
奥州街道 松前道5 越河宿→金ケ瀬宿
2025年春、薩摩街道を南下し鹿児島の地に辿り着きました。
次はどの街道を歩こうかと迷っていた頃、還暦を迎えた街道歩きの仲間から体力のピークの話をよく耳にする様になります。
現在57歳、体力があるうちに歩ける道を考えたら、一番過酷な道が頭に飛び込んできました。
いざ出陣、津軽半島最北端の三厩まで行けるか、年齢との戦いが始まります。
2025.07.31
1.スタート地点まで



自宅から最寄駅まで徒歩15分。
駅前には旧中山道が通っています。
知り合いが「1日中山道」と言っているのを聞いて、いやいや1日では歩けないよと、突っ込みそうになりましたが、黙ってました。
私が中山道を歩いたのは4年前の2021年春から夏にかけて。
その時は転職したばかりで、慣れない環境でヘトヘトになりながら、土日にコツコツ歩き続けたので、延べ29日もかかってしまいました。
この時の中山道が、街道歩きの導火線になって今日に至ってます。
何故五街道で一番過酷な中山道を最初の街道に選んだのか、忘れっぽいのでよく覚えていません。
中山道をゴールした時の記録はこちら↓


地図は今回も、「日本の街道地図と走り歩き旅」にお世話になります。
全国47都道府県を網羅しており、掲載街道数は下記の通り。
これ以上の地図は日本に無いです。
街道数928
総延長41,341km
地図枚数6,678
いままで歩いた中で地図が無かったのは、東海道の脇往還である、矢倉沢往還くらいでした。

1/25000の地図上に、100mごとに旧道上に点が記されており、自由にプリントアウトが出来ますので、とても便利です。
ぜひご活用ください↓

今回は熊多発地帯を歩きますので、いつもの熊鈴に加え、ホイッスルを用意しました。



明日からわらじ祭り。
長さ12mの大わらじを、市内にある信仰の山、信夫山の羽黒神社へ奉納する「信夫三山暁まいり」に由来して始まりました。元々は長旅に出かける人々が健脚、旅の安全などを祈ってわらじを奉納するようになったのが祭りのきっかけとも言われています。
私も祈らないといけませんね。
2.越河宿

越河駅で下車。
越河と書いて、"こすごう"と読みます。
今日はここから再開。




越河道路元標。
距仙䑓元標十五里、と刻まれています。
明日の夜到着する仙台まで60km。
35℃を超えると20km位しか歩けなくなるので、暑くならない事を祈ります。


3.斎川宿



斎川宝ものまっぷ。
観光名所が無くとも、里山にある地元の人しか知らない風景を見事に表現した地図。観光のお手本のような地図です。





東京から300km、青森まであと300km超。
あと300kmもあると考えるか、あと300kmしかないと考えるか、思考の次元を越える距離ですね。

孫太郎虫(まごたろうむし)とは、子どもの疳に効く薬。 トンボの幼虫を薬にしており、この地域が産地として全国的に有名だったようです。







源義経の身代わりとなり、敵に討たれた兄弟の母を慰めようと、その妻たちが夫の鎧兜を着けて母を慰めた伝説がこの地にあります。
その様子を一本彫の木像で再現して納められています。

神社の方に甲冑堂の木像について、説明して頂きました。
二体の木像は、一本彫りの木が近くになかったので、わざわざ木を伊豆から取り寄せ、くり抜いて作られています。
彫ったのは、仙台青葉城のシンボルである、伊達政宗騎馬像を制作した郷土の彫刻家小室達氏。
その姿は圧巻、撮影はご遠慮くださいとの事でしたので遠巻きに撮影した、上の画像から想像してください。












サルスベリの季節です。
夏に鮮やかに咲く木の花が少ないので、暑さを忘れさせてくれます。
4.白石宿



白石温麺(しらいしうーめん)。
素麺より一回り太くて短めの麺。
素麺との違いは油を使わない点で、白石が発祥の地です。


碧水園。
能楽堂と茶室がある立派な文化施設。









壽丸屋敷(すまるやしき)。
豪商渡辺家の明治期の屋敷、今は白石和紙の展示やイベントなどが行われるスペースになっています。





見応えがある屋敷でした。

5.武家屋敷













あと数百メートル戻れば白石城天守閣に登れるのですが、余力がなく城下町を後にします。
これだけの距離を歩いているのに、逆戻りとなると足がすくんでしまう。なんとかならないものか悩みます。





スープ・麺、どちらもとてもおいしかったです。


宮城県はこけしの生産が盛んで、鳴子・作並・遠刈田・白石・肘折、が産地となっています。
この先の道中でも楽しめそうですね。
6.宮宿



ENEOS 東北道白石インターTS













東北でよく見る自販機は、withDRINKの
マークで有名なサンペンディング。
街道を歩いていると、コカ・コーラよりも、多くある様に感じます。
そのサンペディングが、コカ・コーラ ボトラーズジャパン蔵王工場の、目の前に営業所を構えていました。
グッときますね。


7.金ケ瀬宿






鉄の鳥居はなかなかお目にかかれません。
栃木県と群馬県の絹の道を結ぶ、足利桐生道を歩いていた時に、栃木県佐野市の天明宿で、銅鳥居を目にしました。

栃木県佐野市
天明鋳物と呼ばれる鋳物の産地らしい鳥居、境内に入る手前から異彩を放っていました。

栃木県佐野市

栃木県佐野市
銅製の常夜灯もありました。
贅沢ですね。

栃木県佐野市
銅鳥居がある星野神社を訪れた時の、足利桐生道の記録はこちら↓
再び、大高山神社に戻ります。


境内に鐘撞き堂がある神社は、あまり目にすることができません。
明治時代の政策、神社から仏教色を払拭する廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を乗り越えて来たのでしょうか。
他の地域では神奈川県内西部で何度か目にしました。

神奈川県厚木市

神奈川県厚木市

神奈川県厚木市

神奈川県伊勢原市

神奈川県伊勢原市
鐘撞き堂のある神社に出会えた、矢倉沢往還を歩いた時の記録はこちら↓







近隣には渋い居酒屋が少なく、夕食はいつも入らないタイプのお店に入ります。




お通しから、一品一品に手がかかっておりとても美味しかってです。

寝酒は、明日訪問する仙䑓宿のカクテル。
明日は涼しそうなので、40km近くをたっぷりと歩きます。