき、奥入瀬渓谷で俗称として呼ばれていた奥入瀬川に変更したそうです。
川の名称変更は、普段気にしていないので聞いた事がありませんが、珍しいと思われます。
相坂川はネーミングの変更によって、流域の認知度やイメージが高まり、奥入瀬川の米や、奥入瀬川が見える宿、など複合的な経済効果が生まれそうです。
4.一本木











ABC-MARTの店内に、”秋の行楽” ”歩く特集”の文字が見えます。
歩く目的が、ハイキングや登山だと思われますが、街道がその仲間入りする日がいつか来ると信じています。
私はその日まで、歩き続けて記録を投稿し続けるのでしょう。




十和田市内は宿場町ではなく、碁盤の目状に区画整備がされており、街道らしい風景を楽しむ事ができません。








とうてつ駅そば。
2012年に廃止になった十和田観光電鉄の十和田駅ビルにあった駅そば。
十和田駅廃止後に十和田市中央バス停前に移転し、現在も営業しています。


夢グループの販売会、お二人が来たらかなり盛り上がりそうです。
夢グループの石田社長は、福島県福島市の出身です。



5.十和田市現代美術館
街道から逸れて少し寄り道をします。
ずっと楽しみにしていた、現代アート鑑賞の時間です。
路上にあるアート作品と美術館のアート作品を順番に巡ります。
先ずは路上アート。

(カ エルヴィン・ヴルム/オーストリア)

(エルヴィン・ヴルム/オーストリア)

(草間彌生/日本)

(インゲス・イデー/ドイツ)

こちらの馬の乗り物は作品ではありませんが、面白かったので紹介します。

(椿昇/日本)


(チェ・ジョンファ/韓国)

右:オクリア( ポール・モリソン/イギリス)

(ロン・ミュエク/オーストラリア)

(塩田千春/日本)

( オノ・ヨーコ/日本)
上の画像の作品”念願の木”には、願い事が書けるので、覚悟と感謝を記しました。


(トマス・サラセーノ/アルゼンチン)

(アナ・ラウラ・アラエズ/スペイン)

(栗林隆/日本)

(ソ・ドホ/韓国)

(ジム・ランビー/イギリス)

(ボッレ・セートレ/ノルウェー)




(レアンドロ・エルリッヒ/アルゼンチン)

(ラファエル・ローゼンダール/オランダ)
楽し過ぎて街道のことを忘れかけてました。もう一回観たかったですが、我慢して街道に戻ります。
6.三本木








鈴尾(すずお)とは神社や寺院で参拝の時に鳴らす、本坪鈴(ほんつぼすず)に繋がっている紐。
三本木稲荷神社には鈴尾が11本もありました。
鈴を鳴らす理由は、いつも眠っている神様を呼び覚ます、邪鬼を払うなど諸説があります。












神社の分社が、営業所みたいな感じで、国道沿いにありました。











ローソンのセルフレジ機から、「セルフレジをご利用ください」の様な感じで音声が聞こえてきたので、不慣れなセルフレジ機を利用することにしました。
操作で一瞬でも戸惑うと、「右上のボタンを押してください」の様な感じで的確にアドバイスをしてきます。
清算が終わり、AIもここまで進化したのかと感心しつつも、AIとは思えないタイミングのアドバイスに、まさかと思いセルフレジ機に向かって、どこかで見ているのですか?と訊くと間髪入れず、「在宅勤務で自宅から見ています」との返事が…。
人手不足対策としては、素晴らしい取組ですね。


7.七戸宿


蔬菜(そさい)とは、葉・茎・根などを食用とする植物のこと。
青森県なので、にんにくや長芋だと思われます。














ここからは少し街道から逸れて、七戸城などを観に行きます。









七戸城にクマが出るそうです。
そんな事もだんだんと驚かなくなって来ました。





六カ所村。
太平洋に向かって約30km、今回は通りませんが1日あれば歩いていけます。
原始燃料サイクル施設や、石油備蓄基地、やませで発電する風力発電所など、エネルギーの村です。







本日はここまで。





久々に食材を買い込んで、部屋での夕食。
寂しいけど、たまには良いものですね。