
房総往還2 八幡宿→木更津宿
房総往還は内房と呼ばれる、東京湾に面した房総半島の西海岸を通る主要道。
参勤交代・外国船警備・内房と外房を結ぶ道の発着点・内房各地の湊を繋ぐ道、様々な用途で使われました。
今回は千葉県船橋市の船橋大神宮から館山市内中心部まで、約110kmを歩きます。
2026.08.13
1.八幡宿

昨日から豪雨の降り方が異常なので、今日は日の出前から出立し、目的地の木更津宿に昼前には到着し帰宅すると決めていました。04:30に窓の外を見ると、稲妻が光ってます。

小降りになった05:13に出立します。



飯香岡八幡宮には、立ち寄りたい所でしたが、今日は早く歩かないと大変そうなので、一の鳥居で参拝。


来週歩く、伊南房州通往還(いなんぼうしゅうつうおうかん)の追分です。



進行方向前方に虹が見えます。
後方から太陽が昇って来るので、あのあたりは降っているのでしょうね…





2.五井宿

だんだん虹も、喜んでいられなくなって来ました。





コイズミ書店、見事な銅板建築です。
銅板建築といえば、2024年8月に歩いた北陸道の射水市から高岡市にかけての道中で、たくさんの銅を使った建築物などが見られました。


隣の高岡市が、銅器づくりで国内シェアの9割以上を占めているので、その影響と思われます。

銅板建築の家は、耐火性が高く防火対策として作られたそうです。

庄川を渡り高岡市内に入ると、さまざまな形に加工された銅が楽しめます。

街の中心に突然表れる高岡大仏も銅でできています。



北陸道、射水市高岡市を歩いた時の記録はこちら↓
房総往還に戻ります。





久留里城まで続く久留里街道の追分です。
街道の道中で追分を見ると、再びこの地に立ち、もう一つの街道を歩くんだなと思い、高い確率でそれは実現されます。



日本武尊が東征の際に創建されたと伝わっています。


こちらの大イチョウは、源頼朝が戦勝を祈って植えたと伝えられています。
昨日から頼朝所縁の史跡があり、鎌倉と内房の近さを感じられ、新たな感動が生まれ始めました。



此方に凄い雨雲が見えて来ました。
どこで降っているのか一目瞭然です。
3.姉崎宿


養老川の雄大な流れに心が落ち着きます。
房総半島には大河が無いので意外な風景でした。

いつまでも火を吹く煙突を見ていて、大爆発が起きないか心配で調べてみました。
この火はフレアスタックと呼ばれ、製油所や化学工場で排出される可燃性ガスを、無害化させるために燃焼する際に出る炎でした。
先月の熊本地震後の、イオンでのガス爆発のインパクトが大きかったので一安心です。


朝から雨で、朝食を外で食べたく無いのでコンビニがある度に店内を覗いて、イートインの有無を確認してました。
4軒目のミニストップで3席のミニイートインコーナーを発見。店内調理の美味しいおにぎりに大満足です。


房総往還を船橋から歩き始めて3日目、初めて水田を目にしました。
もう黄色くなって首を垂れ始めてます、夏の終わりの始まりを感じます。


街道の脇道の生垣が美しいです。








市原市には古代の上総国府がありました。正確な場所はわかりませんが、先ほど渡った海老川上流に市原市立国府小学校があるので、この付近だと思われます。

4.椎津



市原市に入ると、煙突や鉄塔が巨木林のように空高く伸びて来ました。工場マニアにとっては聖地だと思われます。
上の画像の煙突はJERAの火力発電所。
JERAは2015年に東京電力と中部電力が出資して設立された、日本最大の発電会社で、液化天然ガスなどの燃料調達や火力発電事業が主要事業の様です。
プロ野球セントラルリーグの公式戦スポンサーになっていて、バックネット裏の一番目立つ場所に会社名が出ているので、お金がある企業なのですね。



日本武尊、源頼朝、徳川家光と、時代を超えて錚々たる名前が由緒に記されています。




最初は煙突に違和感を感じて見ていましたが、この風景に少し萌え始めている自分がいる事に気付き始めました。


成田街道を歩いた時に感じたのですが、千葉県内の道路は歩道の整備が不十分な場所が多く歩きづらいです。
なんとかならないものですかね。




今日は8月13日、僧侶の繁忙期ですね。




昭和風の体育館。
色使いや曲線的な部分など、味わい深い建物です。

上総掘り(かずさぼり)。
明治初期に、現在歩いている上総地方で開発された井戸掘りの工法。
石油や温泉の発掘にも使用され、その技術は海外にも広がりました。



5.奈良輪宿

地名に大井戸とあるのは、上総掘りと関係があるかもしれません。










時々、生垣が美しい脇道が表れます。
主に使われている木はイヌマキ、千葉県の木に選ばれています。
潮風に強く冬でも葉が落ちず温暖な気候を好むので、房総半島に適しています。

小櫃川(おびつがわ)。
千葉県内で完結する川では最長の88kmの長さがあります。
参考までに、千葉県野田市と銚子市の間を流れる利根川の長さが約110km位です。



6.雨宿り





房総往還2日目にして、初めて冷凍ペットボトルを購入しました。
冷凍ペットボトルは夏の街道歩きには欠かせないアイテムで、コンビニエンスストアで販売しています。
動脈や後頭部に当てて血液を冷やすことで、「深部体温」と呼ばれる体の中心の体温を下げながら歩け、飲むことでも体内を冷やせます。
街道歩きの中で、熱中症を経験しながら真夏の歩き方を極めました。その極意を「猛暑街道の歩き方7つの習慣」にまとめてありますので興味がある方はどうぞ↓


歩道橋の上に東京湾アクアラインの時間帯別料金の横断幕が掲げられています。
400円から1,600円まで4倍も差があります。
実際に今年のゴールデンウイークに、家族で外房をドライブした帰りの夕方に東京湾アクアラインを渡った際は、大渋滞でしたが1,600円取られました。


只今の時刻は12:18。
本日3度目の豪雨による雨宿りです。
30分くらい前に快晴になり、これで雨は終わったかと思っていたら、ゾンビの如く雨雲が湧いて来ました。
ゾンビ豪雨と命名します。これは今まで経験のしたことがない雨の降り方です。


7.木更津宿




本日の昼食会場は、教え子がアルバイトをしているラーメン店。
ちょうどシフトが入っている様で、前から美味しいので来てくださいと誘われていたので立ち寄ります。

竹岡式ラーメンと呼ばれる、焼豚を醤油で煮込んだスープがベースで、玉ねぎのみじん切りがのっている私好みの味。美味しくいただきました。
竹岡ラーメン発祥の地は、この先歩く房総往還富津市の竹岡地区になります。
帰ろうとしたら再び豪雨襲来、止むのを待ってから店を出ました。


晴れては来ましたが、また豪雨が来そうな不気味な雲行きです。
電車が止まりそうなので、本日は昼過ぎですが退散することにします。







この後帰りの内房線で移動中、何度も豪雨に遭遇しましたが無事帰宅。
その後も豪雨が続き千葉県内に大きな被害をもたらしました。
追記
千葉豪雨にて、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。
全国の街道を歩いた旅の記録、時速4㎞の世界の「目次」はこちら↓